スマートフォンの圧倒的な普及により、広告業界は大きく情勢が変わりました。
WEB広告が多く採用される理由は、各種数値の可視化ができることで費用対効果が明らかになることはもちろん、場所を選ばずスマホやPC一つで多くのユーザーにターゲティングできることなどメリットが多いためです。
そんなWEB広告と一言で言っても、様々な媒体・出稿方法があるのをご存知でしょうか?
今回はWEB広告の中でも多くの媒体が採用しており、実際にメリットが多く存在する運用型広告について解説していきます。
運用型広告とは
まずはじめに、運用型広告とは何か?ということについて解説していきます。
運用型広告とは、広告主が配信に伴う予算・期間・配信面・ターゲティング・クリエイティブなどをコントロールできる広告のことを指します。
・広告予算/期間
文字の通り、広告にかける予算や期間を決めることができます。
長期的に認知施策を実施したい場合は継続した出稿も可能ですし、キャンペーンなどの特定期間における露出増のための出稿も可能です。
・配信面/ターゲティング
配信面とは、同一のメディアの中でもどの場所に配信をするか決めることを指します。
例えば、代表的なものとしてYahoo広告の場合、TOPページにある特定のバナー配信面のみに配信したい場合はブランドパネル枠といった配信面を指定するやり方で出稿することができます。
また、多くのメディア・媒体ではその配信面に合わせてターゲティングを組み合わせることが可能です。
例えば、特定の配信面に絞った上で40歳以上の男性のみに配信すると言った形です。
ここの注意点についても予算や期間と一緒で、出稿先によって設定できる組み合わせや規模が異なるため、実施ルールを確認するようにしましょう。
・クリエイティブ
最後にクリエイティブについてです。
通常の広告出稿の様に、制作して入稿して完結というわけではなく、運用型広告では配信しながらクリエイティブの掲載場所や期間、ターゲットなどを調整し、クリエイティブの運用を行っていく必要があります。
こちらも注意点として、媒体によって採用・推奨されるバナーサイズや入稿可能な広告文字数・文字種類などに指定があるため、注意が必要です。
運用型広告のメリット
前述した自分でコントロールできるという点以外にも、運用型広告には数多くのメリットがありますのでご紹介します。
・成果課金型/成果報酬型
運用型広告の一番の魅力は成果課金型という点です。
広告の表示実績に合わせて課金されるインプレッション型・広告のクリック実績に合わせて課金されるクリック型の形態を採用している媒体が多く、見られた・クリックされた実数で課金されることで費用対効果が明らかにしやすくなります。
またこれらの課金には多くの媒体がオークション入札方式を採用しており、入札金額の上下を自動で入札をする方法と金額固定の手動で入札をする方法があるため、かかる費用から逆算してインプレッション数・クリック数などを予め想定することも可能です。
そして媒体によっては成果報酬型を採用しているものもあります。
CVと呼ばれる実際の購入や問い合わせといった指標をクリアした時点で課金が発生するタイプのものです。
ただし、最低出稿金額・期間が定められていることが多いため、事前の確認が必要です。
・細かなターゲティング
WEB広告全般におけるメリットにもなり得ますが、細かいターゲティングができる点が挙げられます。
性別・年齢・地域などのデモグラ情報だけでなく、趣味嗜好や想定年収、家族構成などの細かいターゲティングが可能な媒体が存在します。
これらの情報は媒体が独自に取得しているユーザー情報やCookieなどの履歴を用いた手法になっており、広告で展開したい商材が万人に刺さる商材ではないものなどの際、こうした細かなターゲットを絞り込むことで配信効果を最大化できます。
・効果測定/改善が容易に実施できる
前述した配信するまでのメリットだけでなく、配信後のメリットとして効果測定や改善が容易に実施できる点もあります。
例えば、実際に配信した際に店舗の実購買層と異なる年齢や性別にも意外と購入されていて、ターゲティング拡張をするきっかけになったり、クリック率が悪いことからクリエイティブの差し替えを行うなど、様々な気付きが見つかります。
配信〜測定・改善までできることが「運用型」の醍醐味です。
運用型広告の種類
ここまで運用型広告のメリットについて解説しました。
最後に、そんな運用型広告の種類についてお伝えしていきます。
・リスティング広告
まずはリスティング広告です。GoogleやYahooが代表例で、検索窓で指定したキーワードに合わせて入札を行い検索結果の上部などに広告枠を出稿するタイプの運用型広告です。主に狙ったワードに合わせて検索をしている「顕在層」向けの広告手法で、多くの企業で取り入れられています。
・ディスプレイ広告
次にディスプレイ広告です。先述したGoogleやYahooにもある、バナーや動画をメインに使用した運用型広告です。各提携サイト内に設けられている広告枠にバナーや動画の広告を出稿します。他社サイトの訪問歴などから興味関心などのデータを用いて、多くのユーザーに広告を低単価で露出することができます。
・SNS広告
FacebookやLINEといったSNSにおける広告面を活用した運用型広告です。ディスプレイ広告の一つにはなりますが、アクティブユーザーが多い点や興味関心ターゲティングの絞り込みができる点から実施している企業が多いです。
・その他自社専門メディア広告
他にも様々な特徴を持った運用型広告が存在しています。例えば美容業界に特化したメディアへ出稿できる媒体やBtoB向けに親和性のある面に配信することができる媒体など、細分化されたターゲティングを実施することで、効果の高い運用型広告を実施できる特徴があります。
運用型広告のおすすめ媒体
まとめ
本記事では運用広告の概要とメリット、数多くある種類について解説しました。
ご自身でコントロールできることが多い分、分析や改善のアクションができます。
未出稿の媒体で運用型広告を実施することで新たな顧客開拓や認知獲得を実施してみてはいかがでしょうか?