マンション特化のポスティングサービス『Dimar(ディマール)』。竣工年度・面積帯・住宅相場・居住形態などの不動産のデータから配布ターゲットを絞り込んでポスティングが可能な同サービスについて、株式会社フィーオ・ブレインの梶原様にその特徴や事例について、お話を伺いました。
――『Dimar(ディマール)』の概要について教えてください。
Dimar(以下、ディマール)はWEB上に公開されている、竣工年度・面積帯・住宅相場・居住形態などの不動産のデータなどを弊社でデータ化、家族構成・推定年齢・世帯年収などを分類し、潜在顧客となる居住者ポストに直接チラシをお届けするオーダーメイドのポスティングサービスです。
また、ディマールは弊社サービス全般を指す名称で、他にも全国の法人および店舗の業種別データや、法人登記データ+社保保険データをDB統合したビックデータなどから、オーダーメイドでリスト作成→DM送付→オプトアウトまで対応する業種別DMサービスも行っています。
――ディマールは、配布先を細かく設定できるポスティングやDMプランなのですね。配布先としてターゲティングできる層はどういった層になりますか?
マンションと言っても単身向け、DINKS向け、ファミリー向け、持家・借家など様々ですのでその掛け合わせによってターゲットが異なってきます。
案件として多いのは、富裕層、企業オーナー、ゴールドライセンス(弁護士、会計士、医師などの資格)の保有者、小規模法人、事業規模別法人、その他ニッチな業種の方を狙いたいといったご相談ですね。
富裕層が狙える点から、メディア出版業、不動産業、自動車販売業、保険業などの比較的高額商材のクライアント様。ファミリー層が狙える点から、スクール業(学習塾・スポーツクラブ・ジム全般)、ショッピングモールなどのクライアント様から問い合わせは多いです。
――そもそも、同じポスティングでもディマール(マンションポスティング)と軒並み配布って何が違うのですか?
そもそも軒並み配布は、指定エリアにある一戸建て、マンション、アパート、会社などを問わず、ポストが見えれば全部に入れていく方法です。「マンションだけ」「一戸建て」だけといった絞り込みがない分、単価を抑えて大量に配布できることが特徴です。
ただ、この軒並み配布には弱点があります。
例えば下記のブロック3(左下)に300世帯あって、配布会社の配布予定数が210部(投函率70%)だったとすると、配達員の方はブロック3の手前から配布をしていきます。
この場合、ブロック3の侵入箇所手前部分の世帯には十分なチラシ配布が出来ますが、それ以外の30%箇所についてはほとんど配れずに終わってしまいます。
ただ、レポート上は「ブロック3で210部配布しました」となるので、一見すると「ブロック3全域で配布された」印象になります。なので、同じブロックで配布する場合でも、配布会社によって配布方法が異なり、結果も違ってくるケースも多々あります。
弊社のディマール(マンション特化のポスティング)では、各エリアに点在しているターゲットマンション限定でチラシ配布をお届けすることで認知先のバラツキをなくし、反響が生まれやすくしています。「面」ではなく「点」で配布先を選定しているイメージですね。
例えば、学習塾が中心点にあった場合「該当エリア内で広く多くの方が認知している」状況を作ることが可能です。
どうしてもポスティングは「〇万部配布した」「〇回配布した」という数字的な部分に目が行ってしまいがちですが、配ることがゴールではありませんし、そもそもターゲット層に届いていないのであれば効果は見込めません。相乗効果をどこで狙っていくか、ディマールのポスティングサービスを通じて皆様にご提案させて頂いています。
――マンションポスティングの事例について教えてください。
前提条件として「ターゲティングが明確な業種」が出稿事例になります。「ターゲティングしなければならない商材」ほどディマールのポスティングが向いています。
主に業種としては、「スクール業(学習塾・スポーツクラブ)・不動産業・自動車販売業・ショッピングモール・買取再販・高級飲食業・ペット業界・富裕層ターゲティング業」が多い傾向です。それぞれ業種は異なりますが共通事項として、メイン顧客が不特定多数ではなく、特定ターゲティングが可視化できている業種で、当社以外にも様々な広告手法を実施しながら相乗効果としてご利用されるお客様が多いです。
反響としては、業種によって異なりますが、ターゲティングすると以下のようになります。
・ディスカウントストア 20,000部配布 → 7%の購買獲得
・ショッピングモール 15,000部配布 → 8%の購買&新規会員入会獲得
・スイミングスクール 5,000部配布 → 105組来場
・不動産業(億ション販売) 10,000部配布 → 2組来場
・学習塾 15,000部配布 → 8組来場
・ペットサロン 20,000部配布 → 20~50組くらい(場所による)
スイミングスクール様の事例ですと、
元々スクールから半径1.5㎞圏内を中心に折込で3万部、軒並みポスティング配布で2万5千部を実施、30組くらいの見学希望者(検討希望者)が獲得できていたそうなのですが、より多くの見学希望者を獲得したいと問い合わせがありました。
半径1.5㎞というと成人男性が歩けば数十分の距離。車での送迎も含めればもっと商圏を広げても良いと考え、半径2㎞まで拡大して築浅順に優先して、持家のファミリーマンションへポスティングを実施しました。今まで実施されていた折込、軒並み配布をやめた上で5,000部実施したところ、105組の見学希望者が施設を訪れたそうです。
ちなみに、こちらのお客様は毎年2回5,000~7,000部実施頂いていますが、100組を割ることなく高水準で反響が出ているようです。しかも同じエリアで何度も実施されていますが、成果は同じように出ています。
…というのも、ファミリーマンションは人の入れ替わりや新生児が生まれることで毎年リーチできる層が新しく増える点、同じマンションに住む子供同士のコミュニケーションが密になるゆえ、友達と一緒に習い事を始めるケースが期待できるなど、2次効果も期待できる点から、毎年高反響が出ていることが考えられます。
――55,000部で30組が5,000部で105組…凄まじい数値ですね。この事例はファミリーマンションへの配布事例ですが、単身やDINKSマンションでの配布事例はありますか?
単身マンションですと、金融ローンに関するサービスや婚活セミナーの集客広告の事例がありました。
あとは、都心部でホットヨガの事例もありました。女性向けサービスなのですが、配布エリアを「夜の街(繁華街)の1R」を中心に実施。夜の店舗で働いている女性の多くが深夜に帰宅するため、多少家賃が高くても勤務先のある繁華街近くのマンションを借りているケースが多いため、厳密に女性に絞って配布したわけではないですが、効果的な訴求をする事が出来ました。
――なるほど!マンションのエリアを絞れば、住んでいる人の性別までもターゲティングできるのですね。
そうですね。先ほどのホットヨガの事例もそうですが、住んでいるエリアの特徴や家賃などでおおよそ住んでいる世帯は推測できます。シンプルに女性100%に訴求したい場合、ファミリーマンション限定でポスティングすれば女子居住率99%になります。
弊社では、基本的に「どういった取り組みがしたいのか」をヒアリングさせて頂いた上で、実現できることをフォードバックさせて頂きながら、一緒に配布エリア等の選定をさせて頂いています。
――ポスティングというと、稀に配布先からクレームが入るなんて話も聞いたりします。そのあたりのリスク管理はされているのですか?
弊社では、案件ごとに「配布員の誰が」「どの建物に」「いつ配布をしたか」をすべて把握しています。もちろん、配布先マンションも全て把握しておりますので、万が一トラブルが発生したときも、迅速に対応をさせて頂いております。
ただ指定されたマンションに配布するのではなく、配布の時もルールをしっかり決めておりますし、「過去クレーム物件は実施直前に間引きして配布NG」「投函したら罰金」などの表記があれば絶対に入れません。
配布完了レポートのイメージ
また、「確認しているポスト数」と「実際の投函数」がイコールになっているか、なっていないなら理由をしっかり確認するようにしています。同じ部屋に2枚、3枚と入っていればクレームになりかねないですし、企業イメージも悪くなりかねないですからね。
――梶原様の思う、ポスティングで効果が期待できるクリエイティブの法則って何かございますか?
結果が良いのは表面の文字が少ないインプレッションデザインが多いです。見たら一瞬で概要を理解できる、100人見て100人が理解できるクリエイティブは反響が良い傾向にあります。
よく、チラシに「チラシ持参で○○プレゼント」といった特典を付けることで成果は上がりますか?といった質問を頂くのですが、正直特典はあくまでも付加価値のおまけですので、問い合わせ後の成果を明確に訴求されていれば反応は獲得できます。実際、特典を付けている・付けていないクライアント様は半々くらいです。
例えば、子供向けの学習塾ですと、「入会特典で学習用タブレットプレゼント」や「子どもの学力が分かるテスト受講が無料」などの特典を付けられている企業様もいらっしゃいます。ただ、特典の有無に関わらず、「○○さんは■■塾に通っている」といった口コミから塾選びをしたり、今通っている塾があっても良い条件の塾があれば移してしまう親御さんも多いので、特典の有無が結果を左右するとは一概に言えないです。
――最後に、広告施策を検討されている方へ一言お願いします。
当社では案件毎にデータベースに精通したマーケターによる無料相談が可能です。無料相談の回答は原則として1営業日以内で回答します。
私も経験がありますが、新たな広告メディアに手を出して失敗するリスクを考慮して、つい、いつもの広告媒体を使ってしまう広告担当者は多いのではないでしょうか?ただ、スイミングスクール様の事例のように、いつものプランから見方を変えるだけでも効果が数倍になったりするケースもあります。
軒並み配布のポスティングやチラシ折込を実施しているけど、中々思うように効果が出ない方、他に少し違った効果的な配布方法を探されている方は是非お問い合わせください。
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株式会社フィーオ・ブレイン
代表取締役 梶原 隆司 様
データベース事業のベンチャーに20年勤務し、企業合併や様々な新規事業、協業事業、支社の立上げ、マーケティングの業務に携わる。その後、日々疑問に感じているオフライン広告業界の現状を知り、独自視点のオーダーメイド広告サービスをゼロイチから仕組化し起業。現在に至る。