栗本鐵工所は、同社の頭文字「K」が大阪の街を移動するFOOH動画「どこへ行くクリモト!?」を9月17日に公開した。実在する大阪の街並みにCGを組み合わせ、本社ビルの看板から飛び出した「K」が街中や駅を移動していく様子を描いた。

栗本鐵工所は1909年創業のモノづくり企業で、水道管をはじめとする社会インフラや、さまざまな産業を支える製品・技術を手がけている。一方、同社の事業は生活者の日常を支えていながら、製品そのものを目にする機会が少ないことから、「見えないところで暮らしを支える会社」をより多くの人に知ってもらうことが今回の企画の背景にあった。
そこで採用したのが、実際の風景とCGを組み合わせ、現実には起きていない出来事をあたかも街中で起きているように見せる「FOOH(Fake Out Of Home)」という映像表現だ。創業117年で初となるFOOH施策として、企業を象徴する「K」を街へ飛び出させるクリエイティブを制作した。

動画では、大阪にある本社ビルの看板から「K」が突然動き出し、金属音を響かせながら会社周辺を移動。ビルの間を進み、駅の改札を抜け、そのまま電車へ乗り込んでいく。「なんだあれ?」「どこいくんだろう?」と周囲の人が反応する様子も盛り込み、巨大な「K」が大阪の街を移動する非日常的な光景を表現した。
同社広報担当者によると、水道管など普段は目に触れにくい製品や技術を数多く手がける栗本鐵工所を知ってもらうきっかけとして今回の企画を実施。「Kがどこかへ向かっている」という意外性のある映像を入口に、企業そのものへの興味につなげる狙いがあったという。
BtoB企業の企業広告では、事業内容や技術力を説明しようとすると、情報量が多くなりやすい。今回の栗本鐵工所は、そうした説明を前面に出すのではなく、企業名を象徴する一文字の「K」を巨大化して街へ飛び出させるというシンプルな表現を採用した点が特徴。
普段は"見えないところ"で社会を支える企業を、あえて誰もが目にする大阪の街へ出現させることで、「何の会社だろう」と興味を持たせている。

