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マーケ担当者の8割が認知 ポップアップストアの効果とハードル
ポップアップストアの出店支援プラットフォーム「SHOPCOUNTER(ショップカウンター)」を提供する株式会社COUNTERWORKSは、企業のマーケティング・宣伝業務担当者410人を対象に「ポップアップストアに関する実態調査2024」を実施した。
調査方法:インターネット調査
対象者:マーケティング・宣伝業務担当者
有効回答数:410名
調査期間:2024年10月28日~11月6日
出典元:株式会社カウンターワークス
ポップアップストアの認知度は年々高まっている。2025年に強化したいマーケティング施策としては回答者の22%が「ポップアップストア」を選び、全体の第3位となった。また“ポップアップストア”という単語を「聞いたことはあり、意味も理解している」層は54.6%にのぼり、「聞いたことはある」と答えた層と合わせると全体の約8割近くが認知していることになる。店頭で直接ユーザーと接することができるポップアップストアは今、WEBやSNSに次ぐマーケティング施策として注目されていることが分かる。
「今後の『ポップアップストア」の実施意向」を聞いたところ、「実施してみたい」との回答が10.1%、「やや実施してみたい」との回答は24.8%となり、前向きな意向を示したのは全体の約3割を超える結果となった。一方で、「あまり実施したくない」は10.1%、「実施したくない」が18.4%となり、消極的な回答も全体の3割弱を占める結果となった。また「どちらとも言えない」という回答も36.7%となり、ポップアップストアに対する自社商品の宣伝効果を測りかねている企業が多い様子が見て取れる。
実施意向がない人に向けて「『ポップアップストア』を実施したくない理由」を聞いたところ、トップとなったのはやはり「効果の不確実性」で全体の38.7%がこの回答を選んだ。
ポップアップストア経験者に「ポップアップストア実施時および出店後の効果」を聞いたところ、半数以上である52.1%が「ブランドの認知向上」があったと答えた。続いて「売り上げの向上」が39.8%、「新規顧客の獲得」が35.1%と続いており、施策の効果を感じた企業が多く見られた。
逆に「効果はなかった」と答えた企業は1%にとどまった。この結果を見ると、ポップアップは出店することで何らかの効果の獲得が期待でき、大きく失敗することは少ない施策と言えそうだ。
ポップアップストアは多くの企業に認知され、注目されるマーケティング施策である一方、効果の不確実性が課題となっており、実施に慎重な姿勢を示す企業が少なくないことがこの調査で分かった。しかし、実施経験者の半数以上は「ブランド認知向上」や「売り上げ向上」などの具体的な成果を実感した結果となり、ポップアップストアは比較的失敗リスクが低い施策であると考えられる。今後は得られた効果をデータ化し、事例とともに共有することで出店の不安感を無くしていくなどの対応策が期待される。ポップアップストアは今後も、ブランド価値の向上と顧客接点の強化における有効な選択肢として注目が集まりそうだ。
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