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ショート動画広告、タップしたことがない人が多数!広告への関心が薄れている可能性も?
アノマリーマーケティング株式会社は、YouTubeショートやTikTok、Instagramリールなどのショート動画プラットフォームの視聴傾向と、そこで配信される広告による態度変容の傾向を探るためインターネット調査を実施した。
調査方法:インターネット調査
対象者:インターネットを利用している10代〜50代(※10代は18歳、19歳のみ)
有効回答数:500名
調査期間:2024年10月29日~10月30日
まず、「ショート動画を視聴したことがあるサービスをすべて選んでください。」という質問に対し、「YouTubeショート」と回答した人が61.2%で最多という結果となった。やはり動画SNSの代表でもあるYouTubeはショート動画も視聴する人が多いようだ。ショート動画に特化したTikTokは年々ユーザー数が増えてはいるものの、YouTubeのユーザー数の半分に満たないため、その差が結果に表れたようだ。また、YouTubeと同等のユーザー数を誇るInstagramは近年リール投稿が増えているが、Instagramのリールをじっくり見るという人はまだ少ないようだ。
次に「ショート動画を見ている際に出てくる【広告】に関してどのような印象を持っていますか?」という質問には、「ポジティブ(好意的)」が20.8%、「どちらかというとポジティブ」が30.1%と、比較的ポジティブに受け止めている人が多いようだ。「わからない/興味がない」と回答した人が19.4%で、無関心であるという人も少なくなかった。広告を配信する以上、ユーザーに興味を持ってもらわないと広告効果は期待できない。今では数々のショート動画広告が配信されているということもあり、広告への関心が薄れているのかもしれない。
次に「ショート動画を見ている際に出てくる【広告】を「タップ(クリック)」、もしくは、その後に何かしらの行動をしたことがありますか?」という質問に対し、「広告をタップしたことはない」が60.1%で最多、次いで「広告をタップしたことはあるが、行動したことはない」と回答した人が32.5%という結果だった。この結果から、自社のサイト等へ誘導することを目的とした広告配信の場合、あまり効果が期待できない可能性を感じる。また、例え自社サイトへ誘導できたとしても購買行動にまでは発展しにくいようだ。
次に「ショート動画の【広告】をタップ(クリック)した要因として、どのような点が重要でしたか?」という質問には、「商品やサービスが自分の興味/悩みと合っていた」が35.6%、「広告の内容が面白い/印象的だった」が30.8%という結果だった。一方、「値引きやキャンペーンの案内があった」は24.7%に留まった。ショート動画広告においては、ユーザーにとってお得な情報をアピールした広告はあまり魅力的ではないようだ。
現在では様々な企業がショート動画広告を配信しているが、数多く広告が配信されていることもあり、ショート動画広告への関心が薄れている可能性も否定できない。しかし、内容が面白い広告だったり、ユーザーの興味や悩みに合う内容の広告は、興味を持ってもらえるようだ。また、ショート動画広告を配信する際は、サイトへの誘導や販売促進を目的とするよりも、自社やブランドの認知拡大を目的とした方が効果的が期待できるかもしれない。
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