Topics①：「DRAGON BALL 全42巻セット」の広告
「DRAGON BALL 全42巻セット DOUBLE COVER BOX」の広告です。広告には、鳥山明氏の原画と豪華作家陣による新規描き下ろしのダブルカバーを対にして紹介しています。原作ファンの懐かしさと、各作家のイラストによって好奇心の双方を刺激する仕掛けとなっています。
掲出場所が通勤・通学の導線上であることから、世代を問わず「ドラゴンボール」に親しんできた人々の記憶を喚起する狙いも感じられます。実際、立ち止まって広告に関して談笑する姿や、自分の推し作家のイラストを探す消費者の姿も見られました。
“世代を超えて語り継がれる作品”としての存在感を再認識させられる、そんな広告でした。
Topics②：「-196（イチキューロク）」の広告
サントリーの缶チューハイブランド「-196（イチキューロク）」の広告です。新宿駅地下のデジタルサイネージを活用し、駅構内の広いエリアにわたり統一感あるデザインで展開されていました。
広告には、上戸彩さんと錦戸亮さんを起用。「青空」を象徴する鮮やかなブルーの背景に、爽やかな笑顔と果実のビジュアルを組み合わせた構成となっていました。
中央に大きく「天晴れ！（あっぱれ）」というポジティブなメッセージを描くことで、商品のリニューアルや夏らしさを直感的に伝えています。「くだもののち、すっきり。」「でも、すっきり。」といったコピーも、味わいの特長を端的に表現し、立ち止まらずに見ても内容が直感的に入ってくるようになっていた印象です。
真夏の暑さがピークを迎える時期に合わせて、冷たさ・爽快感・果実感といった要素をビジュアルとコピーで表現することで、商品そのものの「飲みたさ」を強く訴求する広告でした。
Topics③：漫画「ランチ酒」の広告
KADOKAWAの漫画「ランチ酒」の広告です。「芋焼昼」「昼ハイ」「生ビ昼」と、実在しそうで少し違和感のある“昼飲みメニュー”が木札で並びます。「昼から酒？」「何の広告？」と一瞬立ち止まらせる違和感を作っているように感じます。
ビジュアル内では、メニューや暖簾、麦の箸袋など、細部まで居酒屋の雰囲気を作り込むことで、漫画の世界観を空間ごと伝える設計になっているように感じます。作品のテーマである「昼から酒を楽しむ」というコンセプトを上手く可視化しており、どんな漫画なのか、つい調べたくなってしまうような印象的な広告でした。
次のページ
お祭りビジュアルが印象的な「晴れ風」の広告
お祭りビジュアルが印象的な「晴れ風」の広告
アドクロ編集部
記事ランキング
