マイベストを通して企業も成長できるように
編集部:ちなみにランキングで下位になった商品はどのように取り扱いますか?
太田:大前提、検証した結果下位になったとしても商品自体をこき下ろすようなことは絶対にしません。
でもユーザーに嘘の情報を教えることはできないので、そこは客観的に検証から出たデータを用いて優れているところ、ある軸においておすすめとは言い難いところを記載しています。
例えば騒音が他と比べて大きい洗濯機を「騒音が抑えられる」なんてことは書けないですし、それって誰にとって良いの?という疑問が出てきますからね。
我々としてはユーザーのニーズに対して最高の商品とは何かを定義し、実際に使った結果を事実としてコンテンツ制作をしているので、マイベストのランキングを信頼してくださるのであれば、企業様にもマイベストのランキング結果を参考に商品企画・開発に反映していくという使い方をしていただけると大変理想的でありがたいなと考えております。
一方で、ランキングやコンテンツの内容に対して企業様からご指摘やフィードバックをいただくことでさらに良いランキング・コンテンツになっていくことも大いにございますので、ぜひ企業様のお声も頂戴しながら、ユーザー様の選択体験を向上させていきたいと考えております。

ただ、やはりマイベストがどのような会社なのかという認知をまだまだ上げられていない点や、至らない点もございますので、マイベストで商品が取り上げられること自体をよく思っていただけないこともございます。
マイベストとして至らない点について、企業様からご指摘をいただいたりご意見をいただくこともございます。でもそれらを真摯に受け止めて、我々としてもアップデートしていかなければならないので、改良を続けていく必要はありますね。
編集部:ユーザー側ではなく、企業側はどのようにマイベストを活用していますか?
太田:マイベストはユーザーに選択体験を届けるサービスなので、物を買う際、サービスを選ぶ際の「選択」というフェーズにおいて、「自社商品が消費者の選択肢に挙がる状態にしたい」というときに活用いただくことが多いです。
ランキング自体は広告とは一切切り離されているため、ランキング直上のタイアップ広告枠などが人気ですね。例えばランキングで1位になった商品には1位の称号を与えることもできるので、展示会であったり自社のHPでアピールすることはできると思います。
編集部:企業向けで他に何かサービスはされていますか?
太田:実は企業側から「この商品をランキングに入れてほしい」という要望をいただくことがかなり多いのですが、マイベストとしては中立性を保っていく必要があるのでそれらの要望はこれまでお断りをしていました。
ただ、企業側から推してくる商品であればユーザーにとっても良いものなのではないかと考えるようになり、商品のリクエストを受け付ける窓口を創設することになりました。
もちろん、検証などは変わらず行うのでリクエストを出したからと言って必ずランキングに加えるとは言えませんが、企業側に窓口を開いていくことによって商品の更新性であったり網羅性を担保できるようになりますので、結果的にユーザーにとってプラスになると考えています。
編集部:今後のサービス作りについて教えてください。

太田:冒頭申し上げた通り、メディアではなくサービスとしての展開をしているので、まだまだ機能の開発をしていきたいですし、検索からたまたまサイトに入ってきた人にとってなかなか気づかれていない機能もあるので、そこはUI含め改良していきたいですね。
また、WEB上で展開しているとGoogle上の制約を受けることがゼロではありません。ですので、その影響を考えずにユーザーの選択をよりサポートすべく、既に展開しているアプリには力を入れていきたいと考えています。また、ユーザーに良質な広告を届けるということも選択体験向上につながると考えておりますので、
今後はプロダクトとしてのアップデートに加え、企業様との協業を増やしていくことで様々なプロモーションをマイベスト内外でご一緒し、ユーザーと多くの商品を繋げられるサービスを目指していきます。
