Topics①：「HERBIS PLAZA ENT」の広告
阪急大阪梅田駅で掲載された、この広告は、大阪梅田のショッピングセンター「HERBIS PLAZA ENT」の20周年を記念した広告です。
広告のレイアウトはシンプルで、左側にHERBISのロゴと記念年の文字が配置され、右側に女優の吉岡里帆さんのビジュアルが大きく掲載されています。VOGUEが手掛けたビジュアルは、全体的なトーンは白を基調としており、高級感とモダンさを演出。上品な雰囲気のあるデザインです。
吉岡里帆さんが着用しているグレーがかった淡い色調のフリンジ付きニットウェアとチェック柄のバッグの組み合わせが、クラシカルでありながらも現代的な印象を与えます。
Topics②：にゃんこ大戦争の広告
御堂筋ジャンボ（梅田駅）
梅田駅構内で展開された「にゃんこ大戦争」の12周年イベントの告知広告です。
渋谷でも見られた同広告（参考：【渋谷】2024年11月18日週 OOHレポート）では、屏風絵をモチーフにデザインされています。金地に緑の山々や青い川が描かれた豪華な背景の中に、ゲームのキャラクターたちが散りばめられていました。
花火や城、武者たちの姿など、ゲームの世界観を日本の歴史のあるビジュアルで表現することで、和と現代のポップカルチャーが調和していました。
Topics③：GU感謝祭の広告
阪急大阪梅田駅で展開された、GUの年末商戦における大型セール広告です。
赤を基調とした背景色や散りばめられたカラフルな点によって、セールや祝祭的な雰囲気を盛り上げていました。広告の構成要素を見ると、左上に配置された紺色の「GU」ロゴは、背景の赤との強いコントラストで視認性が高く、即座にブランドを認識できるようになっています。
イメージモデルとして起用されているTravis Japanのメンバーが和やかな雰囲気で写っています。若手人気グループを起用することで、ターゲット層である若い世代への訴求力を高めているようでした。
Topics④：健栄製薬の広告
大阪駅で展開された健栄製薬の広告です。冬季の健康課題に焦点を当て、「カバくんシリーズ」と「ヒルマイルド」という2つの製品ラインを紹介しています。
「カバくんシリーズ」は、のどケア製品を動的な背景と、なにわ男子の道枝駿佑さんとマスコットキャラクターのカバくんで印象的に表現。一方「ヒルマイルド」は、乾燥肌ケアという用途に合わせて、ピンクを基調とした温かみのあるデザインで展開しています。King & Princeの永瀬廉さんの優しい表情も印象的です。
医薬品という商品特性にも関わらず、柔らかな色使いとデザイン、親しみやすいキャラクターやモデルの起用により、消費者に寄り添った印象の広告に仕上がっています。大阪の玄関口という好立地で、冬の健康ケアを効果的にアピールしていました。
Topics⑤：Copilot+PCの広告
大阪駅で展開されたCopilot+PCの広告です。
「これまでで最も速く、最も賢能なWINDOWS PC」というキャッチコピーを掲げています。
広告はシンプルなデザインで、黒を基調とした背景に、Copilot PCのロゴと画面イメージが青く光るように配置されています。黒背景に浮かび上がるような演出は、先進的なテクノロジーのイメージを効果的に表現しています。
サイネージを使って連続的に広告を表現。AIアシスタント「Copilot」を搭載したPCを、シンプルながらも印象的に伝えるデザインとなっていました。
Topics⑥：キンライサーの広告
梅田駅構内で展開された、給湯器の「キンライサー」の広告です。
「お湯が出なくて困ったら キンライサー」という明確なメッセージと、ガス給湯器・エコキュート交換のサービスを訴求しています。赤い背景に白の文字で視認性が高く、右側にはかわいらしい給湯器のキャラクターとやかんのイラストが配置。
別の角度では「梅田のみなさま おつかれさまです」という温かみのあるメッセージが特徴的です。給湯器のキャラクターが温泉マークと共に描かれ、疲れを癒すお風呂のイメージを親しみやすく表現しています。
「梅田のみなさまおつかれさまです」とメッセージが添えられ、梅田という場所性を活かしたコンテンツとして、通勤・通学で疲れた人々への共感を示す温かいメッセージとなっているように感じました。
編集部から一言
特に着目したいのは健栄製薬の広告展開です。冬季特有の健康課題（のどケア・乾燥肌）に焦点を当てた製品を、大阪の玄関口である大阪駅で展開することで、季節性と場所性を組み合わせていました。18日週は特に冷え込んだ日もあり、体調を崩しやすいタイミングであったようにも感じましたが、同製品の購入を考えた方も多かったのではないでしょうか。
また、医薬品という硬質になりがちな商材を、柔らかな色使いとキャラクター活用で親しみやすく表現している点も注目に値します。ピンク基調の優しいデザインや「カバくん」というマスコットの起用により、製品の機能性や効果を訴求しながらも、消費者との心理的な距離を縮める工夫が見られました。
アドクロ編集部
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