一般財団法人ポケモン・ウィズ・ユー財団と石川県は、令和6年能登半島地震の被災地支援と観光需要創出を目的に、現「のと里山空港」を世界初となるポケモンの名を冠した「のと里山ポケモン・ウィズ・ユー空港」として2026年7月7日から期間限定でリニューアルオープンすることを発表した。

ポケモン・ウィズ・ユー財団は株式会社ポケモンの有志社員が始めた東日本大震災の復興支援活動を受け継いで設立された団体で、石川県との連携協定に基づき被災した子どもたちを元気づける取り組みや地域活性化を進めている。空港内の装飾費用は財団が負担し、石川県に無償で貸し出す形で行われる。

空港内には2026年5月現在で発見されている111種のひこうタイプポケモン全種が装飾されるほか、2階吹き抜けにはピカチュウと飛行機のバルーンが浮かぶ。1階到着ロビーには能登の自然を描いた復興応援アートと立体モニュメント、見学者デッキには「ピカチュウのさとやま」が設けられ、スマホで楽しめるオリジナルショート動画3本も用意される。空港3階レストランではポケモンオリジナルメニューを提供し、売店ではオリジナルグッズを発売。7月中旬からは北陸鉄道グループのポケモンラッピングバス2台が石川県内に登場し、金沢〜輪島間の特急バスと能登半島各地のポケモンスポットを巡る周遊バス(新規路線)として運行する予定だ。

通常、空港は広告が掲出される場所だが、今回は空港そのものをポケモンの世界に変えるという発想で設計されている。111種のひこうタイプポケモンの装飾、ピカチュウのバルーン、スマホで楽しむショート動画、見学者デッキ「ピカチュウのさとやま」と、空港内のあらゆる空間がコンテンツとして機能する構造だ。「空港を利用する」ではなく「のと里山ポケモン・ウィズ・ユー空港を訪れる」こと自体を目的にする仕掛けで、場所にIPを乗せることで能登への旅の動機そのものを生み出している点が特徴的といえる。

