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タイミーの「ちがい探し広告」 広告に込めた想いを担当者に聞いた
株式会社タイミーは、2024年7月26日に、東京証券取引所グロース市場に新規上場したことを記念して、渋谷駅の道玄坂ハッピーボードにて「ちがい探し広告」を展開しました。
【渋谷駅で展開されたOOH ※アドクロ編集部撮影】
タイミーは、時間や場所に制約されない自由な働き方を提供するスキマバイトサービス。「働きたい時間」と「働いてほしい時間」をマッチングさせ、時間や場所の制約から解放された新しい働き方を提供しています。
今回の広告では、タイミーが広がる前と後の“ちがい”をビフォー/アフターのイラストで表現。イラストには、有名レストランチェーンの間違い探しイラストを手がける山崎秀昭氏を起用しています。
【黄色背景のイラストが印象的なクリエイティブ ※アドクロ編集部撮影】
同時期に、日本経済新聞朝刊にて上場告知の広告も掲載。青(ワーカー)と赤(事業者)がハイタッチしているクリエイティブで、「感謝しかありません」「あなたがいてよかった」などの吹き出しが、タイミーを使用したうえでの感謝やポジティブな成果を表現した内容となっていました。
【2024年7月26日 日本経済新聞朝刊 ※アドクロ編集部撮影】
上場タイミングでの一連の広告について、株式会社タイミーのBX(Brand Experience)部で部長を務める木村真依氏に話を聞いたところ、渋谷駅で展開した「ちがい探し広告」は2024年5月頃から、ブランディング広告の施策自体は2024年3月頃から検討を開始していたそう。
渋谷駅のOOHで「間違い探し」要素をデザイン内に入れこんだ意図については、
「今回、上場におけるブランディング広告・PR等のブランドコミュニケーション戦略全体で“『はたらく』の固定観念を変え、データを活用して変革していく”というキーメッセージを掲げていました。そのキーメッセージをOOHでも伝えるために、タイミーが広がる前と後の“『はたらく』のちがい”をビフォー/アフターで表現できる『間違いさがし』がぴったりだと考え、今回グラフィックとして採用しています。
【オリジナルグッズが当たるキャンペーンも同時実施している ※アドクロ編集部撮影】
『間違いさがし』は世の中的にも人気のあるコンテンツなので、今回のOOHを見てくださる皆さんも興味を持って楽しんでもらいたいという思いも込めています。また、イラスト内の“ちがい”にはタイミーで働けるお仕事や『バッジ』『レビュー』『お気に入り』などタイミーの機能を表現したものもあり、まだ使ったことがない方々にもタイミーのことを知っていただきたいという狙いもあります」と木村氏。
広告に関してSNSで反響を見ていると、タイミーのファンや利用者が反応している様子が印象的でポジティブな声が多数みられました。一連の広告で伝えたいメッセージや想いについて木村氏は、
「タイミーは、タグライン『はたらくに“彩り”を。』をテーマに、『働きたい時間』と『働いてほしい時間』をマッチングすることで、時間や場所に制約されない新しく自由な働き方を提供してきました。2018年8月のサービス開始から6年間、多くのワーカー・事業者様の皆様にご利用いただいてきたことでサービスを成長させることができ、上場という節目を迎えることができました。タイミーはワーカー・事業者の皆様なくしてはここまで成長することはできませんでした。これまでタイミーを利用してくださったワーカー・事業者の皆様への感謝を今一度お伝えしたいと思い、今回の広告を制作しました」
【OOHのメッセージ部分 ※アドクロ編集部撮影】
「その上で、OOHでは働き手の皆様をメインターゲットにおき、『間違い探し』のように楽しんでいただくために、タイミーが広がる前と後の“ちがい”をビフォー/アフターのイラストで表現しています。イラストレーターに有名レストランチェーンの人気企画を手がける山崎秀昭さんを起用し、お馴染みの間違い探しのように楽しんでいただきたいという思いでイラストを制作いただきました。
また、新聞広告では主に事業者様をメインターゲットにおき、これまでタイミーをご利用いただいてきた事業者様、ワーカーさんからいただいた感謝の声をクリエイティブのなかで表現しました。たくさんの感謝の声から、さまざまな『はたらくの”彩り”』を表現しています。」
今回の取り組みで特筆すべきは、ターゲット層に合わせて広告媒体とメッセージを上手く使い分けている点です。渋谷駅のOOHでは、主に働き手をターゲットに、楽しみながらサービスの特徴を理解できる「まちがい探し」を採用し、タイミーのサービスが従来の労働市場にもたらした変化を視覚的に、楽しく表現していました。一方、日本経済新聞の広告では、事業者向けに感謝のメッセージを前面に押し出しています。
ほぼ同時期に展開された広告ながら、「上場」を共通の切り口として持ちつつも、媒体でクリエイティブを変えた思い切りの良さには驚かされます。各ステークホルダーに適切にアプローチし、効果的にブランドメッセージを伝える上で非常に効果的であるように感じました。
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