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グルメ系WEBサイトで実施できる動画広告とは?
見る・調べる・買うなど、人が毎日情報収集や購買行動をするもののひとつに「食」があります。
グルメ本やレストランガイドなどの紙媒体に加え、スマートフォンが普及してからは、いつでもグルメ系のWEBサイトを閲覧できるようになりました。
毎日の献立に悩む主婦、この後昼休憩を控えているサラリーマン、おしゃれなカフェを探している女子高生など、幅広い層がWEB上で食の情報に触れています。
自社のグルメ商材を効果的にアプローチしたいなら、食に関心がある人の五感に訴えかけられる動画広告がおすすめです。
この記事では、グルメ系WEBサイトの動画広告について、種類や効果をご紹介します。
動画広告とは、文字通り動きのある映像形式で展開される広告のことで、多くの場合は音も伴います。
従来からあるテレビCMや、タクシー広告・トイレ広告なども該当しますが、ここでの動画広告とはインターネット上のWEB広告を指します。
音と動きがつけられる動画広告は伝達できる情報量が多く、ユーザーごとの理解のズレも起きにくいです。
例えばレシピ動画ひとつ取っても、以下のような情報を自然に盛り込めます。
食材のみずみずしさ…光によるツヤ、切ったときにあふれる果汁
料理のプロがおすすめする調味料の情報…出演者の喋り声
便利なキッチン家電の紹介…実際に使っている様子、テロップ説明
焼いた時の音…跳ねる油、パチパチという音
盛り付け…美味しそうな見た目、湯気から伝わる温かさ、器の美しさ
インフルエンサーによるおすすめ…「ぜひ作ってみて下さい!」などの後押し
WEBサイト上に載せる動画広告は安価に制作できるうえ、ターゲットを絞り込める、SNSなどで拡散されやすいといったメリットもあるため、多くの企業・マーケターが導入しています。
しかし、プライベート感の強いスマートフォン・タブレットで流れる動画広告は、ユーザーの好みに合わないと嫌悪感を抱きやすいデメリットがあるのも確かです。
文章や一枚絵の広告より制作時間もかかるでしょう。
広告効果を最大化するには、自社商材のターゲット層と合う適切なプラットフォームを選び、掲載先メディアのユーザーが好感を持つようなクリエイティブ(広告素材)を作ることが重要です。
グルメ系WEBサイトは、料理のレシピや飲食店の評価、海外でトレンドとなっている食べ物など、食の情報を発信するサイト全般を指します。
インターネットが普及し、誰でも情報の受発信ができるようになったため、ユーザー参加型のサイトが多いです。
《グルメ系WEBサイトの例》
ユーザー参加型のレシピ投稿サイト・アプリ
ユーザー参加型の飲食店レビューサイト
企業が運営する食のトレンド・情報メディア
お取り寄せグルメなどを紹介する通販情報サイト
衣食住を取り巻くライフスタイルの発信サイト
多種多様なコンセプトのWEBサイトがあるため、ユーザーも自分の年齢や趣味嗜好に合ったものを選んで信頼を置いています。とりわけ「食」は毎日関わるものなので、サイトの使いやすさも大事なポイントです。
レシピ紹介サイト・YouTubeなどの動画で、広告の食材を調理に使ったり、出演者が実際に調理機器を使用したりするタイアップ型です。
5~15分ほどの動画で作られることが多く、広告商品についてしっかり説明できるため、視聴者の商品理解度を深められます。食品であれば見た目・音・味の想像など、自然に五感に訴えかけるので印象に残りやすく、購買意欲もそそりやすいです。
広告制作の際にはユーザーに詳しいWEBサイト側が企画や制作・投稿まで担ってくれることもあり、出演するインフルエンサーなどの人気が高ければPV増加、信頼度向上など、さらに効果的な訴求ができます。
スマートフォンの普及により流行したのが、YouTubeのショート動画・TikTok・Instagramのリール機能などを使った縦型動画広告です。
1分以下の短い構成が多いため気軽に見てもらいやすく、高い拡散能力を持つこと、フォロワー以外にも表示されることから、いわゆる「バズり」状態を起こしやすいメリットがあります。レインボーな見た目の奇抜なジャンクフード・可愛い動物モチーフのスイーツ・長く伸びるチーズ料理など、インパクトのある商品向きの動画広告です。
長い動画の一部で紹介されるのではなく、完全に自社商材のための動画を低コストで制作でき、自社アカウントのフォロワー増加・ECサイトへの誘導なども狙えます。
インストリーム広告とは、YouTubeなどで動画の前後、または間に挟まっている広告のことです。
インストリーム広告はもともと動画に対して抵抗がないユーザーが見るため印象に残りやすく、比較的視聴者に受け入れられる広告形式です。
数秒で飛ばせる「スキップパブル広告」と、スキップできず完全視聴させる「ノンスキップパブル広告」があります。
例えばお腹が空いていてグルメ系のWEB動画を見たとき、真新しく美味しそうな食品のプレロール広告が最初に流れたら、強烈な印象を受け、スキップパブル形式でも全部見てしまうかもしれません。
逆に動画を楽しんでいる真っ只中に流れてきたミッドロール広告が、自分が使わないキッチン家電を長々と説明しているノンスキップパブル広告だったらどうでしょうか。「この商品の広告ウザいな…」と思う人が多いでしょう。
グルメ系のWEBサイトを利用しているユーザーは、もともと食品やキッチン用品などに興味を持ちやすいですが、「ユーザーがこのタイミングでこの広告を見てどう思うか」を入念に考えて広告形式を選んだ方が効果的に訴求できます。
アウトストリーム広告は、ユーザーが再生する動画とは違う箇所に表示される広告です。
《アウトストリーム広告の種類》
〇インリード広告
コンテンツ間に配置されており、広告の箇所までスクロールすると冒頭から再生される。最初から最後までの完全視聴を促すため商品理解度を向上できる
〇インバナー広告
バナー形式でサイトに表示される。
インリードと違いサイトにアクセスした瞬間から広告が再生されるため、ユーザーが冒頭を見逃す可能性もある。
〇インターステイシャル広告
ユーザーが次のWEBページに移る際にポップアップ形式で表示される。ページを見終わった自然なタイミングで再生されるが、画面全体を覆い隠してしまうためユーザーが嫌悪感を抱きやすい傾向にある
対象の動画を再生しないと流れないインストリーム広告と比べて、アウトストリーム広告はWEBサイトを見ているだけで自動再生されるため、間口も広いです。グルメ商材であれば「美味しそうでつい最後まで見てしまった」という完全視聴も誘いやすいでしょう。
しかし良くも悪くも拡散されやすく、広告商品がユーザーに合っていない場合は突然動画が始まることに嫌悪感を抱く人もいます。色々な目的・心理状態でWEBサイトを利用する人がいることを踏まえて、内容を練る必要がある広告形態です。
グルメ系WEBサイトを高頻度で使用しているユーザーは、ストレスなく使えるプラットフォームを信頼しています。
何を目的として広告を出すのかを明確にし、ユーザーに合った訴求方法ができれば、五感に訴えかけてアプローチできる動画広告は高い効果を発揮できま
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