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Z世代600人に広告意識を調査 6割が「個人情報活用を許容」も4割が「不快感」
株式会社ペンマークは、デジタルサイネージを活用した新たな広告メディアを提供する株式会社エニアドと共同で、大学生向け学習管理SNS「Penmark」利用学生600名を対象に「【2025年度版】Z世代広告調査レポート」を実施した。
調査の結果、Z世代の約6割が「個人情報を活用した広告を許容できる」と回答する一方で、約4割が「不快感を覚える」と回答し、利便性とプライバシーのバランスを重視するZ世代の複雑な広告意識が浮き彫りとなった。

「便利で助かる」と肯定的に捉える層は全体の21.0%にとどまり、Z世代が無条件にパーソナライズ広告を受け入れているわけではないことが分かった。情報の取捨選択に慣れたデジタルネイティブ世代は、自身のニーズに合致する広告であれば好意的に受け入れる一方で、透明性の欠けた個人情報の扱いに対しては敏感に反応する傾向が伺える。
こうした結果から、広告主には「ターゲティング精度」の追求ではなく「なぜこの広告が表示されるのか」「どのような情報が使われているのか」を明確に示すことが求められそうだ。また、Z世代の信頼を得るためには、情報開示の透明性と、ユーザーが主体的に関われる広告体験の設計が不可欠だといえる。
Z世代の広告観は、若年層マーケティングの延長では語れない。便利さと安心感、その両立をどう設計するかが、これからの広告戦略の鍵になる。
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