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TOP 記事一覧 ナレッジ バス広告について | 費用や種類、事例など

更新日:2024年12月04日

バス広告について | 費用や種類、事例など

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学生や中高齢者、エリアによってはビジネスマン等へのダイレクトな広告展開が出来る交通広告である『バス広告』。電車広告と比べても、低コストで長期間の展開がしやすい点が大きな特徴です。

バス車内の広告枠はもちろん、バス利用者以外にも広くアプローチできるラッピング広告や車体後部広告など、その枠の種類は様々。

今回は、バス広告の基本について解説します。バス広告が初めての方でも、概要が理解できる内容となっていますのでぜひご覧ください。


バス広告とは?

バス広告とは公共交通機関であるバスの車内や車体を利用した広告手法で、交通広告の1種です。交通広告とは電車やバス、駅構内などの公共交通機関に掲出できる広告全般のことを言いますが、中でもパス広告は、地域住民の認知度向上や企業イメージ向上に大きな効果が期待できるメディアです。

電車広告に比べるとリーチできる人数は少ないものの、繰り返し宣伝広告を見せることで商品・サービスに対する親近感が増し、購買行動への精神的障壁を減らす効果が期待できます。

視認性の高い後板広告(車体後部の看板広告)ですら、1台当たり月額1万円以下で広告出稿可能な場合もあるなど、リーチに対する費用対効果が高い点もバス広告の魅力の1つです。

バスは路線によって観光客や地域住民など利用者属性が大きく異なります。そのため、バス広告の広告効果を高めるためには、「どの路線」の「どの利用者属性」への広告宣伝が自社の商品・サービスに最も適しているかを事前に調査、選定する必要があります。

バス業界について

バスは、全国各地、様々な場所への移動を可能にしてくれる交通機関ですが、実際に交通機関としてどういった人に、どの程度利用されているのでしょうか。

国土交通省の発表によると、平成30年度の全国の乗り合いバスによる輸送人員は4,348万人と前年の4,342万人から6万人ほど増加しているそうです。これは、高齢化によるシニア層の移動手段としてバス利用が増えている点、自動車の維持費が上昇傾向にある事や、いわゆる若者のクルマ離れにより、移動手段が多様化している点が考えられます。

また、その利用頻度は年代によって大きく異なるという調査結果が報告されています。総務省統計局が発表している2017年のデータでは、40代~60代の利用者が全体の60%を占めています。全国の利用者数がここ数年は微増という調査結果が出ていますので、この利用者属性の割合も大きく変化は見られないのではないでしょうか。

これらの統計データを見ていると、バス広告は交通機関としてバス自体を利用する多くの消費者にリーチできる交通広告であることが伺えます。その中でも40代~60代の人に多く利用されているため、40代~60代へターゲティングしたい商品・サービスの広告宣伝では非常に高い効果が期待できます。

バス広告の特徴

バス広告は不特定多数の人へリーチできる交通広告の一種です。

バスは比較的狭いエリア内の定められた運行ルートを毎日繰り返し走行するため、バス広告は運行ルート上に生活動線がある消費者に繰り返し見られる点が強みの1つです。

その他にも地域密着型のバス広告ならではの特徴がいくつも存在します。

地域密着型の広告であること

バス自体が狭いエリア内を運行する交通機関のため、地域住民への情報発信や広告展開がしやすくなっています。

そのため、地域に根差した商店や地域住民の属性に合ったサービスなど、地域密着型の広告宣伝で広告効果を高めることができます。歯科クリニックや飲食店などの広告は多い傾向にあります。

また、イベントの告知・集客、セミナー集客等でも効果的です。

短期で掲載が可能なこと

バス広告は車内外様々な広告形態がありますが、そのほとんどが1週間~1か月の短期間掲載が主流です。

短期間から出稿できる広告手法のメリットとして、比較的安価で効果測定が可能な点が挙げられます。1週間出稿した広告宣伝の効果測定を行い、その結果を踏まえて再度1週間の広告出稿を行うなど、ABテストを行いながらの広告出稿などもお勧めです。

幅広い層へのリーチが期待できること

バス広告は、公共交通機関を利用しての広告出稿を行うため、不特定多数の人にリーチできる広告手法です。

電車広告やタクシー広告などその他の交通広告と比べると広告宣伝を行えるエリアは狭くなりますが、リーチできる消費者の所在地属性を絞り込める分、より細かいターゲティングが可能です。

エリア内かつ不特定多数の人にリーチが可能な非常に使いやすい広告手法と言えます。

その他、タクシー広告や空港・機内広告などの交通広告については以下の記事で詳しくまとめています。広告宣伝が行えるエリアやターゲティングできるユーザー層は異なってきますので、広告を出したい商品・サービスに合わせて交通広告を使い分けてみてくださいね。

交通広告について | 種類や効果、厳選33媒体

バス広告の種類と特徴

バス広告は大きく車内広告と車外広告の2つに分けられます。車内広告はバスの利用者にリーチする広告宣伝で、車外広告はバスの運行ルート上の地域住民へリーチする広告宣伝です。

窓上広告

窓上広告はバス側面の窓上に設置されているB3サイズの広告スペースを利用したバス広告です。1週間~1か月の短期掲載が主流で、座席横に立っている利用者の目線に入るバス広告で最もポピュラーな広告手法です。

窓ステッカー

窓ステッカーはステッカータイプの広告を窓に直接貼るバス広告です。基本的に1台1枚、10台~といった複数台での実施となります。6ヵ月や12ヵ月などの長期での契約が多く、1日で換算すると1台当たり数十円~数百円のコスト感で、バス利用者に広くリーチが可能となっています。

ステッカー広告はバス会社によっては降車ボタンや降車扉、戸袋(バスの後ろドアが収まるスペース)付近でも掲出されています。

運転席後部広告

運転席後部広告は運転席後部のスペースを利用したポスター広告です。電車とは異なり、バスは利用者の多くは前方を見る形で乗車するため、視認性が高く、非常に人気なメニュー。基本的に10台~などまとめての実施となるため、ターゲットとして狙いたい路線の地域住民を中心に、広告内容を広く浸透させることも可能です。

車内ビジョン広告は、運転席後部のスペースを利用したデジタルサイネージ広告です。デジタルサイネージでは、動画広告も出稿可能なため、従来のバス広告では難しかった情報量の多い広告宣伝が可能になりました。

バス自体は利用者が一定時間車内に留まる交通機関のため、バスと情報量の多い広告手法は親和性があり、高い効果が期待できます。

バス車内でのアナウンス広告

アナウンス広告は停留所周辺の施設紹介などで利用する音声広告です。1年間の長期契約が基本となることが多く金額も数万~10万円と他のバス広告に比べると高価なものの、非常に人気な広告手法で中々空きが出ないと言われています。

バス自体が公共性の高い交通機関なため、アナウンス広告から受ける店舗・施設も信頼度が高くなる傾向にあるようです。耳から入る情報は記憶に残りやすいとも言われており、バス広告の反復性とも合間見合って認知度向上に高い効果が期待できます。

車体ラッピング広告

車体ラッピングは、バスの車体全体を広告スペースとして利用する広告。バスラッピングとも呼ばれる広告手法は、高い費用が必要ながらも人気の広告手法の1つです。

掲載期間は1年~と比較的長期間の契約が多いですが、広告スペースが大きく反復性も高いため、非常に訴求力の高い広告手法です。

車体外側広告・車体後部広告

車体広告は、バスの側面や後部のスペースを利用した広告手法です。1万円以下/月で広告出稿が可能なバス会社も多く、比較的安価で地域住民へリーチできるバス広告です。側面を利用した広告は車道側と歩道側の二種類があり、どちらを利用するかでリーチしやすい消費者属性が少し変わるのも特徴です。

歩道側よりも車道側の方が比較的広いエリアの不特定多数の人にリーチできると考えられるため、利用客が車で来店する商店などでは少し遠い路線への広告出稿でも一定の効果が期待できます。

バス停広告

公道で設置ができる屋外看板の1つです。バス停広告もバスの車内や車体の広告同様、反復性が高いというメリットがあります。たいていの屋外看板は、歩行者がそこを通過するときに1回しか接触しない事が多いですが、バス停広告であれば毎日通勤・通学で利用する層や移動手段として活用するシニア層を中心に反復的にリーチすることが可能です。1日2回(往復)、それが週5日であれば週10回以上のリーチが見込めることになります。

また、周辺を歩く歩行者にも広告を届けることができます。毎日その周辺を通勤等で歩く歩行者にとっては日常の光景となり、無意識のうちに商品・サービスを刷り込むことができます。

バス広告を実施するメリット

他の広告手法にはない特徴が多いバス広告ですが、利用するメリットがマーケティング担当者にとっては一番気になるところだと思います。バス広告ならではの特徴から生まれるメリットとして挙げられるのは以下の3つです。

  • 地域住民への認知度向上
  • リーチ数で費用対効果が見込める
  • 反復性が高い
詳しく解説します。



地域住民への認知度向上

長距離バスやエアポートリムジンなどを除くほとんどのバスが、地域密着型の交通機関です。

鉄道に比べると比較的短い距離を運行することが多いため、広告宣伝でリーチできる消費者もバスの運行ルート上に居住(もしくは勤務)している地域住民が中心となります。

そのため、運行ルートが商圏となる商店や、その地域に潜在顧客が多い商品・サービスの認知度向上に高い効果が期待できる交通広告です。

リーチ数で費用対効果が見込める

バス広告は短期間の広告出稿となるため、比較的安価で広告出稿が可能です。

窓ステッカーや車体看板での広告掲載では、数千円~1万円程度で1台/月程度の費用としているバス会社が多いようです。

バスラッピングや車内アナウンスなど大がかりなものになると掲載期間も長期になり、その分費用も大きくなる傾向にありますが、短期間から広告出稿が可能な広告スペースを利用することで、比較的安価で不特定多数の人へリーチできる費用対効果の高い広告出稿が可能です。

反復性が高い

バス広告は同じ消費者に繰り返し広告宣伝が可能な広告手法でもあります。

車内広告を目にするバス利用者のほとんどが通勤や通学などで、繰り返し同じバスを同じ時間に利用します。バス広告を繰り返し毎日見ることで宣伝されている商品・サービスに親近感が沸き、購買行動への精神的障壁が少なくなると言われています。

バスは決められたルートを毎日運行することがほとんどなため、車外広告に関しても車内広告と同様に、同じ人に繰り返し見られる可能性が高くなります。つまり、車内・車外問わずバス広告は反復性が高く、消費者をより購買行動へと誘導しやすい交通広告の1つとも言えます。

バス広告を実施するデメリット

メリットの多いバス広告ですがデメリットもあります。バス広告のデメリットとしては以下の3点が挙げられます。

  • 広告費が高額になる場合がある
  • 訴求効果が限定的
  • 効果測定が困難
詳しく解説します。



広告費が高額になる場合がある

バス広告は広告を掲出する場所や広告サイズ、台数などによって、広告費が高額になる場合があります。特に、ターゲット層にリーチしやすい場所や、視認性の高い広告サイズは、広告費が高額になる傾向があります。

訴求効果が限定的

バス車内の広告はバス利用者のみに訴求可能な為、訴求効果が限定的になります。また、広告を掲出するバスが運行するエリア内でしか展開できないため、訴求対象が特定の地域やコミュニティに制限されてしまいます。

効果測定が困難

バス広告を見た人が、実際に商品やサービスを購入したかどうかを把握することは難しいため、効果測定も難しくなります。車内広告であれば、広告掲出したバスの平均乗降人員、出稿台数、出稿期間などからインプレッション数の目安を算出することはできますが、正確な効果測定は困難になります。

バスでできる広告のおすすめ媒体



バス広告(車内)

『都営バス 窓上ポスター広告』
都営バス車内、車窓の上に掲出する窓上ポスター広告です。座席またはつり革につかまっている状態で目線の範囲にくるため自然と目に入ります。バスの特長である地域密着の情報告知に優れた効果を発揮します。
  • 目に入りやすい車内の車窓上に掲出
  • 地域密着の情報告知に効果的
『都営バス 窓上ポスター広告』
『京王バス ステッカー広告』
車内窓ガラス面に貼られる大型のステッカー広告。 低予算で多くの台数に掲出できる代表的な車内メディアです。
  • 低予算で多数台数に掲出可能
  • 大型のステッカー広告で車内窓ガラス面に貼付
  • 代表的な車内メディア
『京王バス ステッカー広告』
『西鉄 バス車内座席ステッカー広告』
西鉄バスの車内で座席に座っている方に対して対面でき、繰り返し接触することで認知度を高めることが期待できます。 乗客の目線に近いところに掲出するので、インパクトの強い広告展開が可能です。
  • 車内シート背もたれに掲出できるステッカー広告
  • 乗客の目線に近い位置に掲出可能
  • 福岡、北九州、久留米でのPRにおすすめ
『西鉄 バス車内座席ステッカー広告』
成田・羽田空港発着の『エアポートリムジンバス車内モニター』
リムジンバス車内には、行先・経由地の案内として一部車両に液晶モニターを設置いたしております。最終経由地を出発し、一連の旅客向け運行情報画面終了後、MPEG4型式でコマーシャル画像を放映することができます。羽田空港・成田空港の両空港を利用する国内外のビジネスマン、各国から来日するFITのお客様への訴求が可能となります。
  • 空港リムジンバス内設置の液晶モニターにて広告を放映
  • インバウンドなどセグメントされたターゲットへ高いリーチが期待
  • 観光、航空会社、商業施設、銀行、カードなどの掲載実績あり
成田・羽田空港発着の『エアポートリムジンバス車内モニター』

バス広告(車外・ラッピング)

『都営バスラッピングFCバス(燃料電池バス)』
FCバスは水素をタンクから燃料電池に供給し、空気中の酸素と化学反応させて作った電気でモーターを駆動させ走行するエコロジーなバスです。 東京都交通局では湾岸エリアの営業所でラッピングバスの販売を開始致しました。
  • 選べる掲出期間
  • フルラッピングでインパクト大
『都営バスラッピングFCバス(燃料電池バス)』
『JR九州バス広告 ドア横シート広告』
JR九州バスのドア横に掲示するシート広告です。バスに乗る方や外から見る方にアピールできる、人気のある広告媒体です。
  • JR九州バスのドア横に掲示するシート広告
  • 人気のある広告媒体
『JR九州バス広告 ドア横シート広告』
『西鉄バス 外側シート 後部広告』
西鉄バスの車外後部に掲出する車体広告です。歩行者やドライバーに向けて繰り返し訴求できる媒体です。
  • 西鉄バスの車外後部に掲出する車体広告
  • 歩行者やドライバーへ繰り返し訴求可能
『西鉄バス 外側シート 後部広告』

バス広告(バス停・他)

バス停に設置されたユニークな広告媒体『シティスケープ』
『シティスケープ』は、全国をカバーする広告媒体です。トップ20を含む全国の主要な43都市において、2,500以上の広告付きバス停、5,000以上のパネルを展開しています。交通量が多い街の中心で、広いリーチと高い接触回数を効率的にご提供します。
  • ターゲットは男女30~50代の高所得層
  • 全国主要都市に展開
  • 交通量の多い街の中心でリーチ効果抜群
バス停に設置されたユニークな広告媒体『シティスケープ』
『渋谷バスターミナルサイネージ』
渋谷の主要な入口、フクラス1階のバスターミナルに位置する連続的なサイネージです。 国内外の観光客に効果的にアピールでき、渋谷の新しい情報発信地点としての役割を果たしています。
  • バスターミナルで国内外の観光客にPR
『渋谷バスターミナルサイネージ』

バス広告の事例

今回はバス広告の中でも比較的人気の高い「車外広告」の事例をご紹介します。

バスの車体を上手く活用した広告例。バスのタイヤをカメラのレンズとして捉え、タイや周辺にカメラ本体のデザインを施した車体ラッピング広告となっています。

車体全体にデザインが施されているので、バス利用者はもちろん、歩行者やドライバーまで広く認知拡大が期待できます。

車体後部広告の例。主に歩行者とドライバーに向けた広告です。特に、バスの後ろに止まる自動車のドライバーへ真正面の広告展開となるので、与えるインパクトは抜群。運転中はスマートフォン等の機器の操作もできない為、基本的に正面を向いているケースが多く、広告に対する深い理解が期待できます。

SNS等を見ていても、バス広告では車体広告に関する投稿が多くなっています。話題性があったり、ユニークなクリエイティブであれば広く拡散も狙う事が出来ます。

電車広告でも車体ラッピング等のメニューはありますが、基本的に利用者以外の歩行者やドライバーへのリーチは期待できません。車体ラッピングのインパクトでは公道を走るバスの方が目立ちやすい点もポイントです。

まとめ

バス利用者へダイレクトな広告展開が可能な交通広告の一つ『バス広告』。タクシー広告や電車広告など、他の交通広告に比べると知名度は低いですが、低コストで長期間の展開がしやすい効果的な広告媒体です。広告枠の種類も豊富なので、広告予算によって使い分けをしやすい点も大きなメリットと言えるでしょう。

バス広告を成功させるためには、各商品の特徴を把握し、総合的に検討した上で出稿を決定することが重要です。

本記事を参考に、バス広告を検討されてみてはいかがでしょうか?

バス広告はこちらからチェック!


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加藤誠也 アドクロ編集部

著者加藤誠也 アドクロ編集部

食品メーカーで営業職を経験後、2019年に入社。アドクロ編集部の編集担当として広告の情報メディア「アドクロ」のコンテンツ制作を統括。「広告巡礼」を日課としており、見つけた広告の事例をXで発信中。テレビ出演やセミナー登壇も多数。

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