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アルゴリズムの外で見つける新しい世界 | ふくままさひろ
弱いつながり 著者 / 東浩紀
「デジタル」「インターネット」が大好きだった僕が「アナログ」「リアル」を大切にするようになったキッカケの書籍。
今の時代、誰もがインターネットに接続できるようになり、あらゆる情報にアクセスできるようになった。と、思いがちですが、実はその情報は限定された情報であると言うこと。
人はGoogle検索(インターネット)では、自分が知ってることしか検索することができません。今、TikTokを筆頭としたSNSでは、自ら能動的に検索せずにアルゴリズムによってコンテンツが流れてきますが、これも自分にパーソナライズされた情報や、これを見た他の人が良いと言っている(投稿へのエンゲージメントが高い)ものが表示されてるに過ぎない。
では、そこから抜け出すためにはどうすればいいか?それは、自分が知らない場所に身を置くこと。そういった場所での偶発的な出会いが、自分の中の検索ワードの幅を広げてくれる。(昨今、屋外広告がSNSでよく話題に上がりますが、アナログメディアの良さは無差別に人が交差する場所で偶発的にリーチできるという点にあると思っています。)
特に広告やマーケの書籍ではないのですが、仕事に限らず、人生の楽しみ方を増やしてくれる一冊だと思っています。
グーグルが予測できない言葉を手に入れよ! 統制されたネット時代に「かけがえのない生き方」は可能か?著者初の挑発的人生論
人間関係を大切にするな! 友人に囚われるな!
「かけがえのない個人」など存在しない。私たちは考え方も欲望も今いる環境に規定され、
ネットの検索ワードさえもグーグルに予測されている。
それでも、たった一度の人生をかけがえないものにしたいならば、環境を意図的に変え、
グーグルに与えられた検索ワードを裏切っていくしかない。
それを可能にするのが身体の移動であり、旅であり、弱いつながりなのだ――。
人生に自由と強度を与える「偶然性」と「ノイズ」へ向かう道筋を示す。
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