株式会社PRIZMAは、インフルエンサーを活用したPRをSNSを通じて行った経験を持つ企業のマーケティング担当者を対象に、「漫画インフルエンサーとSNSインフルエンサーの違い」について調査を行った。
調査概要
対象者:SNSを通じて漫画インフルエンサーや一般的なSNSインフルエンサーを活用したPRの経験を持つ企業のマーケティング担当者
有効回答数:511名
活用目的の違い=インフルエンサーの表現方法の違い
まず、「インフルエンサーを活用しようと思った理由・目的を教えてください」との質問に、漫画インフルエンサーについては「広告クリエイティブの素材」と回答した人が50.8%と最多に、SNSインフルエンサーについては「企業名・サービスや商品の認知拡大」と回答した人が37.8%で最多となった。
SNSインフルエンサーと一口に言っても、動画や写真など様々な表現方法で、インフルエンサー自身の個性を出すSNS投稿を行っており、企業側がインフルエンサーの個性を消すようなPRを依頼することは難しい。そのため、SNSインフルエンサーの活用を考えた時、まず先にクリエイティブの内容よりも、PRの先にある目標の方が先行しているのかもしれない。
一方、漫画インフルエンサーの起用については、自社をいかに魅力的な漫画・イラストでPRしてくれるかが重要となるため、広告クリエイティブの素材の魅力が漫画インフルエンサー活用のきっかけとなっているようだ。
インフルエンサーが持つ信頼性を活用したい企業は多い
次に「インフルエンサーへの依頼事項として、どのようなユーザーに向けたアクション指示を出しましたか?」という質問に対し、「公式アカウントのフォロー促進」との回答が、漫画インフルエンサーについては50.4%、SNSインフルエンサーについては47.2%とどちらも圧倒的だった。
自社の公式アカウントをインフルエンサーがフォローすることで、インフルエンサーをフォローするフォロワーを中心に多くの人に拡散できるだけでなく、多くの人に支持されているインフルエンサーがフォローした企業として、自社の信頼度向上も期待できる。調査結果の数値が他の項目と比べ圧倒的に多い理由として考えられるのは、フォローする作業がいかに簡単ですぐにやってもらえるかではないだろうか。公式アカウントのフォロー促進は企業側がインフルエンサーに一番依頼しやすいアクションだと考えられる。
視覚的かつ自然にアプローチできる漫画インフルエンサーのPR
最後に「インフルエンサーを活用したPRの結果について教えてください」との質問には、漫画インフルエンサーについては9割近くが、SNSインフルエンサーについては7割程度がうまくいったと回答した。改めて、インフルエンサーの影響力の大きさを感じる結果となった。特に漫画インフルエンサーについては大きな成果に繋がった企業が多いようだ。漫画インフルエンサーによるPRは視覚的に分かりやすくアピールできるだけでなく、ストーリー仕立てで広告らしさを減らせるというメリットもある。今後も漫画インフルエンサーの活用は増えていくことが予想できる。
同じインフルエンサーでも、漫画インフルエンサーとSNSインフルエンサーとではやはり、マーケティングでの活用の仕方にも違いが出るようだ。インフルエンサーの選定を行う際には、商材をどう表現してPRしたいか、どの層をターゲットとするかなど、様々な視点から検討し、自社の戦略に合うインフルエンサーを選ぶと期待通りの成果に繋がるのかもしれない。