2025年GWは国内旅行が主役　比較サイトや早割利用などの工夫でお得に旅行を楽しむ傾向

更新日：2025年04月21日

2025年GWは国内旅行が主役　比較サイトや早割利用などの工夫でお得に旅行を楽しむ傾向

くふう生活者総合研究所は、家計簿サービス「Zaim」ユーザーおよびチラシ・買い物情報サービス「トクバイ」ユーザー5,914名を対象に、2025年3月28日（金）～3月30日（日）の期間で「2025年のゴールデンウィークの過ごし方」に関するインターネット調査を実施した。この調査では、旅行・レジャーの予定有無、旅行形態（国内／日帰り／近場など）、一人当たりの予算、節約のための工夫などについて回答を集めた。

調査概要

調査方法：インターネット調査

対象者：家計簿サービス「Zaim」ユーザー、チラシ・買い物情報サービス「トクバイ」ユーザー計5,914名（20代以下～60代）

有効回答数：5,914名

調査期間：2025年3月28日〜3月30日

掲載元：【くふう総研】物価高響く2025年ゴールデンウィークは「節約しながら楽しむ」がキーワード！

3月末時点では多くの人がGW計画は「まだ未定」、計画済みは18.1%

「2025年GWの旅行・レジャーの予定」という問いに対し、3月末の時点では「まだ決めていない」と回答した人が55.9%と最も多く、過半数を占めた。次いで「ない」と回答した人が26.0%、「ある」と回答した人は18.1%となっている。

同研究所によると、このアンケートで「まだ決めていない」と答えた人の中には、「実家に帰省したいがガソリンが高いので悩み中」（30代女性）や「近場で過ごすかな？今までは小旅行してたけど…無理かな」（50代女性）といった物価高による迷いの声があったという。また「物価高もあり本来の希望より我慢してやや節約した状態で過ごすこととなると思う」（20代以下女性）と経済状況を考慮している様子も見られたようだ。

この結果から、3月末の時点では多くの人々が旅行やレジャー計画をまだ確定させていない一方で、既に約2割の人々が具体的な計画を立てており、早期予約の傾向も一定数存在することが見て取れる。

国内旅行が圧倒的人気、海外旅行は4.4%にとどまる

「どんな旅行やレジャーを予定しているか」という質問に対しては、「国内旅行（宿泊を伴う旅行）」が51.7%と半数以上を占め、最も人気が高い結果となった。次いで「中遠距離の日帰りのお出かけ（レジャー施設、観光など）」が26.1%、「近場でのお出かけ（普段から行く公園、ピクニック、BBQ、イベントなど）」が22.9%と続いている。一方、「海外旅行」は4.4%と最も低い割合にとどまった。この調査は「旅行・レジャーの予定がある」と回答した842人への複数回答形式で行われている。

国内旅行が圧倒的に人気である一方、海外旅行の割合が低いことから、多くの日本人が依然として国内での休暇を優先している傾向が見られる。このような結果となった背景には、経済状況の不安定さや為替の影響などがあると考えられる。

予算は「1万円～3万円未満」が最多、4人に1人が予算増加

「旅行・レジャーの予定がある」と回答した842人に対し「一人当たりの予算」について聞いたところ、「1万円～3万円未満」が38.1%と最も多く、次いで「3万円～5万円未満」が21.1%、「1万円未満」が18.6%と続いている。「5万円～10万円未満」は13.8%、「10万円以上」は8.3%となっている。

また、「予算の昨年との増減」については、「変わらない」が63.8%と最も多く、「増やす」が25.2%、「減らす」は11.0%という結果になっている。旅行やレジャーへの支出を増やすとする回答が減らすという回答を上回っており、一部では消費意欲の回復が進んでいることがうかがえる。

宿泊コスト削減が鍵　節約術で楽しむゴールデンウィーク

「物価高下で旅行・レジャーをお得に楽しむための工夫」について聞いたところ、「宿泊費を安くする工夫（比較サイト、早割やお得なプラン、公共の宿や民泊の利用など）」が43.0%と最も高い割合を示した。次いで「日程の工夫（ピークをずらすなど）」が29.1%、「交通費を安くする工夫（早割、お得な切符、LCCや乗継便の活用など）」が27.9%と続いている。

宿泊費を節約する工夫が最優先事項となっていることから、旅行・レジャー費用の中でも宿泊費が大きな負担と認識されていることがわかる。また、特に節約の工夫をしていないとする回答も18.1%あり、予算をあまり意識せず旅行を計画している層も見受けられる。