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2024年8月19日週 渋谷OOHレポート
アドクロ編集部がお届けする今週の渋谷OOH Report。今週渋谷で展開された広告で、抑えておきたい広告事例をピックアップしていきます。
渋谷駅前で掲載された、お菓子の「ばかうけ」の広告です。
目を引くのは、真ん中に大きく描かれたハリウッドザコシショウ氏のビジュアルと「ばかうけ」のパッケージ写真。軽快で楽しいイメージを、どこか親しみやすいスタイルで表現しているように見えました。
キャッチコピーでは、「ばかすばらしい人生を。」と書かれており、初見の人に強いインパクトを与えると同時に、「ばかうけ」という商品の名前と上手く掛け合わせて、記憶に残るメッセージとなっていた印象です。
「ばかうけ」のブランドイメージをクリエイティブな方法で伝えることで、消費者に親しみやすさを感じてもらうことを意図しているのかもしれません。
渋谷駅前で展開された、楽天モバイルの広告です。
広告のビジュアルは、シンプルで明快なデザインで、楽天モバイルのカラーとして使われているピンクが目立ちます。
また広告面全体を使って大きく描かれた「プラチナバンド」「つながりやすさも最強へ。」というメッセージを力強くアピールしているように感じます。消費者に対して楽天モバイルの通信品質の向上、特に電波の強さを強調しているようでした。
左下には、楽天でおなじみのパンダのキャラクターがスマートフォンを持って登場しており、ブランドの親しみやすさを演出。同社の他の広告でも広く使用されており、視覚的に楽天ブランドをすぐに連想させる効果が期待できます。
渋谷駅前で展開された、プライムビデオ「ラブトランジットシーズン2」の広告です。
広告全体がカラフルで、視覚的にインパクトのあるデザインとなっていました。広告には、主要キャストである男女に色分けされた背景が印象的で、それぞれの個性が際立つように描かれていました。
「全員、誰かの元恋人。全員、誰かと恋したい。」というキャッチコピーによって、恋愛に関する番組であることを表現し、初見の人にも内容が伝わる工夫がされていました。また、「過去の恋と、次の恋の交差点。」というサブキャッチコピーは、過去の恋愛が新たな展開を迎えるという番組のコンセプトを端的に表現していると考えられます。
全て渋谷駅前で展開されていましたが、それぞれ少しずつ異なったデザインになっていたのも一工夫であるように感じました。
渋谷駅構内の複数面で展開されたネクスコ東日本「#高速ランナーズ」の広告です。
高速道路の利用価値や重要性を訴求するためのプロモーションとなっており、「私たちの日常生活に欠かせない食品が、どのようにして私たちの元に届くのか」をビジュアルで訴求した内容となっていました。
広告デザインの背景はシンプルな緑色で統一されており、ネクスコ東日本のロゴや高速道路を象徴するラインがデザインされていました。シンプルなクリエイティブの中にも、“高速道路”や“ネクスコ東日本”と認識しやすい工夫が散りばめられています。また、広告の動画内では、レタスなど食材が走る動画となっており、誰もが視覚的にメッセージを理解できる工夫がされていました。
【レタスなどの食材が走る動画になっていました】
消費者向けに高速道路の利用を促すような広告というよりは、インフラとしての重要性を啓蒙する内容となっているようでした。
渋谷駅構内のデジタルサイネージで実施された、FOD「#推しドラ」の広告です。
FODは、フジテレビジョンが提供する動画配信サービスであり、映画やドラマ、アニメなど、さまざまなコンテンツを視聴できるプラットフォームです。
広告の上部には、「スタートプライス200円」というフレーズが大きく表示されており、79%オフという割引率を強調。新規ユーザー獲得を意識したコンテンツであると想定されます。若年層やドラマ・映画好きの消費者を主なターゲットとして想定されますが、特に夏の休み時期にエンターテインメントを求めている視聴者層の獲得を目指しているのかもしれません。
渋谷駅前の看板で展開されたコカ・コーラの「Coke Studio」の広告。
Coke Studioは2024年10月19日・20日にさいたまスーパーアリーナで開催されるイベントです。
広告では鮮やかな赤とピンクのグラデーションを背景に、カロルG氏(コロンビアのシンガーソングライター)がコカ・コーラのボトルを手に持つ姿が中央に大きく描かれたデザインとなっています。
文字量は全体的に抑えられ、広告のメッセージには「Coke Studioで新しいアーティストと新しい音楽を。」というキャッチコピーが掲載。視覚的にイベント名「Coke Studio」とメッセージに目線がいくよう工夫されている点が印象でした。
今週の広告は、「メッセージ」を意識した広告が目立ちました。「ばかうけ」のユーモア溢れるアプローチや、楽天モバイルの明快で分かりやすいメッセージ訴求は、広告を始めとする情報が多い渋谷駅で存在感を放っていた広告となっていました。
さらに、ネクスコ東日本の広告に見られるように、単なる商品サービスの利用促進を超え、社会的価値を訴求する広告も見られました。内容は啓蒙ながら、「食材が走る」という視覚的にも分かりやすいビジュアルを使う事で、関心を抱きやすい内容となっていた点も見逃せないポイントでした。
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