SEOコンサルティングサービス「ランクエスト」を運営する株式会社ecloreは、SEO従事者を対象に、2024年のSEOに対する印象と振り返りについてのアンケート調査を実施した。
調査概要
調査方法：オンラインアンケート調査
実施機関：サーベロイド
対象者：SEO業務に従事する全国20～60代の男女
有効回答数：104名
調査日： 2024年11月7日～11月18日
多くの人が印象的だった「生成AI」と「Googleコアアップデート」
まず「2024年のSEOに関する出来事で印象に残っていることを教えてください」との質問には、「ツイッターがXと名称変更したため影響が発生した」や「SEOの動向が変わっており、今まで伸びていたアクセスが伸び悩むようになった」、「外部リンク施策がきかない」などの回答があった。特に目立っていたのは「生成AI」と「Googleコアアップデート」に関する回答だった。
上位表示の難易度を上げるGoogleコアアップデート
次に「ここ数年におけるSEOで上位表示させる難易度について印象を教えてください」との質問には、34.6％が「とても難しくなった」、33.7％が「やや難しくなった」と回答し、約7割が上位表示させる難易度が上がったと回答した。
上位表示させる難易度が上がったと感じさせる要因としては、度々実施されるGoogleコアアップデートの影響が大きいだろう。Googleコアアップデート後、Googleのアルゴリズムがどう変化したのかを読み取り、対応する必要がある。そのGoogleコアアップデートが最近は実施されることが増えていることから、難易度が上がったと感じるのではないだろうか。
競合性の高まりを感じる人が多数
次に、先ほどの質問で「とても難しくなった」「やや難しくなった」と回答した人を対象に「SEOでの上位表示が難しくなっていると感じる理由はなんですか？」と質問したところ「他の優秀なサイトが増えていて、競争率が激しくなったと思う」や「AIも登場しサイトも多くなったから」、「同業者が多い。皆同じことをしている。」など、競合性の高まりを感じている人が多数だった。競合性が高まる中、Googleコアアップデートが度々行われることで、アルゴリズムの分析がより難しいと感じる担当者も多いようだ。「資金力のある企業がSEO対策に豊富な資金提供をして自社に有利にしているため」という回答もあり、企業の資金力の差によっても、2024年のSEOへの印象が異なるようだ。
2025年のSEO対策で重要なこととは？
次に「2025年のSEO対策で重要なことは何だと思いますか？」との質問には、「アルゴリズム変更における情報収集と、いち早い対応。」や「魅力的なコンテンツを更新し続けること。」、「いかに、お金をかけずに、対策するか」などの回答があった。「分からない」という回答も目立っており、度重なるGoogleコアアップデートの影響の大きさが伺える。
Googleコアアップデートは、ユーザーにとって価値の高いコンテンツの提供を目的として、検索エンジンが提供する情報の品質向上のために度々実施されている。近年、その回数が増加しているが、要因としては、著しいAI技術の進化に対応するためにアルゴリズムを進化させる必要がある、Webサイトの競争激化により公平な競争環境を維持する必要がある、などが考えられる。2025年のSEO対策には、Googleコアアップデートの情報収集はもちろん、競合サイトの分析もより重要になるのかもしれない。
小松未知子 アドクロ編集部
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