企業のブランディングや商品PRの悩みを解決する「お絵かきムービー」の制作・開発を行う株式会社お絵かきムービー及び一般社団法人国際じぶんストーリー協会は、動画広告の重要性を示唆する市場調査を実施した。
調査概要
調査方法:インターネット調査
対象者:20代~70代の男女
有効回答数:300名
調査期間:2024年11月
出典元:お絵かきムービー
約7割がYouTubeで視聴 動画広告市場を席巻
まず「動画広告をどのSNSでよく見かけるか?」という質問に対し、「YouTube」と回答した人が71%で最多という結果となり、YouTubeが動画広告の主要なプラットフォームとして確立されていることが改めて示された。 幅広いユーザー層と長尺動画との親和性、そして収益化システムの成熟が、この結果に繋がっているようだ。
動画広告は始まりの10秒が分岐点
次に「動画広告の視聴時間について」の質問については、約8割が10秒以下であった。これは、動画広告を意図せず視聴することが多く、スキップされるケースが多いことが考えられる。特にYouTubeでは、5秒後にスキップできる機能が一般的であり、このことが5秒以下や10秒以下の回答が多数を占めた要因と考えられる。
動画広告or静止画広告 8割以上が印象に残ると回答したのは?
次に、「印象に残る動画広告は静止画と動画どちらか?」の質問については、83%が動きをともなう動画の方であると回答した。静止画(イラストやポスターなど)もインパクトがあると印象に残りやすいが、数秒でも見てもらえるならば、より多くの情報を提供できる動画がやはり印象に残りやすいと考えられる。
同調査で「どんな動画が印象に残りやすいか?」と質問を実施した際に見られた回答は以下の通りであった。
- キャストやシナリオではなくメインの商品が一番目立つようになっていて、なおかつナレーションや文字でしっかり説明がある、情報量が多い動画。
- 15秒の中でも伝えたいことを分かりやすく的確に説明してくれる。できれば早送りのようなナレーションが良い。
- インパクトがある映像と見ている側の感情を高ぶらせるような熱いナレーションのセリフで、開始直後から興味をそそってくる動画広告や、コミカルでストーリー性があり、アニメ調のかわいいキャラクターが使われていて、先が気になるとともに見ていて楽しい気分にさせてくれる動画広告。
- インパクトがあるアニメーションや動画で、テンポがいいもの。出演者に少しクセがあると印象に残る。
- ストーリー性があって退屈せず、的確なBGMと効果音が使用されていて耳でも楽しめて、実写、アニメーション問わず動きに斬新さがあって興味が惹きつけられる動画。
このように、ストーリー性がある動画や、序盤でインパクトがあるものなどが好まれる傾向がみられる。
手軽に試せる商品やサービスが購買につながりやすい
「どんな商品やサービスを購入したのか?」という質問に対し、「エンタメ(ゲーム・VOD)」が44%で最多、次いで「ビジネス(セミナー・転職)」が16%という結果だった。上位のサービスは比較的安価であり、気軽に試せるという点が共通している。
また、動画広告を通じて、サービス利用後の未来をイメージしやすかったことも購入につながった要因と言えるだろう。洋服については、実際に着用している人が視覚的に確認できることで、商品のイメージが掴みやすく、購入につながったという回答が多かった。動画広告が商品の魅力を視覚的に伝える上で有効であることの表れかもしれない。
美容化粧品やサプリメントに関しては、ターゲティング広告によって、自身のニーズに合致した商品情報が届けられた可能性が高い。加えて、動画による商品の効果的な説明が購入の決め手になったと考えられる。
動画広告は、視聴者の注意を引きつけ、商品への興味関心を高める上で重要な役割を果たしていることが明らかになった。視聴者の行動データに基づき、より効果的な動画広告を制作していくことで、マーケティング効果の最大化が期待されるだろう。