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全員の頭を悩ませる「クロール済み-インデックス未登録」の対策を解説
Googleサーチコンソールを日々確認する中で頭を悩ませる種になるのが「クロール済み-インデックス未登録」。サーチコンソールに表示されるエラーの中でも最も解決がしにくいものではないでしょうか?
今回はGoogleの担当者のコメントを踏まえ、「クロール済み-インデックス未登録」がなぜ起こるのか、そしてどのように解決していけばいいのかについて解説いたします。
「クロール済み - インデックス未登録」という状態は、Googleのクローラーがそのページを見つけてクロールしたものの、何らかの理由で検索エンジンのインデックスに登録されていないことを示します。
まず、WEBページがGoogleに反映されるまでのプロセスを再度確認してみましょう。
1、検出: Googleのクローラー(Googlebot)がページを見つけます。これには、他のページからのリンクやサイトマップが利用されます。
2、クロール: クローラーと呼ばれるロボットがページを訪問し、HTMLコードやコンテンツを収集します。
3、処理: クローラーが収集したコンテンツを解析し、リンク構造やメタデータ、コンテンツの質を評価します。
4、インデックス登録: Googleがページをインデックスに追加します。この過程で、ページが検索結果に表示されるかどうかが決定されます。
この「クロール済み-インデックス未登録」がなぜ起こるのかについて、Googleの担当者が語った言葉をベースに以下の3つにまとめました。
まず挙げられるのが技術的な問題です。サーバーのパフォーマンスが何らかの原因で下がった場合、ページからのレスポンスが遅れてしまうため、クローラーがクロールの頻度を落としてしまいます。
その技術的な問題が解決されない場合、この頻度も回復がされないため本来であればインデックスされるはずのページがいつまでもインデックスされないままになります。
こちらもよく言われている問題点ですが、コンテンツの質が低い場合はインデックスされない可能性が非常に高くなります。
質の低いコンテンツの例として、「既に似たようなページが存在する」「完全に内容をコピーしたページが存在する」が挙げられます。
特に1点目に関しては、「○○とは?」という見出しで始まるキーワードに非常に多くみられており、オリジナリティ性が無い場合は似たページを表示させてもあまり意味がないと判断されていると考えられます。
よくオウンドメディアなどで効率的に記事を作成する方法として、「競合の記事要素を真似し、そこに追加要素を少しプラスする」というやり方が紹介されていますが、本質的な内容が同じ場合は今後通用しなくなる可能性があるため避けたほうがいいでしょう。
それよりも専門的な領域に詳しい担当者に書いてもらうことで、その人の体験談から来るオリジナリティ性に期待したほうが高いSEO効果を見込めるのではないでしょうか。
1ページの評価をするのにサイト全体の評価が重要になるということです。本来Googleの方針としては「有名ではないサイトでも質の高いコンテンツは評価しよう」というものです。
そのため、サイト全体の評価に関係なくコンテンツの質に集中すればいいと思われていましたが、実はサイト全体の質が低い場合は質の良いコンテンツを作っても評価されない可能性があります。
そのため、少し前まで生成AIを用いた大量のコンテンツ制作を行っていた場合は要注意すべきです。リライトを行うか、思い切ってそのコンテンツの削除を行いサイト全体の質が落ちないようにコントロールするようにしましょう。
では、これらの問題点に対してどのように対策をしていけばよいのでしょうか。答えは大きく2つです。
1つ目はコンテンツの質を上げることです。こちらは今回の「クロール済み-インデックス未登録」の問題にかかわらず、長期的に顧客との関係を築くために欠かせないものであるため、多くの人が重要視していると思われます。
注意したいのは生成AIとの関係です。以前の記事でも紹介したように、生成AIを用いたコンテンツの制作自体に問題はありませんが、それが他者から見た際に役に立つコンテンツであるか否かは人間の目で厳しくチェックする必要があります。
より速いコンテンツ制作が可能になったことで、生成AIを組み込んで自動化を図る動きもみられていますが、本来自動化とは手動で上手くできていることを効率化するためのものであり、質が重視されるコンテンツにおいて始めから自動化を行うことは推奨できません。
2つ目は内部リンクの整理です。今回の問題はクロール後のものですが、内部リンクを整理することでページの中身を理解しやすくし、そのページが与える重要性を読み取れるようになります。
とにかく関係のありそうなコンテンツを内部リンクとして多く置きすぎていませんか?そのコンテンツを見た後にユーザーが欲しいであろう情報を内部リンクとして表示するようにしましょう。
今回は「クロール済み-インデックス未登録」の基本と最新情報を踏まえた問題点と対策について解説を行いました。
今後は検索にAIが組み込まれるなど、検索の重要度はますます向上すると考えられます。現状存在する問題に対しては早めに対策を打ち、次なる問題に備えるようにしましょう。
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