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7割以上が「SNS広告は迷惑」と回答
アドクロ編集部がお届けするニュース解説。マーケティング関連で気になるニュースをピックアップし、担当者が詳しく解説します。
株式会社リンクアンドパートナーズは、普段ニュースサイトなどから情報収集を行っている20~50代の男女504名を対象に、「広告とPRに関する調査」を実施しました。
「ニュースサイトまたはTVコンテンツなどで、企業が発信している情報に対してどんな印象を受けますか?」との質問には、「情報源や出典が明示されており、情報に信憑性がある」が47.2%、「背景情報や専門的な解説が含まれている」が41.3%、「顧客コミュニケーションを重視している」が29.2%と、ニュースサイトへの信頼度の高さが伺えました。
また、「SNS利用時に、ニュースサイトで見るようなジャンルの情報を収集することがありますか?」との質問には、「よくある」と回答した人が40.9%、「たまにある」と回答した人が42.4%、「ほとんどない」と回答した人が16.7%でした。
「同じ内容の情報を見比べた時に、テレビやSNS等の広告として見る場合と、ニュースサイトで見る場合、どちらの方がより深く情報を知ろうと思いますか?」という質問には、80.8%の人が「ニュースサイト」と回答。SNSで情報収集することが多い一方で、興味関心をひくのはニュースサイトである人が多いということが分かりました。
「SNS閲覧の際に出てくる広告に対する印象を教えてください」との質問には「とても迷惑だと思う」と回答した人が31.6%、「やや迷惑だと思う」と回答した人が44.1%と、7割以上の人が多少なりとも迷惑に感じているということが分かりました。
SNSを情報収集に活用する人が多いようですが、SNSで流れてくる広告に対しての信頼度は高いものではありませんでした。一方、ニュースサイト上のコンテンツとして掲載されることで、ユーザーは大きな信頼を感じ、情報に興味を持つようです。
多くの情報が飛び交う情報社会の中で、ユーザーはただ情報収集を行うのではなく、その情報が優良なものであるかを見極めようとしている印象を受けました。ユーザーのもとに入ってくる情報が「広告」というだけで信頼度は落ちるようですが、ニュースサイトという信頼できる媒体を通して得た情報に関しては、高い信頼のもと、スムーズに受け入れているようです。
ニュースサイトがなぜここまで信頼されるのか、その要因としては一つ目のアンケート結果にあるように、情報源や出典が明記されていたり、専門的な解説があったりと、その情報に信憑性を感じているためだと考えられます。
ニュースサイトも新聞社が運営しているサイトや、テレビ局が運営しているサイトなど様々ですが、きちんとした取材を経て得た、正確で公正な情報や、根拠に基づく情報への信頼感が、この調査結果に表れているように思います。
今回の調査結果から、SNS広告に対しては不快感を持つ人が多い一方で、ニュースサイトの記事から得た情報には興味を示す人が多いということが分かりました。
SNS広告は何度も目にすることで覚えてもらえたり、アプローチしたい層へのターゲティングできるというメリットがあります。しかし、ユーザーに不快感を与えてしまった場合、商材やブランドへのマイナスなイメージを植え付けてしまう可能性もあります。
商材について深く知ってほしいという狙いがある場合、記事広告のように「広告らしさ」を感じさせず、サイトのコンテンツの一部として見てもらえるような広告手法の方が効果が期待できるのかもしれません。SNS広告を運用していても成果がなかなか出ない場合には、広告手法自体を見直してみるのも良いでしょう。
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