Topics①：阪神競馬場の広告
阪神競馬場のリニューアルオープン広告です。
広告全体は明るく鮮やかな色彩で構成され、緑色の芝生をベースに、笑顔の人々の写真が多数描かれており、メインメッセージとして「遊ぼう！想像の枠を超えて！」というコピーが中央に大きく掲げられています。
家族連れや若い男女など多様な人々の笑顔の写真をデザイン内に盛り込むことで、競馬場が単なる賭けの場ではなく、幅広い層が楽しめるエンターテイメント空間であることを強調しているように感じました。
緑・青・黄・オレンジなどビビッドな色を使用することで活気と楽しさを演出しています。競馬場という施設のイメージ刷新を図り、若年層や家族連れなど新規顧客の取り込みを意図したように感じたクリエイティブでした。
Topics②：J-WESTカードの広告
JR西日本のJ-WESTカードの広告です。
駅構内で複数連続して展開されており、通行者の動線に沿ってメッセージが繰り返し目に入る工夫がされています。青色の背景が際立ち、遠くからでも視認性の高いデザインとなっています。青を基調とした統一感のあるビジュアルで、西日本エリアの移動をより便利にするカードであることを効果的に伝えている広告でした。
Topics③：MIU MIUの広告
MIU MIUの広告です。余白を効果的に使用したミニマルなデザインとなっていました。
白い背景を基調としたシンプルなデザインが特徴的です。モデルはネイビーとグレーを基調としたスタイルの服装を着用、両方のカットでモデルはバッグを持っており、洗練された服装とアクセサリーの組み合わせを表現しているようでした。
Topics④：映画「ヒプノシスマイク」の広告
「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」の広告です。
「観客によるリアルタイム投票でストーリーが変わる！日本初インタラクティブ映画がついに誕生！」というキャッチコピーが目を引く広告となっています。
広告には複数のディビジョン（チーム）のキャラクターたちが集合しており、それぞれが個性的な衣装と髪型で描かれていました。メインビジュアル下には「勝負の行方は、きみの手に―」というフレーズが添えられており、映画の特徴であるインタラクティブ性を表現、観客が投票によって物語の展開に関わることができるという新しい映画体験を訴求していました。
Topics⑤：ゼクシィフェスタの広告
阪急 大阪梅田カラムセット
ゼクシィフェスタ関西の結婚式場イベント広告です。
駅構内に設置された円柱型の広告で、ピンクを基調とした華やかなデザインが特徴的です。広告には新郎新婦モデルが笑顔で写っており、「結婚式場探し中のカップルさーん♡」というターゲットを明確に示したコピーが目を引きます。
広告には「ウェディングドレスが試着できる」や「抽選会で素敵な景品が当たる」などの特典情報も記載されており、来場メリットを訴求していました。
複数の円柱に同じデザインの広告が連続して掲出されており、通行人の動線に沿って何度も目に入るよう工夫されています。ハートのモチーフや花嫁姿の写真を利用することで、結婚を控えたカップルの感情に訴えかける効果的なビジュアル構成となっていました。
Topics⑥：ボートレース尼崎の広告
阪急 大阪梅田カラムセット
ボートレース尼崎 開設72周年記念GI尼崎センプルカップの広告です。
駅構内に設置された円柱型の広告で、鮮やかな緑色の背景に笑顔の女性モデルが配置されたデザインが特徴的です。
広告には「センプルはまっちゃえ」というキャッチコピーが掲載。カエルのキャラクターが印象的なビジュアルとなっています。複数の円柱に連続して掲出されており、通行人の視界に自然と入るよう工夫されていました。
編集部から一言
2月24日週は、映画「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」の広告が特に存在感がありました。
大阪駅前地下道の東西通路に展開されたこの広告は、「観客によるリアルタイム投票でストーリーが変わる！日本初インタラクティブ映画」という新しい鑑賞体験を前面に打ち出しています。キャラクターたちのダイナミックな構図と「勝負の行方は、きみの手に―」というフレーズによって、観客参加型という映画の最大の特徴を言語化し、強く訴求していました。
特筆すべきは、広告が大阪だけでなく新宿や渋谷などでも同時期に展開されている点です。映画公開タイミングで、主要都市の人通りの多い場所に展開することで、全国的な認知拡大を図る戦略が見て取れました。
既存ファン層だけでなく、新しい映画体験に興味を持つ層の取り込みを狙った多層的なマーケティング設計と言えるでしょう。また次週以降も、どのような広告が展開されるか楽しみです。過去のOOH Reportも併せてご覧ください。
アドクロ編集部
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