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ショート動画の魅力って?企業のショート動画4事例
ショート動画は15秒~60秒程度の短尺の動画のことで、TikTokやYoutube、Instagram、LINEを中心としたSNSの人気コンテンツになっています。
調査結果(参照:ショート動画とコマースに関する調査)によると、ショート動画を視聴している人の32.2%がこれまで動画をきっかけに購入をしたことがあり、「TikTok売れ」という言葉も生まれたようにショート動画が購買活動の一因にもなっています。このように近年、ショート動画は単なる娯楽としてのコンテンツだけでなく、企業のマーケティングツールとしての需要が高まり注目されています。
では、ショート動画をマーケティングに活用するメリットとはどのようなものでしょうか。
ショート動画は短尺かつスマートフォンに適した縦型の動画のため、移動中や合間の隙間時間でも気軽に閲覧でき、Z世代だけでなく幅広い年齢層にアプローチできます。
また、ショート動画は動画のエンゲージメント率(いいね、クリック、シェアなどの反応の指標)の高さやユーザーの行動履歴に基づいておすすめ動画として再生されるため、これまでリーチすることができなかった潜在的な顧客にも発信できます。
60秒程度の動画は編集の手間も少ない上に、専門的な機材やスキルがなくてもスマートフォンがあれば撮影~投稿まで完結できてしまいます。また、一つのクリエイティブを作ってしまえば他SNSへの流用も簡単にできるのでコストを抑えることができます。
最近のトレンドではSNSを通して特定のハッシュタグを使用したキャンペーンやインフルエンサーの影響によってコンテンツが拡散され、爆発的な流行になる傾向があります。
トレンドの元になるのはSNSのコンテンツの中でもショート動画が多く、要因としては短尺のため再生回数が伸びやすいことや、フォロワー数に関係なくSNSのアルゴリズムによって幅広いユーザーに再生されることで拡散されやすいことが考えられます。
そのため、企業も自社のマーケティングの一環として音源・ダンスをTikTok尺で配信していたり、アーティストも短尺でキャッチーなフレーズを入れたりと、トレンドを意識したショート動画が増加しています。
それでは、現在SNSでどのようなものが話題になっているかご紹介します。
アイドルグループFRUITSZIPPERの「ハピチョコ」の歌詞「(ねえ呼びだしなんて)なぁになぁに」を桃園(ももらんど)のありささんがアレンジして日頃の疑問や不満を問いかけるショート動画をTikTokにアップしたことで爆発的な流行となりました。
「TikTokトレンド大賞 2023」にもノミネートされ、現役大学生が利用するアプリでの調査(※)でも流行語ベスト5に入り、SNSでの流行が流行語のキーワードにもなっています。
身の回りのあるあるネタやおもしろエピソードをSNSでバズった猫の画像や動画を素材に作った動画のことです。可愛い猫が表現してるからこそ嫌みっぽくならず、投稿者も顔出ししないため気軽に投稿できることで人気が高まりました。猫ミーム自体は2000年前後からネット上で定期的に流行を繰り返していますが、現在の猫ミームの特徴としては静止画ではなくTikTokなどのショート動画であることです。また、猫ミームの動画に使用されている楽曲もテンポ感がよく話題になっています。
2024年4月27日「Pokémon Day」を記念してポケモン公式サイトに公開されたアニメーションMVのダンスをTikTokやYouTubeで多くの人が再現して投稿しています。K-POPアーティストや芸能人もダンス動画を投稿し話題になりました。
アニメ「マッシュル-MASHLE-」のオープニング曲「Bling-Bang-Bang-Born」のサビに合わせてキャラクターたちが両腕を左右に振るダンスがSNS上で「BBBBダンス」として流行しました。また、楽曲は日本だけでなくグローバルチャートにもチャート入りしており、世界中でこの楽曲を使用した動画がアップされています。
サンリオのキャラクター、シナモンが公式SNSに投稿した紹介動画「キミのこと、だいだいすきだもん☆」の音源を使用して著名人や多くのユーザーが曲に合わせてリップシンクとダンスをする動画がTikTokで流行しています。
性格を16のタイプに分類する性格診断ツールとして、Z世代を中心に人気が高まっています。診断ツールは、自己理解から人間関係、キャリア選択まで多くの場面で活用されています。自分らしさや多様性の価値観が広まっている現代ならではといえます。
AIが好きな文章をひろゆきの声に変換し、実際に話しているような動画を生成し、SNSでシェアされています。本人が言いそうな言葉やアレンジした言葉を本人が喋る動画がうけてSNS上には動画がたくさんアップされ人気となっています。
インフルエンサーのジョージがYoutubeとTikTokをメインに主に男性視聴者に向けて喝を入れるフレーズで、危機感をあおるネタ動画です。汎用性の高いフレーズを他のユーザーが模倣してSNS上で広がりました。
実際に最新のトレンドを取り入れた企業のショート動画を4例ご紹介します。
日本マクドナルドは2024年4月6日から7日にかけて、公式Xで、「いまさら流行に乗って、サムライマックのミーム素材作ってみた」として、流行している猫ミームに便乗した「肉ミーム」を動画作品を投稿しました。Xでは「これは流行らなそうwww」、「笑ってもーたがなw」などSNSで話題となりました。
ブルーベリーアイでおなじみのわかさ生活公式キャラクターブルブルくんがポケダンスを踊っている動画です。流行のポケダンスをブルブルくんが踊っている姿に「かわいい」という声が多く上がりました。わかさ生活は他にもシュールでユーモアあふれる投稿をSNSに多くアップしていてファンを増やしています。
サンリオ商品企画部の公式TikTokで、流行している「なぁぜなぁぜ」を使った「サンリオ社員のなぁぜなぁぜ」動画です。動画に合わせて「なぁぜなぁぜ」を用いてコメントするユーザーで盛り上がり、大きな反響がありました。
コメダ珈琲店公式TikTokが人気の「猫ミーム」を真似て投稿した動画です。「コメダミーム」と称して猫の代わりに社員が鳴き声や「チピチピチャパチャパ」のフレーズも全部肉声で再現したことが好評で、7万件以上のいいねがつきました。
ショート動画は視覚的なインパクトが強く、SNSで話題のトレンドやくすっと笑えるネタを取り入れることで、企業の認知向上や購買活動に繋げることができます。
ショート動画をマーケティングとして導入検討される際や、ショート動画のネタがマンネリになっている際は今回の記事をぜひ参考にしてみてください。
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