太平洋商事株式会社は、渋谷の空き壁を若手アーティストの作品で彩る新プロジェクト「シブヤキャンバス」を開始した。本プロジェクトは、長年課題となっている落書き問題の解決と、新たな文化発信の場の創出を目指す取り組みである。

太平洋商事株式会社は1974年の創業以来、渋谷の街の発展に寄与してきた企業。同社は、落書きによる街の美観の損失や地域イメージへの悪影響を重要な課題と認識してきた。渋谷区による長年の取り組みにもかかわらず、落書きを消しても新たに描かれる状況が続いていた。
この状況を打開するため、同社は空き壁を若手アーティストの表現の場として活用する新しいアプローチを採用した。「シブヤキャンバス」という名称には、渋谷の街全体をひとつの大きなキャンバスに見立て、アートを通じて人々がつながる新しいコミュニケーションの場を創出したいという想いが込められている。

第1弾となる「シブヤキャンバスvol.1」は2025年1月31日から2月7日まで開催された。神谷遼、下山明彦、濱嶋信次、宮坂青の4名の若手アーティストが参加し、宇田川クランクストリート、Gyutto、椿ビルの3か所で作品を展示した。


今後は、プロモーションスペースとしての活用も視野に入れており、プロモーションによる利益の一部をアーティストに還元する循環型の仕組みを導入する予定である。この取り組みにより、若手アーティストの継続的な活動支援と、渋谷の街の新たな魅力創出を同時に実現することを目指している。
出典:プレスリリース

