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セミナーの集客でおすすめの方法6選と成功事例をご紹介
セミナーは一度に多くの見込み顧客を集められることから企業からリード獲得として近年用いられるようになった顧客アプローチ法の1つです。
セミナーはコンテンツの面白さや登壇する人物の知名度、終了後の手厚いアプローチなど成功をさせるためには重視すべき点がいくつも存在します。
中でも集客はほぼすべてのセミナー主催者が懸念しており、コストをかけたものの結局集客には至らなかったという経験をされている方も大勢いらっしゃいます。
今回はそんなセミナー集客についてコツとアイデアをいくつかご紹介します。
セミナーを開催する前に、ターゲットオーディエンスを明確にしましょう。参加者のニーズや関心事を理解し、彼らが何を求めているのかを把握することが重要です。具体的なターゲットを定め、その特性やデモグラフィック情報を分析し、マーケティング戦略を立てましょう。ターゲットオーディエンスに対して魅力的な価値提案を行うことで、集客効果を高めることができます。
集客には魅力的なコンテンツが欠かせません。参加者がセミナーに興味を持つためには、提供するコンテンツが彼らにとって有益であることが重要です。具体的な学びや解決策を提案し、参加者にとってのメリットを明確に伝えましょう。また、セミナーの特徴やユニークな要素を強調することも効果的です。参加者がセミナーに参加したいと思う魅力的なコンテンツを提供することで、集客効果を高めることができます。
セミナーの集客には、適切なマーケティングチャネルの選択と活用が重要です。ウェブサイトやブログ、ソーシャルメディア、メールマーケティング、オンライン広告など、さまざまなチャネルを組み合わせて戦略を展開しましょう。
とは言っても、どのような手法がセミナーの集客に効果的なのかわからないという方も多いと思います。
そこで、下記では実際に集客に成功した例を交えながらおすすめの方法をご紹介いたします。
SNSは個人間での情報共有として非常に優れた媒体です。
ICT総研が行った2022年度SNS利用動向に関する調査によると日本のSNS利用者は8,270万人(普及率82%)で、2024年末には8,388万人へ拡大する見込みとなっており、緩やかにはなっていますが利用者は依然として増えている状況です。
SNSの特徴として拡散性の高さがありますが、セミナーの集客となるとまずは母数を集めることが重要となるため、愛称は非常に良いと言えます。
以下はセミナー集客の際によく使用されるSNS媒体の例です。今後SNSを活用していく際の参考にしてみてください。
Facebookは世界中で最も利用者数の多いソーシャルメディアプラットフォームの一つです。「令和3年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によると、国内の利用者率は全世代平均で32.6%、最も利用者率が高いのは30代で45.7%、続いて40代が41.4%となっていました。ビジネスパーソンや子育て世代をターゲットにしたい場合、facebookの活用は有効と言えそうです。
また、イベントページの作成と管理という機能があるため日時と内容を盛り込んでセミナー専用のイベントページを作成することが可能です。参加者には当日のURLを表示させておくと参加率の向上にもつながるかもしれません。
LinkedInはFacebookよりもさらにビジネス職の強いSNS媒体です。
ヘッドハンティングのプラットフォームとしても使用され、大企業の代表取締役社長も定期的に投稿をしているなどビジネス内容の拡散と相性が抜群です。
Twitterは文字ベースのSNS媒体で日本国内での利用者数はおよそ5000万人とも言われている巨大な影響力を発揮することができる場です。
利用者は企業担当者、よりも完全な個人が多くビジネス系のセミナーの拡散には向いていないと思われますが、Twitterは「現在」に焦点を当てたSNSのため最新の情報の共有や取得を行うユーザーが多く、トレンドを混ぜた投稿やハッシュタグの使用をすることで拡散される可能性が高くなります。
他のSNSとは少し毛色が違いますが、今や日本人のほとんどが導入しているコミュニケーションツールの1つです。
もはやメールや電話もLINEに切り替わり、生活に欠かせないものとなっています。
個人間でのやり取りという印象が強いLINEですが、連携次第で非常に強力な集客ツールへと変貌します。
代表的な例ではWEBを用いてLINEに誘導し、そこからコンバージョンを誘うというやり方です。
LINEは通知が来ることで認知がされやすく、セミナーの集客に成功した場合はセミナー以外の商材をLINE上でアピールすることもできます。
BtoBで使われるイメージはあまりないかもしれませんが、組み合わせによっては集客に非常に役立つツールとなります。
既にセミナーへ誘致したいターゲットが決まっている場合はDMが有効です。
DMは開封率の高さが特徴となっており、宛名が個人名になっている場合はほぼ開封されると言っても過言ではありません。
オフラインでの方法となるため、デザインにかなり自由が利くためQRコードの配置や特別感のある招待状を忍ばせることで参加への意欲を高めることが可能となります。
ターゲットが決まっている場合に有効となる集客方法としてメルマガも外せません。
DM違い決まったターゲットに対して一斉配信が可能となるため、より手間をかけずに集客を行うことが可能です。
また、現在ではウェビナーと呼ばれるオンラインセミナーが主流となっているため、URLを付けて送ることで参加へのハードルが下がり、参加率向上にもつながります。
メルマガは件名や内容を少し変えるだけで大きく開封率やクリック率が変わる非常に繊細な手法です。
下記でよくある失敗しやすいメルマガの例についてご紹介いたします。
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○○様
いつもお世話になっております。○○株式会社の○○です。
この度、弊社にてWEBマーケティングをテーマにしたセミナーを開催いたします。
弊社は設立以来、多くのお客様とお取引をさせていただき、今では月に○○件の実績を
出せるまでに成長致しました。
そこで培ったノウハウを今回はセミナーという形で皆様に共有ができればと考えております。
マーケティング担当の方や経営者の方は今後のマーケティング施策にお役立ていただける内容となっておりますので、是非ご参加ください。
■セミナー詳細
————————————————————–
日時:〇月〇日(曜日)
時間:15時~16時
会場:○○
————————————————————–
■参加フォーム
×××
皆様のご参加をお待ちしております。
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1. 内容が具体的ではない
この内容ではWEBマーケティング、という大きなテーマだけしか見えず、具体的にWEBマーケティングの何について話すのかに全く触れていません。
数字を用いてできる限り内容を具体的にすることを意識して構成を考えるようにしましょう。
2.参加するメリットがわからない
セミナーに参加するのであれば何かお土産を持って帰りたいと思うのが普通です。
インセンティブとして何か参加特典がある旨を記載するのか、セミナーを聞き終えた後にどういった知識が身につくのか、参加することで最新トレンドの情報を手に入れることができるなど参加者にとってのメリットを明確に示す必要があります。
3. CTAが不明確
参加フォームを下部につけていることで読み手側の参加意欲が低くなる可能性があります。
視覚的にも目立ちやすいボタンを付け、なおかつクリックすることでどのページに遷移するのかを明確にした文言を添えればより魅力的なメールになるでしょう。
セミナーの関連トピックについての有用なコンテンツを制作しましょう。ブログ記事、動画、参加者のコメントなどを通じて、専門知識や情報を提供します。セミナー自体の宣伝だけではなく、セミナーに関わる周辺情報を配信することで候補者に対して参加への関心を喚起します。
なお、発信にあたってはコンテンツが検索エンジン経由で見つかりやすくなるように、適切なキーワードの選定やメタデータの最適化を行いましょう。また、内部リンクや外部リンクの活用、ヘッダータグの設定など、SEOに効果的な要素を組み込むことも忘れずに行いましょう。
ただ、コンテンツマーケティングを自社のみで行うのはリソースがかかり困難かもしれません。
もし、外注する場合の相場は以下の通りです。
・オウンドメディアは保有しており記事制作のみ依頼する場合…月額10万円以下
・質の高い記事制作、アクセス解析も含む…月額10~30万円程度
・コンテンツの定期アップデート、SNS運用含む…月額30~50万円程度
サイト制作同様、質にこだわるほど費用はかさみますので、何を実現したいのかを明確にしておくと良いでしょう。
完全に新規の顧客を集める場合はWEB広告が有効です。
リスティング広告やMeta広告、Instagram広告が主流となりますが、これらの広告は運用次第では非常に低いCPAで見込み顧客を獲得することが可能です。
特にSNS広告の場合は細かいターゲティングができることが大きな特徴となっているため、年齢や業種、日々SNSで閲覧している内容でしっかりとセグメントを区切って正しいターゲットに対してアプローチすることができます。
しかし、事前のターゲティング設定や日々の運用を怠るとあっという間に費用が増加し、結果的に費用対効果がまったく合わなくなることもあるため注意が必要です。
セミナーの集客をしたい企業と役に立つセミナーに参加したいという個人をマッチングするポータルサイトへの掲載を行うのも有効な手段の1つです。
セミナーのマッチングを行っているサイトはいくつかありますが、どのサイトを利用するのかを決める際にいくつか確認すべき点があります。
まずは料金面です。
無料でサイトに掲載し、参加者を獲得できるサイトもありますが無料の場合はセミナーページの作成から運用まですべて行う必要があるため人的コストがかかってしまいます。
また、無料の場合は掲載する会社数も多くなるため他のセミナーページに埋もれてしまいページを見つけてもらいにくくなる可能性もあります。
一方で有料の場合はまず大きく2つの料金パターンがあります。
1つ目は固定報酬制です。
1回あたり○○万円という形で固定で支払い、集客を行っていただくことが多いですが、特徴として母数と質の両方を担保しやすいという点が挙げられます。
しかし、セミナー終了後の見込み顧客の反応によっては結局金額に見合わず、費用対効果が低いという結果になる可能性もあります。
2つ目の料金形態は成功報酬です。
1人お申込み当たり○○円、という形が多く成功報酬のため費用対効果が高い点が特徴です。
例えば、1お申込みにつき2000円であれば仮に参加率が50%であったとしてもCPAは4000円となるため広告を使用するよりもかなり安く集客を行うことができます。
メリット
デメリット
無料
気軽に集客をスタートできる
運用をすべて自社でおこなうと人的コストがかかる
有料(固定費用)
母数と質の両方が担保される
コストが高額なため費用対効果が低くなる可能性がある
有料(成功報酬)
費用対効果が高い
母数を確保し辛くなる
また、ポータルサイトを使用する際には料金以外にもターゲットに合うかどうかを確認する必要があります。
ECのように会員を保有しているサイトの場合、その会員の属性とセミナーの内容が合致していなければならず、このターゲットがズレてしまうといくら費用をかけても集客ができなかった、というケースもあります。
実際に掲載したり集客の依頼をかける前にターゲットと合致した内容のセミナーか否かを確認するようにしましょう。
セミナーは事前に日時がわかっているものの、参加者の中には当日の予定がわからないため参加を後まわしにする方も多いです。ところが、前日となると翌日の予定もほとんどわかっているため、メールが送られたタイミングで参加を決める可能性も高くなります。
セミナーの参加者へインセンティブを付けることで参加母数を上げる集客施策もあります。よくある例としては参加者に漏れなくお役立ち情報の入ったホワイトペーパーをプレゼントしたり、提供しているサービスを一定期間無料で使えるようにすることなどが挙げられます。
中にはAmazonギフト券をプレゼントするなど多額のコストをかける事例もみられますが、参加者へ事前にインセンティブがあることを伝えると意欲があがる可能性はあります。
上記でご紹介したセミナー集客におすすめできる方法はどれか1つを行ったからと言って大きく成果が出るものではありません。
可能であれば複数の手法を用いながらそれぞれ相乗効果を発揮できるような状態にしておくことがベストでしょう。
例えば、SNSを用いてエンゲージメントを高め、興味を持った人たちに対してメルマガでアプローチし、参加を促すなどです。
自身の興味のあるテーマの場合は大体参加意欲は高くなります。しかし、肝心の日時を忘れてしまったりURLを紛失してしまうと参加したくてもできないという事態が起こります。それを防止するためにワンクリックでカレンダーと連携できるようにしましょう。ウェビナーを行うツールによってやり方は異なりますが、参加者側の手間をできるだけ減らすことが参加率を上げることに繋がります。
リマインドは前日のメールのみで終わらせてはいませんか?
セミナーは優先度や重要度がどうしても高くなりづらいため、他の予定にかすんでしまい忘れられてしまう場合があります。
そんな時は当日にもしっかりとリマインドを行いましょう。
前述のように、参加率を上げるためにはできる限り参加者側の手間を減らす必要があり、セミナー開始の1時間前や30分前にURL付のリマインドメールを送ることでその手間は解消されます。
A社は年間数十本のセミナーを行う企業ですが、セミナーを開始した当初は集客に非常に苦労していました。
そこで用いた手法がDMです。
開封率が高く、個人に届きやすいことが特徴のDMですが、A社はまずはセミナーのターゲットを細かく絞るところからスタートし、年齢や業種、担当者の役職までペルソナの設計を行いました。
その後、DMにセミナーの概要を記載するのだけでなく、そのターゲットにとっての参加するメリットは何なのかを具体的に記載し、よりパーソナライズ化されたDMを作ることに成功しました。
効果は徐々に表れ、DM経由でのセミナー参加者はどんどん数を増やしていきました。
いかがでしたか?
見込み顧客を集めるために今後もセミナーは企業にとって重要なマーケティング施策となることが予想されています。
その場で質問することもできるセミナーは需要も高く、何かしらの課題を抱えている場合はヒントを得るために参加しようと考える方も多いです。
そんなアンテナを当てた感度の高い人たちのリード情報をより効率的に取得するためにセミナーを開催する際は是非今回ご紹介した方法を活用してみてください。
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