株式会社Trinity questは、SNSを日常的に利用している男女1,017人を対象にSNSから受ける心理的な影響について調査を実施した。
調査概要
- 調査方法:インターネット調査
- 対象者:SNSを日常的に利用している男女
- 有効回答数:1,017名
- 調査期間:2024年10月10日~13日
- 掲載元:【調査】SNS利用で悪い影響を多く受けている方はごく一部であることが判明
悪い影響を受けつつもSNS利用を続けている人が約3割
まず「SNS利用によって良い影響と悪い影響のどちらを多く受けていますか?」と質問したところ、“何かしら影響を受けている”と感じる人の総数は全体の54.8%にのぼった。
そのうち最も多かった回答は「良い影響も悪い影響も同じぐらい受けている」で27.5%、次いで「良い影響を多く受けている」との回答が20.0%、「悪い影響を多く受けている」との回答が7.3%となった。
一方で「特に影響は受けていない」と回答した人は45.2%となっており、感情を左右されない“SNS慣れ”をしている層も一定数存在することが結果から見て取れる。
この結果から、SNS利用に良い影響を受けている人がいる一方、悪い影響を受けつつもSNSを利用し続けているという人が一定数いるということがわかる。
約6割はSNSで見る他人の成功に「何も感じない」
次に、「SNSで他人の成功や生活を見たとき、どのような感情を抱きますか?」という質問をしたところ、約6割にあたる59.8%の人が「とくに何も感じない」と回答した。
それ以外の回答では、ポジティブな内容として「モチベーションが上がる」という回答が23.5%、「自分に自信が持てる」という回答は9.9%となった。逆にネガティブな答えとして、「劣等感を感じる」という回答が10.3%、「嫉妬する」という回答が8.6%となった。
この結果を見ると、SNSで他人の成功を見ても特に何も感じない人が多い一方で、ネガティブな感情を抱くよりも自分ももっと頑張ろうと思えたり、自分に自信が持てたりするなど、気持ちがプラスに動くことの方がやや多いと言えそうだ。
このアンケートの結果を見ると、SNSが身近になり使い慣れる人が増えた結果、SNSで見る情報に良くも悪くも感情を動かされないように見る人が増えているように思われる。SNSに感情移入しないよう心掛けている人や、SNSを見慣れて何も感じなくなった人などが増えたのかもしれない。
「SNSは悪影響を与える」というイメージが根強いが、このアンケート結果を見ると一概にも言えないようだ。
これはユーザー自身がSNS上の数多の情報の中から、自分にとって最適な情報の取捨選択ができるようになってきていることの現れではないだろうか。
今後SNSネイティブの世代が増えるとともに、SNSが心に与える影響はますます注目されそうだ。