ポスティング一択で上手くいった事例を知らない
編集部:その他、ポスティングで成果を出すために重要なポイントって何かありますか。
梶原:相乗効果を期待する意味でも、「ポスティング一択にしないこと」は意識して欲しいですね。あくまでも広告手法の一つです。
今まで多くの案件に携わってきましたが、ポスティング1本集中で結果に繋がった事例はあまり聞いたことないです。あったとしても、地域密着のビジネスをされている事業者じゃないでしょうか。
編集部:ポスティング以外、どのような施策をすればよいのでしょうか。
梶原:デジタル媒体(SNSや特定のWebサイト)に広告を出してみたり、自社のHP自体を改修したり…自分が納得するものでいいのでやってほしいです。
紙の場合どうしても、配布された部数内のみのクローズドな広告展開になるので、別で“誰でも他の形で閲覧できる状態”を作っておいた方がいい。それがWebサイトなのか、SNSなのかは自由でいいと思います。
よくある話が、チラシを見てWebで調べて問い合わせたってケース。チラシにはQRコードはマストで付けて欲しいですし、Webでリタゲできるよう、データを持っておいてくださいって話もしますよ。
ポスティングだけで驚くような効果が出るかって言ったら、そんなことはありません。先人を見ていても、まずありえないんです。
編集部:なるほど、ポスティングだけ頑張ってもダメなんですね。
梶原:飲食店ビジネスを見るとすごくわかりやすい。
仮に同じ料理を提供してても、流行る店と流行らない店がありますよね。全く同じ料理を扱っているのに。
私自身、「ヒットの3原則」があると思っていて。「空間」と「商品サービスの質」、そして「顧客対応力(コミュニケーション力・接客力)」です。
「空間」で言うと、お店に入ったときの第1印象ですね、入った時になんか居心地が落ち着くとか、「いらっしゃいませ」と言われたときの声のトーンとか雰囲気です。「商品サービスの質」については、料理の味や量の満足度、そして「顧客対応力」はメニューの出し方・聞き取り方とか、総合的な提供の仕方です。これがどこか1個でも欠落するとお客さんが来なくなるんですよ。
これをポスティングに置き換えても一緒です。まずデジタル(WEBサイト)が「空間」だと思っています。
ポスティングしたチラシを見て、WEBサイトに来たとして、どういう商品やサービスを扱っているのか、信頼できそうなのかっていう「なんかいいな」といった印象を最大限に表現できる場所なんです。
どんなに優れた商品でも、サイトに来てみたら昔ながらの古臭さを感じるサイトだったら離脱しますよね。その意味でも、年中無休であるデジタルの部分も意識して対策してほしいんです。お客様とのタッチポイントは多いに越したことはないですから。
編集部:たしかに、チラシだけ見て判断することってほぼ無くて、1回Webで調べるのはほぼ確実かもしれません。
梶原:そうですよね、だからポスティングをやるならデジタルの場も整備しておいてほしいです。
あと、デジタルの場を整備するなら徹底的にこだわってほしい。例えば、紙の新聞ってフォントが明朝体なんですけど、新聞社がやっているWEBニュースサイトはゴシック体なんですよ。細かいですけど、媒体ごとに読みやすさやインパクトを高める工夫があるわけです。このあたり、しっかり分析して対策を取ってほしい。

あとは「顧客対応力」。ポスティングでお客さんが問い合わせてきたとしても、その後に営業電話をガンガン掛けたり、オペレーターの対応が悪いと離脱しちゃうんですよ。そういう意味でも、電話とか反応メールのタッチポイント、コンバージョンまでの導線設計は事前に綿密にやるべきです。
同じような商品で同じようにポスティングをやった企業でも、全然違う結果になってしまうんです。せっかくポスティングで集めても、その後が手薄ならやっても全然効きませんね。
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