Topics①：映画「ファーストキス」の広告
映画「ファーストキス」の広告です。
中央には「#映画ファーストキスに会いにいこう キャンペーン 実施中！」というキャッチコピーが赤い文字で強調され、その周りには多数の付箋が貼られています。作品ファンによるメッセージやコメントを付箋風のデザインを通して掲載し、作品への共感や期待を視覚的に表現しています。
映画自体のプロモーションだけでなく、「会いにいこう」という参加型のキャンペーンを展開し、ファンとの交流を促していた点は特徴的でした。同広告は渋谷駅でも展開されていました（参考：【渋谷】2025年2月3日週 OOHレポート）
Topics②：マイナビ転職の広告
マイナビ転職の広告です。JR大阪駅の構内に設置された柱面広告で、赤いアーチ型の窓枠をモチーフとしたデザインが特徴的でした。
広告には「将来設計に転職のジャンプを。」「出世を超えるハイクラスも、夢じゃない。」といった求職者向けのキャッチコピーが赤と黒の文字で記載。起用されている木村拓哉さんが大きく描かれたビジュアルが印象的でした。
駅という多くのビジネスパーソンが行き交う場所で、キャリアチェンジを考える人々に対して、具体的な行動を促す広告となっています。転職という選択肢を「新たな景色を見る窓」や「次のステージへのドア」として印象づける効果を生み出していました。
Topics③：槇原敬之さん35周年記念の広告
槇原敬之さんの35周年記念アルバムの広告です。
白を基調とした広告には、「どんなときも、どんなときも、歌ってきた。」というメッセージが描かれ、横長のビジュアルで35年間のアーティスト活動を表現していました。
油性ペンのマッキーで書いたという、手書き風のデザインやイラストは親しみやすさを演出し、アーティストの等身大の姿を表現。槇原敬之さんの愛称「マッキー」とペンのマッキーを掛け合わせたネタとなっており、人柄が伝わる温かみのある雰囲気を出していました。
Topics④：映画「トリリオンゲーム」の広告
映画「トリリオンゲーム」の広告です。広告はトランプカードをモチーフにしたデザインが特徴的です。
黒と金を基調とした高級感のある背景に、出演者がトランプカードのようにデザインされており、佐野勇斗さん演じる「平学」、目黒蓮さん演じる「天王寺陽」、福本莉子さん演じる「高橋凛々」などが描かれていました。
ドルマークやトランプカードといった金融とゲーム性を連想させる要素が作品の世界観を表現。駅の通路という多くの人が行き交う場所で、映画のテーマ性とキャストを一目で伝える広告展開となっていました。
Topics⑤：台湾観光庁の広告
台湾観光庁の広告です。広告全体に明るい黄色の文字とエネルギッシュなビジュアルで、視線を引きつけるデザインとなっています。
特に目を引くのは台湾の名物である小籠包や肉まん、エビ料理などの料理に、台湾の茶畑や湖畔の風景、夜市の様子など観光地の美しい景観も織り交ぜられたビジュアルとなっています。
「したいことぜんぶ！」というキャッチコピーが、台湾旅行で体験できる楽しさや自由度の高さを訴求していました。台湾観光の具体的な楽しみ方をイメージしやすい作りになっており、食や体験を前面に押し出すことで、視覚的なインパクトとともに「行ってみたい」と思わせる広告となっていました。
Topics⑥：キャロウェイ「ELYTE」の広告
キャロウェイ「ELYTE」ゴルフドライバーの広告です。
緑と黒を基調としたシャープなデザインが特徴的で、広告下部には「これが、禁断を超えた未来だ。」というキャッチコピーが白い文字で記載されており、製品特性を強調していました。
黒・緑のコントラストが強く、周囲の環境から広告が際立つデザインとなっています。高級感のある製品イメージと特性を一言で強調するキャッチコピーの組み合わせで、商品の存在感をアピールする狙いがあるように感じました。春先で外出も多くなる季節性を感じさせます。
編集部から一言
今週は映画「ファーストキス」の広告が特に印象的でした。
この広告で注目したいのは、ファンとの双方向的なコミュニケーションを可視化している点です。「#映画ファーストキスに会いにいこう」というハッシュタグを中心に、実際のファンからのメッセージを付箋形式で壁面に散りばめる構成で、既存ファンへの訴求を高めると同時に、まだ作品を知らない通行人に対しても「多くの人が共感している作品」と上手く印象付けていたように感じました。
また公開時期に合わせた展開と想定されますが、2月上旬という時期性を考えると、バレンタインシーズンに向けたラブストーリー映画の展開として、絶妙なタイミングでの出稿と言えるでしょう。
アドクロ編集部
記事ランキング
