Topics①：アース製薬 Instagram年表広告
アース製薬の公式Instagramの歴史を紹介した広告です。
同社のInstagramの歴史が、2022年から2025年まで時系列で年表にされています。青い矢印のタイムラインに沿って各時期の取り組みが写真付きで詳しく紹介されていました。
広告では「G目線のInstagram」「モンダミン揃うまで毎日サイコロ企画」など、商品に合わせた多様なキャンペーンを紹介。また2025年5月からは「ノーマットビンゴ」という新たな企画が実施中であることも告知しています。広告の最後には公式アカウント情報と3.5万人のフォロワー数が表示され、通行人に向けて「フォローしてノーマットビンゴに参加してね」と呼びかけがされていました。
初夏の5月という時期に合わせて、虫除け商品「ノーマット」の新キャンペーンを中心に据えた印象的な広告です。過去の実績を見せることで歴史ある商品たちの信頼感を演出しつつ、新たなキャンペーンへの参加を促す効果的な訴求となっています。
Topics②：iPhone16の広告
iPhone16と新機能「ジェン文字」の広告です。
駅構内や通路の大型デジタルサイネージに、白基調の背景に「あれもこれも、ジェン文字に。」というキャッチコピーと共に、様々な「ジェン文字」が展開されていました。オウムや羊など、多種多様で遊び心あふれるデザインが使用されています。
ジェン文字は、iPhone16の絵文字キーボードで言葉や写真を入力するだけでAIがオリジナル絵文字を簡単に即生成し、メッセージやステッカーとして送れる新機能です。
今回の広告展開では、様々な形状のデジタルサイネージを組み合わせることで、駅構内の至る所で広告に接触できる空間的な広がりを作り出していました。各サイネージには「あれもこれも、ジェン文字に。」という共通のキャッチコピーいうと共に「なんだこれ？」と思わせるような絵文字が配置され、歩く人の視線が自然と引きつけられます。
白背景にカラフルなジェン文字とシンプルなメッセージという組み合わせが、新製品の機能を直感的に伝える広告キャンペーンとなっていました。
Topics③：Mrs.GREEN APPLE 楽曲プロモーション広告
Mrs. GREEN APPLEの楽曲「天国」のプロモーション広告です。
複数の柱型デジタルサイネージに、青い背景の中に新曲「天国」の歌詞が断片的に表示されていました。
一見すると何の広告なのかすぐに分からない謎めいた表現方法でありつつ、非常にシンプルなビジュアルとなっています。白い背景に詩的な言葉だけを浮かび上がらせるミニマルなデザインは、慌ただしい駅構内で思わず「何だろう？」と視線を止めさせる力を持っています。広告主やアーティスト名を前面に出さないことで見る人の印象に残す、巧みな手法と言えます。
異なるフレーズを通路に沿って柱型のサイネージに複数設置することで、通行人が歩きながら連続してストーリーのように読むことができる展開となっています。サイネージに映る詩的な歌詞のワンフレーズが、忙しい通勤・通学者を一瞬だけ彼らの世界観に引き込むような仕掛けとなっているように感じます。
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古田ちほ アドクロ編集部
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