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マインドフルイーティングで最高の体調を手に入れる | 前田有花
最高の体調 著者 / 鈴木祐
人類史上かつてないほど脳をフル回転させ、食事やライフスタイルの急激な変化になんとか対応している現代人。なぜそんな現代人は「不安」をこじらせ体調不良に陥っていくのか。食事、運動、メンタルの観点と人間が代々引き継いできた生物特性や脳の機能などから興味深く分析しているのがこの本です。
中でも、私が興味を持ったのがこの本の一説に紹介されている「マインドフルネス」。自分の思考や感情を客観的に観察する「自己観察」のことでもあります。日常でこの「マインドフルネス」を取り入れることで、心の中の不安を取り除いていくことができるそうです。そして中でも実践したいのが「マインドフルイーティング」。味・食感を五感で味わいながら食す瞑想の一種で、これにより自分の感覚や思考を客観的に観察するトレーニングにもなります。
スマホを見ながらの、”ながら食い”をしない…と挑戦してみるとあることに気が付きました。まさにテレ東の「孤独のグルメ」そのもの!一口一口を、その料理に全神経を集中させ、感じながら食べる井之頭五郎さんはまさに「マインドフルイーティング」の達人なのです!多くの人の関心を呼ぶのも、もしかしたら今の現代人に必要なエッセンスだからかもしれません。1月10日には「劇映画 孤独のグルメ」も公開されるので映画館で「マインドフルイーティング」をイメトレしながら実生活でも取り入れて最高の体調を手に入れたいと思いました。
日々の不調や不満には様々なレベルがあります。たんに朝起きられないという人もいれば、仕事の集中力が続かなくて作業が進まないという人もいるでしょう。
さらには、怒りや不安がコントロールできずに人生が上手くいかない人、つねに体調不良に襲われている人、毎日の暮らしに張り合いがなく空虚な気持ちのまま暮らしている人など、症状や問題の深刻さには個人差があるはずです。
通常、これらの問題は別々に取り扱われます。やる気がない人には「自己啓発本」、仕事の効率が悪ければ「ビジネス書」、感情のコントロールができない人には「心理学書」、体の不調には「家庭の医学書」といった具合です。
これはこれで効率的なアプローチですが、いっぽうでデメリットも存在します。それぞれの問題が、あたかも別々の現象であるかのように見えてしまうため、どうしてもその場しのぎの解決策になりがちなのです。
風邪を引いたら風邪薬を飲み、関節が腫れたら軟膏を塗り、頭痛が起きたら痛み止めを手に取る。これらの対処法は間違いではないものの、あくまで表面に現れた症状をやわらげているに過ぎません。症状の奥にある本当の原因を突き止めない限り、今後も同じ問題は起き続けるはずです。
そこで、本書では、より総合的なアプローチを取ります。まずは現代人が抱える問題の「共通項」をあぶりだし、そのうえで、すべてを柔軟に解決する汎用的なフレームワークを提供するのが最終的なゴールです。本文中では、科学的根拠のもと、実践的に詳しく解説していきます。
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