アドクロ編集部がお届けする2025年1月20日週のなんば心斎橋OOHレポート。なんば駅・心斎橋駅周辺で展開された広告で、押さえておきたい広告事例をピックアップしていきます。過去のOOHレポートはこちら。
Topics①：ART SHINSAIBASHIの広告
Namba One Vision
なんば駅で展開された、大丸心斎橋店で展開される現代アートの多様な魅力を紹介するイベント「ART SHINSAIBASHI」の広告です。
このイベントは、国内外の注目アーティストたちの作品展示やライブペインティングが行われ、アートの魅力を間近に感じられるイベントとなっています。三浦大地さんのファッションアイコン「Josie」をテーマにした作品や、クリスタルを用いた独特のアートワークが展示されるほか、さとうたけしによるペイントローラーのみで描かれるダイナミックな作品も注目されています。
広告では、大型サイネージを活用し、黒を基調としたビジュアルに蛍光グリーンを配置したビジュアルが印象的で、それ以外には和モダンなど様々なイラスト・美術が描かれた円形のアイコンが複数並んでいました。
Topics②：トリーバーチの広告
心斎橋駅で展開された、トリーバーチ大阪の期間限定ショップを告知する広告です。
モノクロの猫の表情のクローズアップ写真と、黒地に白文字のテキストを組み合わせた構成となっています。猫の大きく開いた目と口元のインパクトのある表情が、通行人の視線を強く引きつけていました。
右側には「TORY BURCH Osaka」のロゴを上品な書体で配置し、その下に開催期間と場所を簡潔に記載。シンプルながら、洗練された印象を演出しています。
一般的なファッション広告で見られるような商品やモデルの写真ではなく、猫の表情という意外性のある視覚要素を用いることで、若い世代を含む幅広い層への訴求を図っています。モノクロという色使いがブランドとしての品格を保ちながら、遊び心のある広告表現となっていました。
Topics③：路上喫煙禁止の広告
心斎橋駅で展開中、大阪市の路上喫煙禁止に関する広報広告です。
青を基調とした背景に、キャラクター「アカンずきん」を主役として配置し、親しみやすいデザインとなっていました。吹き出しを用いて罰則金の案内を行い、路上喫煙に対する1,000円の過料について視認性高く伝えたビジュアルとなっていました。
ポスター下部には禁煙マークと共に、複数言語で注意書きを表記、街を訪れる方全てに周知するための工夫が見られました。また、2025年1月27日からの規制開始日を大きく表示し、重要な情報を目立たせる工夫がされており、またデジタルサイネージを活用することで、明るく視認性の高い告知となっており、幅広い年齢層への周知を図っていました。
Topics④：AND美容外科の広告
MMBボード
大阪戎橋近くで展開されている、AND美容外科の広告です。
「Craftsmanship for Beauty」というコピーとともに、AAAの宇野実彩子さんの表情を大きく印象的に映し出しています。シンプルなモノトーンの色使いと洗練されたデザインが印象的なビジュアルとなっていました。
【なんば心斎橋】2024年10月21日週 OOHレポートでも本広告を取り上げましたが、3ヶ月ほど経った現在でも継続して掲載されている様子が確認できました。
10月と比較すると、左奥にある「かっぱ寿司」の看板のデザインが変更になっているようでした。
大阪屈指の観光地で、日々多くの観光客や遊びにきた地元の方で賑わうエリアとなっており、非常に注目を集めやすいエリアとなっています。今後の展開にも引き続き注視していきます。
編集部から一言
今週は、大阪市の路上喫煙禁止に関する広報広告が特に印象的でした。
デジタルサイネージの特性を活かした発光感のある青を基調とした背景色の選択や、過料金額をキャラクターの吹き出しで表現するなど、通行人の目に留まりやすい要素を意図的に配置しています。また、4カ国語での表記やQRコードの設置は、インバウンド需要の本格的な回復を見据えた国際都市としての意識が表れています。2025年は万博イヤーと言うこともあって、より規制を強化している側面もあると感じました。
アドクロ編集部
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