街中でふと目に入る電柱広告。講談社が人気作品のイラストを活用した電柱広告をプレゼントする新しいキャンペーンを2024年5月よりスタートした。
このキャンペーンは、講談社が出版する書籍である「生徒会にも穴はある」という作品の特別応援店に参加すると、参加いただいた書店の中から抽選で50店舗に電柱広告1年間分を贈呈するというもの。全国の書店から約900軒の応募が集まったという。
このキャンペーン対象作品となったのは、「次にくるマンガ大賞2023」コミックス部門で第1位を受賞し、大きな話題となった「生徒会にも穴はある!」。当選店舗の電柱広告には、 対象の書店名 と「生徒会にも穴はある!」のかわいらしいキャラクターたちがデザインされ、漫画ファンだけでなく街行く人々の目を引き、ほかの広告と一線を画す存在感を放っていた。さらに、広告は書店から半径1km圏内に掲出されるため、普段から訪れているお客様にも気づいてもらいやすい仕様となっていた。
SNSでは実際に電柱広告を実施した書店や、それを見たユーザーから以下のような反響が上がっている。
本企画を担当した、講談社コミック営業部次長の田幸志朗氏は、企画背景について次のように語る。「開店祝いの定番といえばお花ですが、最近は電柱広告ギフトが増えているというラジオ番組を聞いたことがきっかけでした。プッシュタイトルの棚スペース確保のための営業活動に加えて、書店様にもメリットのある新しい施策を探していたので、この企画を実施することにしました。」
企画は2024年4月頃から具体的に動き出したという。クリエイティブ面では、書店名を明記し、「生徒会にも穴はある」のキャラクターを活用したデザインを採用することで、書店と作品の双方のPR効果を狙った。
実際の反響について田幸氏は、「50店舗の抽選枠に対して約900店舗から応募がありました。広告を見た作品ファンはもちろん、掲出した書店様も店舗アカウントから写真を投稿するなど、大きな反響がありました。また、電柱広告を撮影・拡散すると作品特製ミニチュア電柱が当たる抽選キャンペーンも実施しました。社内からは他作品での展開希望も出ており、取引先からも高評価をいただいております」と語った。
当選した店舗の広告は、2024年8月から全国で掲載を開始している。今後の展開にも注目したい。