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データが示す2025年消費トレンド予測、アジア発の影響力と体験価値の重視が加速
LINEヤフーの「ヤフー・データソリューション」は、独自に構築したヒット予測モデル「商品トレンドマップ」を用いて、2025年にヒットが期待されるキーワードを発表した。このモデルは2023年8月からブラウザー上で利用可能な分析ツール「DS.INSIGHT Trend」として提供されており、これまでにも「恋みくじ」や「アサイーボウル」など予測実績を重ねている。
掲載元: プレスリリース
出典元: ヤフー・データソリューション
今回発表された10個のキーワードの中で、特に注目されるのは飲食関連のトレンドだ。「ちゃん系ラーメン」は東京発の新しいラーメンジャンルとして注目を集めており、「ドバイチョコレート」は韓国での人気を経て日本でも検索数が増加傾向にある。また、「玉ねぎのズッパ」はサイゼリアでの提供をきっかけに、着実に関心を集めている。
美容・ファッション分野では、「リッププランパー」や「カチモリヘア」など、アジア発のトレンドが目立つ。特に「カチモリヘア」は韓国発祥のヘアスタイルで、若い世代を中心に支持を広げている。
「もころん」や「POP MART/ラブブ」、「めじるしアクセサリー」といったキャラクター関連商品も注目されている。特に「もころん」は幅広い年齢層からの支持を得ており、「POP MART」は中国発のアートトイブランドとして日本での存在感を増している。
「推し旅」や「ジャーナリング」は、現代人の新しいライフスタイルを反映したキーワードとして注目される。「推し旅」はJR東海による新しい旅行体験の提案として、「ジャーナリング」はメンタルヘルスケアの手法として、特に女性層からの関心が高い。
今回予測されたキーワードからは、いくつかの傾向が浮かび上がる。まず注目されるのは、「ドバイチョコレート」「POP MART」「カチモリヘア」など、国境を越えて伝播するトレンドの増加だ。特に、アジアを起点とする商品やサービスの影響力が顕著となっている。
また、「ちゃん系ラーメン」や「玉ねぎのズッパ」といった食のトレンドは、味覚的な満足度だけでなく、その商品が持つストーリー性や体験価値を重視する消費者心理を反映しているようだ。
グローバル化が加速する一方で、個人の価値観や体験を重視する傾向が強まることが予想される。特に、SNSを介した情報伝播によって、トレンドの普及スピードは一層加速すると見られる。企業には、これらの動向を踏まえつつ、消費者の深層的なニーズを理解し、独自の価値提案を行っていく姿勢が求められるだろう。
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