SEOの知恵袋を運営する株式会社NEXERは、全国の男女を対象にインターネット上で「URLに関する意識調査」を実施した。この調査では、検索結果でのURL確認頻度や判断基準、クリックを避けるURLの特徴、そしてクリックの決め手となる要素について回答を集めた。
調査概要
調査方法：インターネット調査
対象者：全国の男女
有効回答数：1,000サンプル
調査期間：2025年3月14日 ～ 2025年3月18日
ウェブ検索時のURL確認、半数近くがあまり確認せず
「検索結果からサイトを選ぶ際、URLやサイト名を確認していますか？」という問いに対し、「毎回確認している」と回答した人はわずか15.5%にとどまった。一方で「だいたい確認している」が39.6%と最も多く、「あまり確認していない」が31.6%、「まったく確認していない」が13.3%という結果となった。
これらの数値を合計すると、何らかの形でURLを確認している人は55.1%、ほとんど確認していない人は44.9%となり、約半数の人がWebサイトを訪問する際、URLの詳細をあまり確認せずにクリックしていることが分かる。
検索結果のURL判断基準は「公式かどうか」
「検索結果のURLからどのような情報を判断していますか？（複数回答可）」という質問に対して、最も多かった回答は「公式サイトかどうかを判断する」で55.8%だった。次いで「ドメイン(.com、.co.jp、.orgなど)から信頼性を判断する」が39.4%、「特に何も判断していない」が29.4%と続いている。
この結果から、ユーザーは主にサイトの公式性やドメインの種類に注目してURLを判断していることがわかる。しかし、約3割のユーザーは特に何も判断していないと答えており、フィッシングサイトなどの脅威に晒される可能性を示唆している。
クリック回避するURLの特徴、未知ドメインが61.6%で最多
「クリックを避けることがあるURLの特徴として、当てはまるものをすべて選んでください。（複数回答可）」という問いに対し、「聞いたことのないドメイン」が61.6%と最も高い回答率を示した。次いで「数字やランダムな文字列が多いURL」が42.9%、「長すぎるURL」が36.5%という結果となった。
また、「『ad』や『sponsored』などの表示がある」も16.2%、「その他」が14.6%となっている。
これらの結果から、ユーザーは主に知名度や認知度の低いドメインや不自然さを感じるURLに警戒心を抱く傾向があり、サイトの信頼性を判断する上で重要な指標としているということが見て取れる。
検索結果でのクリック判断は「サイトの知名度」が最多
「検索結果でクリックする際、もっとも重視する要素を選んでください。」という質問に対して、「サイトの知名度」が36.0%と最も高い支持を集めた。次いで「サイトの説明文」が16.4%、「サイトのタイトル」が15.2%という結果になった。
その他の要素としては「URLの見た目」(14.4%)、「検索結果での表示順位」(13.9%)、「その他」(4.1%)が挙げられている。
この調査結果から、ユーザーが検索結果からサイトを選ぶ際には、サイトの知名度が最も大きな決定要因となっていることがわかる。特に知名度は他の要素と比較して2倍以上の支持率であり、ユーザーが安心感や信頼性を得ている様子が見て取れる。この傾向は、新規のウェブサイトやスタートアップ企業にとって課題となっている可能性がある。
この調査結果から、多くのユーザーがURLの詳細確認を十分に行っていない実態が明らかになった。サイト選択時には公式性やドメインの種類を重視する一方で、最終的な判断では「サイトの知名度」に大きく依存している傾向がある。
今後はさらにフィッシング詐欺やなりすましサイトなどのサイバー脅威が高度化すると考えられ、ユーザーのURL確認習慣や安全意識の向上はますます重要な課題となるだろう。
古田ちほ アドクロ編集部
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