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肩の力を抜く魔法の言葉 | はせがわてつじ
H2 著者 / あだち充
『H2』は、『タッチ』でも知られるあだち充先生が描いた野球漫画です。子供の頃に読んで、実家に帰省するたびに読んでいますが、この漫画はじぶんの仕事の原点でありお手本がつまっていると思います。ストーリーとしておもしろいのはもちろんですが、肩の力が抜けるセリフがたくさんあるのです。
たとえば、高校生の主人公が母親に「自分の息子が信じられねえのか!?」と嘆いたあとの母親のセリフ。
「わたしだけの息子なら信じるけど。あんたは、父さんの息子でもあるからね。」
アメリカンジョークのようです。
別のシーンでは、勉強は終わったのか?聞かれた息子が
「勉強に終わりはねえんだよ、人間、一生死ぬまでな。」
ごまかし方が勉強になります。
ぼくの仕事はコピーライターなので、広告の企画を考えるときも、打ち合わせの場でも、肩の力を抜けた言葉を投げるのがじぶんの役目だと思っています。理想としては、H2の中の人物が言いそうな言葉を投げられるようになりたいなと思います。
そしていちばん記憶に残っているのは、本屋の中のシーンで、あだち充展をやっていてそのお知らせに書かれたキャッチコピーです。
「ただ今 書店にて あだち充の単行本をお求めになると もれなく領収書がついてきます。」
紹介した言葉以外にも、
「生まれて来なければ、死ななかった。」「すごいでしょ、あのスピードで落ちるのよ。」「父親の給料ほどじゃない。」
など、いろんな名言が出てきます。肩の力を抜いて仕事したい方は、ぜひ『H2』を読んでみてください。
ライバルであり、親友でもある国見比呂と橘英雄。甲子園をめざす2人の“ヒーロー”に、ひかりと春華の想いが交錯する…。正統派スポーツ&ラブストーリー。
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