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SEO戦略における過剰対策の落とし穴
ところが、海外のSEO会社であるZyppy SEOがこの度衝撃的な記事を公開しました。それは「SEOのやり過ぎを考え直す時が来た」という記事。
今回本記事ではZyppy SEOの語る”SEOのやり過ぎ”に着目し、今後どのように対策の実行を行えばいいのかについて言及したいと思います。
また、大前提こちらでは「SEO施策を実行すると必ずしもマイナス評価になる」という結論ではございませんので、あくまで参考程度にしてください。
まずZyppy SEOはいくつか”やり過ぎSEO”の例を挙げていますが、その中でも3つ特筆してご紹介します。
1点目はアンカーテキストの多様性です。アンカーテキストとはリンク付きのテキストのことですが、このアンカーテキストが多いサイトほど順位を落としている傾向にあると報告されています。
このアンカーテキストは5月に流出したドキュメントからもGoogleのランキングシステムに影響することがわかっており、重要視されているキーワードの1つです。
ではアンカーテキストの多様性とはどういうことなのか。
例えば、お問い合わせのページに遷移させたいときに「お問い合わせはこちら」「今すぐお問い合わせ」「最短1分でお見積もり」という3つのアンカーテキストをちりばめると、これがもはやマイナス評価になってしまうということです。以前はむしろこの多様性を持たせたほうが高い評価につながると言われており、主に内部リンクの対策で使用されていましたが、もしかすると再度アンカーテキストの使い方を考え直さなければならないかもしれないですね。
2つ目はページの更新性です。こちらではページの更新をすればするほど評価が落ちるというものです。
にわかに信じ難い情報かもしれませんが、これは以前から囁かれていた「ページに更新があるわけではないが日付のみ更新している」場合です。
読み手からするとできるだけ新しい情報が欲しいという心理が働きそうなため、コンテンツ制作側はどうしても日付を新しくしようとしますが、むしろ逆効果になるというものです。
現在も検索クエリによっては数年前の記事が出てくることもありますが、更新性は対して重要ではなく中のコンテンツに価値があるとGoogle側に判断されているのでしょう。
3つ目はクリック率を高めるタイトルタグです。
具体的には「数字」と「形容詞」を含んだタイトルで、
・涙が出るほど美しい世界の都市7選
・体重を減らす最も効果的な方法5選
などのことです。
Google側はタイトルをつける際に推奨していることとして
1.コンテンツを要約しどのような内容かわかるもの
2.誇張表現を避けたもの
を挙げています。
上記で紹介した例はこの2番目に違反しているとみなされているため、同じような技法を用いて思わずクリックしてしまいそうなタイトルタグをつけている場合は順位がマイナスに転じるということです。
結局のところ、Google側のスタンスは変わらずいかにユーザーにとって役に立つコンテンツを表示させるかということです。
上記でご紹介した3つの点はあくまでZyppy SEOという会社の出した記事であり、100%正解のものではありませんが、
・アンカーテキストに多様性を持たせるとユーザーは何のURLかわからずに混乱するのではないか
・中身を更新せずに日付だけ更新してもユーザーから満足を得られないのではないか
・クリックさせることに力を注いでも期待値調整が合わずにすぐサイトから離脱するのではないか
など、ユーザー目線になるとマイナスになりそうなことは考えられます。
特にGoogleのドキュメントが流出し、何がランキングシステムに影響するのかが見えているのでそれに沿った対策をあくまで”ユーザーの役に立つ”という側面で行うことが大事です。
では、今後の対策はどのように行えばいいのでしょうか。
方向性はこれまでと変わらずコンテンツ重視で、E-E-A-Tを基本としたコンテンツ作りを行い、検索意図を満たすことのできる満足度の高いサイトを構築することです。
反対にテクニカルに寄りすぎた対策については1度考え直してもよいかもしれません。
特にオウンドメディアを用いているサイトの場合は内部リンクの構造をかなり細かく設計していると思いますが、その前にオウンドメディアで書いている記事は本当に役に立つのか等を専門家の監修を入れながら磨いたほうが中長期でみるとプラスになるでしょう。
コンテンツに関してはGoogleのことを一旦信頼しきっても良いと考えています。
かなり日付の古い記事が表示されることもありますが、実際に読んでみると今でも使えるノウハウが書いてありますし、検索意図を満たすという目的は十分に果たされています。
極端なテクニカルは寿命が短く、この先10年、SEOで生き残り売上を生み出し続けるためにはサイト全体をユーザー目線で作り変えていく必要があると言えるでしょう。
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