Topics①:キントーンの広告
大阪駅内で展開されたキントーン「ホップステップきとみちゃん」の広告です。
キントーン(kintone)はサイボウズ社が提供しているWebデータベース型の業務アプリ構築クラウドサービス。今回の広告では、「きとみちゃん」というマンガに置き換えてキントーンの利用シーンを表現した広告となっていました。
大阪駅中央コンコースの北側にある大型ビジョンで展開されており、大きな音とビジュアルがインパクトを与えています。両サイドがエスカレーターとなっており、移動する歩行者に向けてアプローチしていました。ピンクを基調とした明るい色使いの広告デザインが、都会的な景観の中で目を引くものとなっています。
Topics②:ブルーアーカイブの広告
JR大阪駅構内で展開されたスマホゲーム「ブルーアーカイブ」の広告です。
ブルーアーカイブはYostar社が運営するスマートフォン向けアプリゲーム。今回の広告は、「Serenade Promenade」という期間限定イベントの告知で展開されていました。
柱に描かれたそれぞれ異なるキャラクターが印象的なビジュアルで、柱と柱を横断した大型ボード型の広告も見られました。
Topics③:iPhoneの広告
大阪駅地下の東西通路で展開されたiPhoneの広告です。
黒を基調とした壁面には、大きな「PRO」のロゴとiPhone 16 Proの製品画像が配置され、スタイリッシュな印象を与えています。通路に立ち並ぶ柱には、カメラ部分が青く光る演出や同社製品の特徴を紹介する映像が表示されたデジタルサイネージで展開されていました。
地下通路は、空間全体が明るい照明と白い天井、グレーのタイル張りの床で構成されており、Appleらしい簡潔でミニマルな広告表現が相乗的に働いており、製品の高級感やテクノロジカルな魅力を印象づける展開となっています。
Topics④:Chaumetの広告
御堂筋線梅田駅で展開されていたChaumet(ショーメ)の広告です。
Chaumetは、パリに本拠を置くフランスの高級ジュエリーおよび時計のブランド。今回の広告では、ネックレスを中心としたジュエリーの広告が大きく描かれた広告を展開していました。
天井の大型サイネージはもちろん、改札内の柱型サイネージでも連動した広告を展開。上質な照明演出と青と白を基調としたカラースキーム、モデルの優美な表情と姿勢、そしてネックレスの繊細な輝きが、ショーメならではの洗練された世界観を表現しています。大人な雰囲気漂う空間ジャックが展開されていました。
Topics⑤:WOWOW×WEST.の広告
阪急 大阪梅田駅で展開された、「WOWOW×WEST.」の広告です。
アイドルグループWEST.の10周年記念ライブをWOWOWで放送することを告知する内容です。広告は黒を基調とした壁面いっぱいのデザインで、上部にはメンバーのモノクロポートレートが横一列に並び、鮮やかなカラー写真とのコントラストをうまく利用しています。
10月26日午後7時からWOWOWでオリジナルライブを独占放送・配信することが告知されており、QRコードも掲載。また、11月30日にはビハインド・ザ・シーンの放送も予定されていることも告知されており、WOWOW利用を促す施策となっていました。
WEST.ファンの方が“推し”と写真を撮る姿もあり、人気の高さがうかがえます。
Topics⑥:ペリエジュエの広告
阪急 大阪梅田駅で展開された「ペリエジュエ」の広告です。
"Fill your world with wonder"というコピーを中心に、人魚のようなビジュアルと、シャンパンボトルを花や鳥のモチーフで彩ったアート性の高い写真が並んでいます。白を基調とした壁面に、緑や黒を使用した写真が印象的です。
多くのビジネスパーソンが行き交うエリアで、地下空間ながら洗練された雰囲気を醸し出していました。広告は通路に沿って長く続いており、阪急百貨店(阪急うめだ本店)と大阪梅田駅をつなぐ長い通路沿いで展開。歩く人々の視線を自然と惹きつけるようなビジュアルでした。
編集部から一言
今週は、高級ブランドの展開に注目すべき特徴が見られました。中でもChaumetとペリエジュエという二つのブランドの広告展開は、場所性をうまく活用した点が印象的でした。
Chaumetの広告では、御堂筋線梅田駅の天井に設置された大型デジタルサイネージを活用し、深い青を背景にした優美なジュエリーの輝きを、通路を行き交う人々の視線の先に自然と入り込むよう設計。都市の地下空間を、まるでパリの高級ブティックのような雰囲気に変貌させていました。
同様に、ペリエジュエも阪急梅田駅の長い通路を活かし、幻想的なアート作品のような広告を展開。人魚のビジュアルやボトルを取り巻く繊細なモチーフの数々が、日常の通勤路をちょっとしたアーティスティックな空間に変貌させていました。
今週は「空間全体の演出」を重視した広告展開が目立ちました。