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2024年7月15日週 渋谷OOHレポート
アドクロ編集部がお届けする今週の渋谷OOH Report。今週渋谷で展開された広告で、抑えておきたい広告事例をピックアップしていきます。
渋谷駅前で展開されたサントリージン「翠(SUI)」の広告です。
平野紫耀さんを起用したクリエイティブは、爽やかな青色が印象的。“ソーダ”にちなんでなのか、まるで水の中にいるような雰囲気のデザインとなっており、清涼感と爽快感を視覚的に強調することで、商品の魅力をアピールしているように感じました。
渋谷WILD POSTING
7月20日に放映予定の「FNS27時間テレビ 日本一たのしい学園祭!」の番組宣伝のポスター広告です。
色味鮮やかなクリエイティブで、少しレトロさも感じるデザインとなっていました。昔のテレビや映画に親しんだ中高年層に強く訴求を意識したデザインのようにも感じます。
一方で、最も重要であろう番組の日程が書かれたポスターは白背景のシンプルなデザインという事もあり、対比で非常に目立っていました。似たようなポスターが繰り返し配置されることで、デザイン的な統一感と視覚的なリズム感が生まれているように感じます。
渋谷駅の地下道沿いで展開されたキリンビール「氷結」の広告です。
広告は全体的に明るい青色と白色が中心となっており、清涼感と爽やかさを強調。夏の暑さを和らげるようなイメージが伝わって来ると同時に、季節感を強く反映しているように感じます。
壁面全体にわたるパノラマ展開で、連続したビジュアルが視覚的な流れを表現。歩行者にそのシーンを想像させる仕掛けであったように感じました。
【「おいしい」の「い」の上に設置されたスピーカー】
また広告の上部には、スピーカーが設置されておりBGMが流れていました。視覚だけでなく、音でも楽しめるコンテンツになっていました。
渋谷センター街フラッグ広告
センター街のフラッグで展開されたMrs. GREEN APPLEの広告。
直近開催されるイベントである「ゼンジン未到とヴェルトラウム」の告知のようでしたが、どうやらチケットは売り切れているようで、フラッグ内にはSold Outの文字が。人気の高さが伺えます。
また、センター街ではBGMもMrs. GREEN APPLE仕様となっており、街全体をジャックしているようでした。
渋谷駅の地下道沿いで展開されたフリューのプリントシール機広告。
明るく華やかな色合いが使われており、特にピンクや白を基調としています。
クリエイティブ内では若い女性が多数登場し、様々なポーズを展開。近くに109の入口がある事もあり、ターゲット層として想定される若い女性を意識していると想定されます。
広告自体は最新機種導入と設置店舗への誘導を目的としているようでした。
渋谷駅構内で展開された、ニューバランスの大谷翔平選手シグネチャーコレクションの広告。
デザインではモノトーンに近いシンプルな色使いで、落ち着いた雰囲気を醸し出しており、商品の高品質さと洗練さを強調する狙いがあると想定されます。
キャッチコピーには「Shohei Ohtani Signature Collection.」というシンプルなコピーが採用。商品の独自性とともに、“特別感”を演出しているように感じました。
また広告は渋谷各所の大型媒体でも展開されており、大規模広告となっています。
渋谷駅工事現場仮囲い広告
渋谷駅地下で展開された、シャープのスマートフォン「AQUOS」の広告。
俳優である松田優作氏を起用したクリエイティブは文字がぎっしり描かれたインパクト抜群のビジュアル。松田氏が登場するテレビコマーシャルが7月12日から放映されており、そちらに連動した企画であると想定されます。
柱のラッピングも圧巻で、一瞬何の広告か分からなくなるほど。オレンジのビジュアルと相まって、注目度の高い内容となっていたように感じました。
京王井の頭線渋谷駅で展開されたアサヒスーパードライ「生ジョッキ缶」の広告です。
広告全体を通して「アサヒスーパードライ生ジョッキ缶は、家でも居酒屋のような新鮮なビール体験を楽しめる」といったメッセージ性を感じる広告となっていました。溢れ出る泡のビジュアルが印象的となっています。
サイネージ自体は固定の静止画クリエイティブとなっており、同じビジュアルで複数枚並んだ格好となっていました。
今週はアルコール飲料の事例に注目しています。
サントリージン「翠(SUI)」の広告は、視覚的な要素を巧みに活用してブランドメッセージを伝えています。青色の背景と水中のような雰囲気は、商品の「清涼感」と「爽快感」を直接的に表現しており、夏季の暑さが本格化する今のタイミングはまさにピッタリであったように感じました。
また、人気俳優の平野紫耀さんを起用することで、若い世代を中心とした幅広い層への拡大を狙っている意図も感じます。
キリンビール「氷結」の広告についても、青と白を基調とした爽やかな色使いで、商品の特徴である「冷たさ」と「清涼感」を効果的に表現しており、こちらも夏季の暑さに悩む消費者の心理に直接訴えかける戦略をとっていました。
また、アサヒビール「生ジョッキ缶」の事例や、今回事例として取り上げていませんが渋谷駅構内では、青中心のデザインが印象的なキリンビール「晴れ風」の広告も展開されており、全体的に爽やか目なビジュアルでアルコール飲料の広告が複数展開されていました。
消費量が増えるであろう、夏シーズンを意識して各社広告に投資する動きを感じます。特に、若年層の取り込みはそれぞれ起用しているタレントやビジュアルからも感じました。
これから梅雨も明けいよいよ夏本番…これからどのような広告が展開されるか楽しみです。
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