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自己免疫マップで見つけるマーケティングの本質 | 西田圭佑
なぜ人と組織は変われないのか――ハーバード流 自己変革の理論と実践 著者 / ロバート・キーガン、リサ・ラスコウ・レイヒー 訳 / 池村千秋
マーケティングにおいて本質的に必要なスキルは「人間理解」です。そして人間理解を深めるためには、最も身近で距離の近いN1である自己を深く掘り下げることが不可欠です。自己を深く理解することで、マーケターとしての成長を促進し、消費者のインサイトを正確に捉える力を養うことができます。
ハーバード大学で長年研究されてきた成人発達理論に基づく「自己免疫マップ」というフレームワークは、行動の背後にあるインサイトを見つけるために非常に有用です。このフレームワークは、悩んだ時に自己を振り返る助けとなるだけでなく、消費者行動の裏側に潜む本質的なニーズや価値観を探るためにも役立ちます。
自己理解を深める過程で、「人の脳の仕組み」に向き合い、自身の器を広げることは、より深いマーケティング戦略の構築に直結します。本書は、その道筋を示す一冊であり、マーケターのみならず、マネジメントを担う立場の人々にも有益です。ぜひ内省と成長を促すこの書籍を手に取り、マーケティングやリーダーシップの実践に役立ててください。
変わる必要性を認識していても85%の人が行動すら起こさない――?
「免疫マップ」が本当の問題をあぶり出す!
発達心理学と教育学の権威が30年の研究から編み出した、究極の変革アプローチ。
本書で提示される「免疫マップ」とは、「変わりたくても変われない」という心理的なジレンマの深層を掘り起し、変化に対して自分を守ろうとしているメカニズムを解き明かす手法です。
著者たちは、変革が進まないのは「意志」が弱いからではなく、「変化⇔防御」という拮抗状態を解消できないからだと説きます。
成人発達の理論的研究に加え、長年の経験で培った実践的手法を紹介。
組織のリーダーやメンバー、企業の経営陣、プロジェクトチーム、政府機関、教育機関など、さまざまな個人と組織の変革を導いた豊富な事例が詰まった一冊です。
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