月間3000万人を超えるユーザーが利用している、ジャンルを問わず様々な商品をランキング形式で紹介しているマイベスト。
一見すると巨大なWEBメディアですが、その正体は商品を購入もしくはレンタルして徹底検証する「検証コンテンツ」と、AmazonなどのECサイトの売れ筋などを元にする「調査コンテンツ」がある、ユーザーの選択をサポートするサービス。
常に検索で上位を取り続け、ユーザーから高い満足度を獲得している質の高いコンテンツはどのように作られているのでしょうか。
アドクロ編集部はマイベストのクライアントサクセス部の太田氏に取材を実施。2つのシリーズに分けて成長戦略とコンテンツ作りの秘訣に迫ります。
マイベストとは
マイベストは月間5,000万PV/3,000万UUの規模を誇る国内最大級のWebサービス。
様々なジャンルの商品をランキング形式でおすすめとして紹介しており、紹介する際の情報の細やかさ監修者を入れて徹底的に調べ上げるスタイルの影響か、Googleの検索でも「○○おすすめ」で常に上位表示されるまさにWEB業界の見本的存在。
現在はアプリも展開しており、取り扱いの商品や利用ユーザーの数を増やし続けています。
ユーザーの選択をサポートするサービス
編集部:マイベストってどんなサイトなんですか?
太田(マイベスト):マイベストはランキング形式の記事コンテンツを展開しているWEBサービスです。
コンテンツの中身としては実際に会社で購入し使ってみたものを比較し、いくつかの軸を持って点数付けを行いランキング化を行っております。
単にランキングを発表するだけでなくどんな軸で選べばいいのか、というところまでご紹介しているので最終的にユーザー様に対して「この軸を参考にしてあなたに合うものを選んでくださいね」というスタンスを取っております。
よく”メディア”と表現されることが多いですが、実は弊社としてはメディアではなくサービスだと思っています。というのも、コンテンツ化するにあたって商品を実際に使った検証データを裏側で持っておりまして、それをランキングとして表示しているのでデータによってランキングを自由に動かすことが可能なんです。そのため単なるWEBメディアではなくユーザーにとって最適な選択を届けるためのサービスという認識です。
編集部:ランキングを自由に動かすというと?
太田:例えば、冷蔵庫のランキングを知りたいときって電気代の安さで見るのか、野菜室をどの位置で欲しいのかなど色々あると思いますが、電気代の安さで見たいときはそれ用の表示をすることができます。
「コスパ」「人気」だけでなく、その商品を選ぶにあたって多くの場合見るであろう指標も加えているためユーザーが欲しいと感じている基準でのランキングに変化させることが可能です。
そのためぱっと見ではランキングが1つポツンと置かれているように見えますが、実際はユーザーにそれぞれ合ったランキングを見ることができるため”選択をサポートする”サービスとしての展開をしています。
編集部:ランキングを作る際の基準はどのように決めますか?
太田:基本的にコンテンツを作る際にマーケットリサーチを通して決めていきます。
データ分析ツールやGoogleの検索結果、SNSなどを活用して「この商品を調べる人ってこれを大事にしている」というものをいくつかピックアップして、最終的にマイベスト側で定義づけを行います。
例えば先ほどの冷蔵庫の例ですとマーケットリサーチで冷蔵庫を調べている人たちのニーズを徹底的に分析した上で「最高の冷蔵庫とはこうである」を事前に決めます。
編集部:事前準備を徹底されているんですね。
太田:そうですね。
そもそもマイベストはオペレーションに強みをもっていますが、実際に商品を購入し、点数付けをし、相対比較をして、コンテンツを作るという工程になっており、通常の記事コンテンツと比較すると工程がいくつか多いと思います。
商品を購入してからコンテンツを公開するまでのフローが徹底的にマニュアル化されており、各カテゴリーに専属の担当がついています。その中で検証する人、プランニングをする人、記事コンテンツを作る人と細かく分業しているのでオペレーションの効率を大幅に上げています。
当初は専業で一気通貫でやったほうがいいのではないか等紆余曲折ありましたが、現在は分業体制に落ち着いているような状況ですね。
このオペレーションの強みがあるからこそ客観的に見て役に立つ情報の揃うランキングを作ることができています。
冷蔵庫から小物まで数百個レベルで購入して検証
編集部:検証する商品を実際に購入するというのはサービス着想段階からですか?
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