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エンタメ好きが震えた衝撃のノンフィクション | 田中一平
殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件― 著者 / 清水潔
普段、エンタメを漁りまくっている僕にとって2022年は特別な年だった。
「伝説の一日」でのダウンタウンの漫才。カタールW杯、サッカー日本代表の大躍進。「THE FIRST SLAMDUNK」の公開などなど。もちろんこの年の東京03単独ライブも最高だったしダウ90000も忘れがたいライブを行なっていた。映画だって豊作だったし、本屋大賞を取った「汝、星のごとく(凪良ゆう 著)」も傑作と言っていい。だけどこの年、個人的に夢中になったのはカンテレ制作のドラマ「エルピス-希望、あるいは災い-」だった。
テレビ局を舞台に、エースの座から転落した女子アナウンサーが仲間と共に冤罪事件の真相究明をする作品。ドラマにハマりすぎてプロデューサー・佐野亜裕美さんのXをチェックしていた時、この本と出会った。5人の少女が姿を消した。冤罪「足利事件」の闇を暴いたノンフィクション小説。この事件がドラマ「エルピス」のモデルになったと知り即買い。
衝撃だった。今まで正義だと思っていた警察による誤認逮捕・メンツを守るための隠蔽・改ざん。DNA鑑定とDNA型鑑定。全く知らなかったこの国の闇が書かれてた。面白いと言ったら語弊があるけど、絶対読むべき本だと思った。後になって知り合いの報道記者に「この本は”調査報道のバイブル”と呼ばれている」と聞いて納得。「事実は小説よりも奇なり」という言葉を身をもって体感できる1冊。おすすめです!
飛び込むのだ。現場へ。
5人の少女が姿を消した。冤罪「足利事件」の背後に潜む司法の闇。「調査報道のバイブル」と絶賛された事件ノンフィクション。
5人の少女が姿を消した。群馬と栃木の県境、半径10キロという狭いエリアで。同一犯による連続事件ではないのか?
なぜ「足利事件」だけが“解決済み"なのか?
執念の取材は前代未聞の「冤罪事件」と野放しの「真犯人」、そして司法の闇を炙り出す――。新潮ドキュメント賞、日本推理作家協会賞受賞。日本中に衝撃を与え、「調査報道のバイブル」と絶賛された事件ノンフィクション。
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