矢野経済研究所の調査によると、2018年度の保育所・託児所市場規模は前年度比6.0%増の3兆3,500億円とされています。
2019年度も待機児童解消に向けた施策から、保育所や託児所の新規開設、利用児童数の増加が見込まれ市場規模も3兆5,500億円になると予想されており、近年注目を集めている市場です。
そんな幼稚園や保育園に通う園児に、商品・サービスのサンプル品を配布するサンプリングは、幼児関連の事業を展開している企業に最適なマーケティングになります。
園児にサンプル品を渡すことで園児本人・保護者をターゲットにでき、多種多様な集客効果を生み出すことが可能です。
当記事で園児向けサンプリングの詳細、実施により期待できる効果、サンプリングできる施設をご紹介します。
園児について
園児に該当するお子様は、0歳の乳児から小学校入学前の5~6歳の幼児までを指します。
幼稚園や保育園に通う年齢であることから、園で保育されている子を意味して「園児」と称されています。
幼稚園と保育園では預かることが可能なお子様の年齢に違いがあり、保育園は0歳から、幼稚園は3歳からが対象です。
近年では4年保育制を導入している幼稚園やこども園も急増しており、預かり保育の時間を伸ばしている園も増えているため、幼稚園の保育需要も年々増加傾向にあります。
サンプリングとは?
企業がターゲットとして狙う層に自社の商品・サービスのサンプル品を配り、ユーザーの購買意欲を高める手法になります。
園児向けサンプリングではお子様にサンプル品を渡すことで、保護者の手元に届き目にとまる確率を高めることを目的にしています。
サンプリング手法の主な種類は、以下であげるものです。
ターゲット層が多い場所を選んでの「街頭サンプリング」
ターゲット層が利用する店舗・施設での「ルートサンプリング」
ターゲットとする企業に訪問しての「オフィスサンプリング」
公式サイトで行う応募・アンケートを介しての「ウェブサンプリング」
園児向けのサンプリングに使える種類は街頭サンプリング、ルートサンプリング、ウェブサンプリングの3つが活用できます。
商品・サービスに潜在的な興味を抱いているユーザーに、サンプリングは購入促進の効果が強く出やすく、商品の実物であるサンプル品を手にすると実際に買う方向に心が動く傾向が高いです。
園児向けサンプリングに期待できる効果
園児向けに配布するサンプル品の多くは園児本人が楽しめる要素を盛り込んでいるので、保護者から肯定的なイメージを得やすいです。
高い好感度を持った商品・サービスは購入しても良い気持ちに傾きやすく、園児を通してのサンプリングで保護者の意識に働きかけることができます。
幼稚園や保育園に通う園児をターゲットにしたこのマーケティング手法は、幼児関連の商品・サービスの他にも園児がいる保護者世代向けのもの、ファミリー向けのものなどをアピールする際にもおすすめです。
園児向けサンプリングの配布方法として、幼稚園や保育園の先生から手渡すようにしてもらうと、お子様は園からのお便りと一緒に保護者へ渡すのでサンプル品への警戒心が和らぎます。
教育機関である園を通して配られたものであるため、好意的に受け止められることが多いです。
園児向けにサンプリングできる施設
園児向けのサンプル品をサンプリングできる施設について紹介していきます。
幼稚園・保育園
先生から園児に手渡ししてもらいます。
商品・サービスとして玩具メーカー、食品メーカー、ランドセルメーカー、日用品メーカー、子供向け絵本を扱う出版社などがおすすめです。
ショッピングセンター
ファミリー層の利用が多いショッピングセンターはイベントが多いので、その機会に合わせて園児向けサンプリングを行うのがおすすめです。ファミリー層の集客を求める商品・サービスが向きレジャー施設、映画館、写真スタジオ、住宅展示場、カーディーラーなどが活用できます。
塾などの学習教室
英会話教室、音楽教室、スポーツクラブ、通信教育など園児向けの学習教室に通うお子様の保護者は教育への関心が高く、情報に敏感な利用者が多いため、口コミ効果も期待できます。
園児向けにサンプリングができるおすすめ媒体
まとめ
0歳~小学校入学前のお子様を介する園児向けサンプリングは、本質的なユーザーである保護者の購買意欲の刺激に有効な方法です。
ファミリー向けに販売している商品・サービスは、園を介したサンプリングの方が保護者の安心感と信頼を得やすいので、この記事を参考に幼稚園や保育園でのサンプリングを検討してはいかがでしょうか。