VTuber「萌えみのり」の応援広告
応援広告は韓国から輸入された、企業ではなく個人が広告出稿をする一風変わった広告手法です。日本では人気アイドルグループSMAPの解散時に新聞紙面を使った応援広告が大きな話題になりました。
日本では個人が広告出稿をすることは現状難しいため、SNSやクラウドファンディングなどで有志を募り、団体として広告代理店を通して広告出稿するケースが多いようです。最近では応援広告が話題になることが増え、中には応援広告を専門に取り扱っている代理店もあるようです。
ビズ男(初心者)
広告で自分がファンのアイドルとか俳優をを応援する広告ですかね。
韓国から来た広告手法みたいですけど、韓国では結構メジャーな広告手法なんですか?
ビズ菜(ベテラン)
韓国では地下鉄の駅や商業施設など、
多くの広告スペースでこの応援広告が見られるみたいですね。
やっぱり日本よりアイドル人気がすごいからなんでしょうか。
アドクロ先生
日本よりもファンとアイドルの結びつきは、確かに強い傾向にあるかもしれませんね。
ですが、日本で応援広告が本場韓国のように爆発的に拡がらないのは他にも理由があるようですよ。
応援広告とは?
応援広告とは、韓国発祥のアイドルなど芸能人を応援するために一個人が出稿する広告のことを指します。
本場韓国では『センイル(誕生日)広告』と呼ばれ、駅や商業施設などで広く利用されています。日本語で応援メッセージが記載された応援広告が韓国で見かけられるなど、韓国のアイドルへの応援広告を中心に日本人にも利用されだしている新しい広告手法の1つです。
日本に広まったのは2019年に放送された『PRODUCE101』がきっかけと言われています。韓国の人気アイドルを発掘するオーディション番組で、出演している練習生の所属事務所が宣材写真の応援目的での使用を公式に許可したことから、日本でもファンが有志を募って駅や大型ビジョンなどに応援広告が出稿されました。
一個人が広告出稿をすることは日本ではメジャーではないため、公共の場所を利用した応援広告の出稿にはいくつかのハードルがあります。
ビズ男(初心者)
日本人が韓国に広告出稿するケースもあるんですね。
海外に広告出稿をするっていう発想にはあまりならなかったです。
今まで海外に広告を出すことって、自社商品・サービスを海外展開する時しかなかったですよね。
アドクロ先生
やはり国内へ広告出稿するよりハードルが高くなることが多いですからね。
応援広告の場合は他の広告手法と違って、日本国内で広告出稿をするより、むしろ韓国で広告出稿する方が簡単で早い場合もあるようです。
応援広告の出稿の流れ
1、資金集め
応援広告も広告の一種である以上、出稿する広告枠を買い付ける必要があります。
広告スペースが多くの人にリーチできる目立つ場所であればあるほど、その費用は他の広告同様高くなる傾向にあります。応援広告は他の広告手法と違い一個人が広告出稿を行うため、広告費のねん出が一つ目の大きなハードルです。
本場韓国では、ファンがSNSやクラウドファンディングなどを利用して複数人から資金を調達、広告出稿するケースが主流のようです。日本でも大々的に広告出稿されたケースは決して多くはないですが、同様に複数人から集金、広告出稿を行われているようです。
ビズ男(初心者)
媒体によっては広告出稿にかかる費用も数百万円になることもありますもんね。
広告出稿に一般の人がそんな金額を動かすことがあるとは…ファンの熱量って凄いですね。
驚きました。
アドクロ先生
話題になった応援広告の中には数千万円の金額が動いたものもありますよ。
人気のアイドルグループなどが応援広告の対象の場合、そこに関わる人の数も数千人規模になることもありますからね。
2、パートナー企業探し
ビズ菜(ベテラン)
まずは、応援広告について相談できる企業を見つけないとですよね!
とはいっても、応援広告がメジャーになるにつれ取り扱っている企業も増えているみたいですし、
年々、応援広告を出稿するハードルは下がってきていると考えて良いんですかね。
アドクロ先生
未だ個人が広告出稿をする際のハードルは少なくないですが、少しずつ広告のあり方も変わってきているのかもしれませんね。
多くの人が応援広告を利用することでこの動きがどんどん加速していくと良いですね。
韓国とは違い、日本ではまだ個人が広告出稿を行うという文化があまり根付いていません。多くの広告媒体を扱っている有名代理店でも個人が広告出稿をするケースは前例がほとんどないため、広告出稿を断られることも少なくありません。
また、個人名では契約自体がままならないことが多いため、応援広告を出稿する場合は複数人で団体を作り、団体名での契約とする場合がほとんどとなっています。
3、応援広告クリエイティブ作成用素材集め
PRODUCE101のように有名人の所属事務所が宣材写真の使用を許可するケースは日本では稀と言えます。
肖像権など有名人の権利に関して日本は韓国に比べるとかなり厳しいため、使用したい画像素材などが権利侵害にならないか、広告出稿の際には所属事務所への確認が必要です。
ビズ男(初心者)
完全に個人で楽しむならともかく、
広告として世に発信するのであれば、確かに勝手にアイドルの写真を使う訳にいかないですもんね。
出稿前、事前に許可を取る必要があるっていうことですよね。
アドクロ先生
多くの場合、代理店を通してアイドルの所属事務所に素材の使用許可を取るようですね。
個人(団体)で使用許可を取るケースもありますが、代理店を通す場合と比べて許可が出にくい傾向にあるようです。
ビズ菜(ベテラン)
なるほど。
韓国に比べて日本で応援広告が拡がりにくい背景にはこういった事情も影響しているんですね。
アドクロ先生
そのようですね。
韓国にも日本と同様に顔写真などの素材利用に関する法律はありますが、宣伝に繋がるため企業側も黙認することがほとんどのようです。
4、デザイン制作
応援広告は個人が広告出稿を行うため、デザインなどをある程度自分で行う場合もあります。出稿する広告媒体によって広告物のデザインに一定の規制がある場合もあるため、上記の権利侵害と合わせて事前の確認が必要です。
日本国内での広告出稿の場合、代理店を挟むことがほとんどなので、余程の事情がない限りデザインから代理店に相談する方が良いでしょう。
ビズ男(初心者)
日本だと広告媒体と有名人の所属している企業側と両方の規約を確認する必要がありますもんね。
審査に時間がかかる広告媒体も多いみたいですし、デザインから依頼できる代理店があるなら任せた方が良さそうですよね。
アドクロ先生
中々判断が難しい部分もありますし、企業への許可や申請など必要な手続きも多いですからね。
何度か応援広告を出稿したことがある人が身近にいる場合や、少しでも費用を抑えたい場合以外は代理店にお任せする方が無難ではないでしょうか。
5、広告出稿
大型ビジョンだと安くても数十万~300万円、また、審査に1か月以上はかかってしまうことがほとんどです。
誕生日や周年など予め数か月前から日程がわかっているイベントに対しては、どの媒体でも上記のハードルさえクリアすれば広告出稿は可能です。ですが、日本で応援広告が話題になったPRODUCE101JAPANのように番組の企画中でより多くの人に応援広告を見てもらおうと考えると、大がかりな広告出稿では実施スケジュールが間に合わない事もあります。
そんな中、応援広告が日本でも話題になり少しずつですが個人での広告出稿が可能な(かつ早い)広告媒体も増えてきています。広告出稿は主に応援広告を取り扱っている代理店へ相談するか、応援広告の出稿を受け付けている広告媒体の運営企業と直接連絡を取るかのどちらかとなります。
ビズ男(初心者)
広告業界に勤めている人でもない限り、広告出稿をする機会なんて中々ないですからね。
予算も大事ですけど迷惑をかけずにしっかり応援するためにも広告出稿は慣れるまではプロに任せた方が安心ですね。
アドクロ先生
そうですね。
集めた資金を正しく使うためにも慣れないうちは頼れるプロにお願いする方が良いかもしれませんね。
応援広告に必要な費用
応援広告は企業ではなく個人が広告出稿を行う広告手法ですが、最近では企業が出稿する従来の広告物と同じく多くの広告媒体へ広告出稿ができるようになってきました。
もちろん広告媒体がより多くの人にリーチできる大型な媒体になれば、その分必要な費用も大きくなります。応援広告は個人が広告出稿を行う広告手法ですが、個人・企業で広告出稿に必要な費用に大きな違いはありません。
比較的安価なものであればカフェスペースなどを利用したカップホルダー広告が本場韓国と同じく人気で、最近では大型ビジョンや新聞紙面なども応援広告に利用されています。
おおよその広告出稿料金
ビズ男(初心者)
ビジョンや交通広告はわかるんですけど、カップホルダー広告っていうのはどんな広告なんですか?
日本では応援広告以外ではあまり見かけない広告手法ですよね。
アドクロ先生
確かにカップホルダー広告は応援広告以外ではあまり話題になることは少ないですね。
カップホルダー広告は広告がプリントされたカップホルダーをカフェの入り口など人の目に触れる位置に重ねて陳列する応援広告です。
ビズ菜(ベテラン)
韓国ではかなりメジャーな応援広告で、人気のアイドルのイベント前はカップホルダーを集めて回るファンがたくさんいるそうですよ。
必要なスペースも小さく広告物自体も自分で用意するようなものなので、その他の応援広告と比べると費用はかなり少なくすむところが特徴ですよね。
ビズ男(初心者)
なるほど!THE応援広告っていう感じがしていいですね。
大がかりなものでなくても応援する気持ちさえあれば誰でも応援広告は出せるっていうことですね。
応援広告が実施できる代表的な広告媒体
応援広告の出稿を受けてくれる代理店が増えたことによって、多くの広告媒体で応援広告の広告出稿が可能になってきました。その中でも実際に応援広告に利用された実績のある広告媒体をいくつか紹介します。
大型ビジョン
出典:ユニカビジョンHP
2020年12月、東京都新宿区の大型ビジョン、ユニカビジョンでK-POPグループBTSの応援広告が放映されました。
ユニカビジョンに限らず、最近では応援広告の出稿が可能な大型ビジョンが全国各地に増えてきています。大型ビジョンは短時間(数十秒程度)でも広告出稿が可能で、放映時間も指定できることから、応援広告の出稿媒体として非常に人気があります。
ビズ男(初心者)
あまり意識したことはなかったですが、大型ビジョンにも応援広告が出稿されていたんですね。
全国各地、色んなビジョンに出稿可能なんですか?
アドクロ先生
応援広告の出稿を取り扱っていないビジョンも中にはありますね。
需要が多いことがわかってきましたので、これからもどんどん応援広告が出稿可能なビジョンは増えていくと思いますよ。
新聞広告
新聞広告の1面(全15段広告)を中心に、大々的に応援広告を行う際の広告媒体として利用されるケースが増えてきました。
例えば、2016年の12月、人気アイドルグループSMAPの解散を受けて、約1万3千人のファンがクラウドファンディングで資金を集め、朝日新聞全国版の紙面8ページを全て使った応援広告を出稿しました。クラウドファインディングの支援額は3900万円にも上り、当時応援広告自体が日本では知名度が低かったこともあり、連日ワイドショーに取り上げられ大きな話題となりました。
ビズ菜(ベテラン)
新聞紙面への広告出稿は高い効果が期待できますよね。
話題性もありますし、応援したいアイドルの知名度を上げる目的や、アイドルへメッセージを送りたい場合に向いてそうですね。
アドクロ先生
新聞紙面の広告は他の広告媒体と違って若年層以外の人にもリーチできますからね。
様々な層の人にリーチしたい広告出稿に適している広告媒体と言えますね。
交通広告
応援広告で利用される広告媒体として本場韓国では地下鉄の駅ポスターなど交通広告が主流です。日本でも交通広告を利用した応援広告は事例があり、交通広告を取り扱っている代理店の中には応援広告が出稿可能な企業もあります。
ですが、実際は日本の交通広告は審査基準が他の広告手法と比べて厳しいため、企画から広告出稿までに時間がかかってしまうため、応援広告には少し使いづらいというのが実情のようです。
交通広告自体は不特定多数の人にリーチできる人気の広告手法ではあるので、応援したい有名人の誕生日や周年イベントなど事前に日程がわかっているようなイベントに対する応援広告などでは高い効果が期待できます。
ビズ男(初心者)
最近は駅の広告スペースも空いているのをよく見かけますよね。
こういった空スペースが応援広告の出稿を受け付けることで埋まっていくといいですよね。
アドクロ先生
交通広告は申請から広告出稿までに時間がかかることが多い分、先が読めない社会情勢になると利用しづらい傾向にありますからね。
アイドルの誕生日や周年祭など決まった時期に広告出稿を行いたい場合はぜひ交通広告を利用してほしいですね。
アドトラック
アドトラックはトラックの荷台部分を利用した広告手法です。その派手さゆえ、アーティストの誕生日やデビュー等のイベントで応援広告が出稿されるケースがあります。
トラック自体にラッピングを施す方法や、ビジョンを搭載したトラックなど大小様々なアドトラックが応援広告に利用されています。アドトラックは最短で1日、数時間から利用可能なものもあり、車体によっては映像を流したり、音楽を流しながら走行することも可能です。
最近では広告スペースをシェアできる応援広告に特化したアドトラックが話題になるなど、応援広告の代表的な広告媒体の1つになりつつあります。
ビズ男(初心者)
アドトラックっていうと大がかりなものを想像してしまいます。
新宿とか渋谷エリア周辺でよく走っていますよね。
応援広告で利用するアドトラックは規模の小さいものが多いんですよね?
アドクロ先生
確かに従来のアドトラックは大型のものがほとんどでしたね。
応援広告はその性質上短期間かつ費用を抑えて出稿できる方が需要が多いため、応援広告に特化したアドトラックサービスを提供している企業が人気みたいですね。
応援広告を実施するメリット
応援広告は企画から広告出稿までの一連の手続きは大変ですが、その分広告自体の世間からの注目度も他の広告手法に比べて高くなる傾向にあるため、応援したい有名人の知名度アップに繋がります。
拡散力が期待できる
日本ではまだまだメジャーではない応援広告ですが、そのため企業が掲出する通常の広告物に比べて珍しく、人の目を惹くことが特徴です。物珍しさと応援広告を出稿しているファンを応援するという意味合いなどから、ほとんどの応援広告がSNSで拡散される傾向にあります。
ビズ男(初心者)
日本ではまだメジャーじゃない広告手法な分、話題性はありますよね。
SNSでのファン同士の繋がりと拡散力は凄そうですし、資金を大人数から集金する場合だと、少なくても資金を提供した人はSNSに投稿したくなりますよね。
一つの広告物に対して当事者が多いとその分拡がりは早く大きくなりやすいですよね。
アドクロ先生
応援広告はSNSとの相性が非常に良いため、拡散したくなるような仕掛けが有効的です。
一体感が演出できる
応援広告はファン同士が連絡を取り合い、資金を募ることがほとんどです。クラウドファンディングのように既存のフォーマットを利用する場合、直接のやり取りは少なくなりますが、それでも広告出稿に関わった人同士の連帯感は非常に高くなります。
応援広告は、同じ有名人を応援している人と同じ体験を共有できる一風変わった応援方法と言えます。
ビズ男(初心者)
ただライブを見るとかではなく、主体的に応援するっていうことって意外とないですもんね。
資金を提供した人や見かけた広告を拡散した人も、一つのイベントに一緒に参加している感じがしてワクワクしますね。
ビズ菜(ベテラン)
自分たちが大好きな有名人のイベントを作っている感覚は中々味わえないですよね。
なんだか応援広告が韓国で人気な理由が少しずつわかってきた気がします。
アドクロ先生
応援広告はファンの想いを形にする一つの手段とも考えられますよね。
今まで日本では規制が難しくて中々できませんでしたが、これからは応援広告ももっと活発に利用されるようになっていくのではないでしょうか。
メッセージ性が出せる
今まで有名人の応援はSNSへの投稿やラジオ、テレビへの投書、有名人自身のSNSへの書き込みなど不特定多数の情報に埋もれる手段しかありませんでした。応援広告は費用こそかかるものの、個人の応援メッセージをある程度自由にデザインし、不特定多数の人に見られる目立つ広告として出稿することが可能です。
ビズ男(初心者)
SNS投稿とかと比べると、確かに目立ち方は段違いですよね。
応援広告は応援したい有名人の知名度をアップさせたいっていう想いと有名人自身に気持ちを届けたいっていう二つの想いが込められている場合が多く、ファンから有名人へメッセージを送る一つの手段として使われることも多いようですね。
日本の応援広告例
韓国から輸入される形で日本にも広まった応援広告ですが、既に多くのファンに様々な広告媒体で利用されています。
ビズ男(初心者)
応援広告っていう名前が日本で話題になり出したのは最近みたいですね。
ここ最近、SNSでも「応援広告」ってキーワードを頻繁に見るようになった気がします。
でもその前から応援広告自体は使われていたんですよね。
アドクロ先生
確か、SMAPのファンが新聞紙面を使った応援広告を出稿していましたよね。かなりの規模だったので大きな話題になっていた印象があります。
応援広告が頻繁に使われるようになったのはごくごく最近ですが、応援広告自体は少し前から話題になっていましたね。
それでは日本で話題になった応援広告について少し見ていきましょう。
新聞紙面広告(SMAP)
PRODUCE101の応援広告が日本で掲出されるよりも昔、国民的アイドルSMAPの解散を受けて感謝のメッセージを書かれた応援広告が新聞紙面を利用して掲出されました。
1万8千人ものファンがこの企画に参加し、新聞紙面8面全段を利用した大々的な応援広告として大きな話題となりました。
それまで日本で企業以外が主導となって広告を出稿することは一般的でなかったため、この応援広告は広告業界からも注目を浴びました。
新聞広告(おそ松さん)
2020年10月に人気アニメ『おそ松さん』の第三期放送決定を祝う応援広告が毎日新聞に出稿されました。
2,200人のファンから延べ500万円の支援金が集まる一大プロジェクトとして新聞紙面を多くのファンが買い求め、SNSでも拡散され話題となりました。
ビズ男(初心者)
新聞紙面になるとやっぱり結構大きな費用が必要なんですね。
さすがに1人じゃ手が出ない…。
個人でこんな額を動かすのはちょっと怖いですね。
アドクロ先生
おそ松さんの企画に関しては、応援広告をサポートしてくれるサイトを利用して広告出稿されていますね。
応援広告に特化したサイトで、クラウドファンディングの立ち上げから広告出稿までをワンストップでサポートしてくれるようです。
ビズ菜(ベテラン)
個人が企画すると言っても、今は応援広告をサポートしてくれる企業も増えてきましたからね。
こういったサイトやサポートしてくれる企業を利用することで協力したいファンの人たちも安心して出資することができますよね。
アドトラック
アドトラックは従来大型のトラックを利用した広告手法として利用されることがほとんどでしたが、応援広告では小型トラックとビジョンを利用した比較的小規模でも広告出稿が可能なものが主流です。
中でも応援広告に特化したアドトラックを運営している代理店が少ないコストで広告出稿が可能なため多くのファンから人気を集めています。
ビズ男(初心者)
最近、応援広告界隈ではこのアドトラックが人気みたいですね。
コストも安いし、迫力があるからSNS映えするし…。
でも、やっぱり広告料金が安いのが人気の理由なんですかね?
アドクロ先生
単純に広告料金だけではないようですね。
広告出稿の仕方もわからないし、大きな費用も用意できないっていうファンの相談に親身になってくれた、といった口コミなどで企業指名で実施することもあるようです。
あと、1つのアドトラックをシェアできる制度もあるみたいですね。
1台を数件の広告でシェアすることができるので、通常の広告出稿より費用を抑えられるよう設計されているんですね。
海外の応援広告例
本場韓国では公共交通機関の駅や停留所、商業施設のポスターやビジョンを利用した応援広告が主流です。
ビズ男(初心者)
本場だけあって色んな場所で応援広告を見かけるみたいですね。
韓国でも日本と同じように一般の人がお金絵を集めて広告出稿をしているんですよね?
アドクロ先生
出稿までの細かい流れは違う部分もあるとは思いますが、個人が出稿するという部分は同じですね。
韓国では企画から集金など、応援広告を主導する人をマスターさんと呼ばれ、日本よりも広く認知されているようですね。
駅広告
地下鉄の駅張りポスターやビジョンは韓国で最もポピュラーな応援広告です。多くの駅で応援広告を見かけ、日本語の広告も見かけるなど日本人にもよく利用されている応援広告です。
2019年にソウル地下鉄構内に掲出された応援広告の数は2,166件にも上るなど、韓国では地下鉄の応援広告は一般的な広告手法になってきています。
ビズ男(初心者)
年間2千件はすごい数ですね。
ソウルの地下鉄だけでも応援広告が出稿できるスペースがたくさんあるっていうことがわかりますね。
ビズ菜(ベテラン)
中でもBTS(防弾少年団)は年間227件の広告が出稿されたそうですよ。人気ぶりもそうですが、ファンの中で広告出稿という応援方法が日常化しているのも伝わりますね。
アドクロ先生
二人の言う通りですね。
韓国では応援広告は広告としても応援方法としてもすごくポピュラーなものになってきていますね。
カップホルダー広告
カップホルダー広告は日本ではあまり見かけない広告ですが、韓国では応援広告として幅広く利用されています。
カップホルダー広告はカフェと提携してドリンクのカップホルダーにオリジナルの広告を出稿する広告手法で、応援広告として多くのファンに利用されています。
ビズ男(初心者)
日本ではあまり聞きなれない広告ですよね。
逆に物珍しさで注目されそう。
カップホルダーに広告をデザインすること自体あまり聞かないですよね。
アドクロ先生
韓国では手軽にできる応援広告として人気ですね。
デザインからカフェへの設置までを含めて10万円以下で作れるなど費用の安さが人気の理由の1つのようですね。
飛行機のラッピング広告
応援広告が頻繁に利用される韓国でも比較的大がかりな応援広告として飛行機のラッピング広告が話題になりました。
ビズ男(初心者)
飛行機のラッピングは規模が大きいですね。
EXOの例だと3か月間掲出されていたみたいですね。
ここまで大がかりな応援広告になると本人にも応援メッセージが伝わりやすい反面費用も大きくなりそう…。
ビズ菜(ベテラン)
アドクロ先生
飛行機の規模にもよりますが数千万円規模の費用が必要と言われていますね。
応援広告は個人が企画・広告出稿するものがほとんどですので、この規模のものは非常に稀なケースと言えるのではないでしょうか。
SNS広告
SNS広告は費用が安く、短期間でも広告出稿が可能なため応援広告と相性が良い広告手法の1つです。韓国では応援広告自体がメジャーなため、SNS上でも非常に多くの応援広告が出稿されています。
ビズ男(初心者)
SNSによっては数百円から広告出稿が可能なものもありますよね。
これなら個人でも手が出やすい…!
SNS広告を利用すれば比較的手軽に応援広告が出稿できそうですね。
アドクロ先生
金額面というハードルは他の広告手法に比べると低い傾向にありますね。
ですが、他の広告手法と同じく広告出稿の際に注意する点はいくつもあるので注意が必要です。
ビズ菜(ベテラン)
手軽にできるとは言え、著作物のある写真などを利用して広告出稿をするという点に変わりはありませんもんね。
注意する点はありますが安価でできる応援広告で、拡散力も期待できるので始めて応援広告を出稿する人にはお勧めかもしれませんね。
その他の応援広告例
その他、SNSで話題となった応援広告の事例について紹介します。
応援広告が出せる媒体の探し方
応援広告の出稿の流れの部分で「パートナー企業探しから広告出稿まで」を解説しましたが、初めて応援広告を出す場合、広告媒体や広告代理店をどのように探せばいいか迷いますよね。ここでは、応援広告が出稿できる媒体の探し方についてご説明します。
「応援広告 代理店」で検索して表示される広告代理店に聞いてみる
応援広告を出す1つの手段として、応援広告の実績がある広告代理店にお願いする方法があります。例えば「駅で交通広告をやりたい!」となった場合、直接鉄道会社に問い合わせても相手にしてもらえない場合がほとんどです。応援広告の定番である駅構内での広告展開では、ほとんどが広告代理店を通すことになります。広告の出し方含め、右も左も分からない状態であれば、実績のある広告代理店に依頼するとスムーズに広告掲出まで進めてくれます。
特に、デザインから相談に乗ってほしい場合や、予算が潤沢にあるため大規模な広告展開を実施したい…と考えている方は、まずは広告代理店に相談してみると良いでしょう。
アドクロを使って検索する
広告媒体を探すなら、広告に特化したプラットフォームであるアドクロを使って検索する方法があります。フリーワードやタグ、媒体特徴などから媒体を探すことも可能です。
地域密着の地方紙や電車内・駅構内などに掲出できる交通広告、看板、屋外ビジョンなど様々なジャンルの広告を簡単に探すことができます。応援広告というと、屋外ビジョンや駅広告を想像する方も多いかもしれませんが、過去、応援するアーティストの方が“寿司”が好きという事で、回転ずし店舗を使った広告メディアで応援広告が出された事例もありました。
まとめ
韓国が発祥の応援広告ですが、日本にも少しずつその分化は広まりつつあります。インターネットやSNSの普及で個人の発信が当たり前の時代になり、広告物のあり方も少しずつ変わりつつあるのかもしれません。
企業が自社の商品・サービスを紹介するために利用されている広告宣伝ですが、これからは応援広告のように個人がそれぞれに宣伝したい商品・サービスに対して自由に広告宣伝を行える時代が近いうちにやってくるかもしれません。
ビズ男(初心者)
応援広告が広告出稿の1つの形として今注目されていることはよくわかりました。
応援広告を行うときに注意することとかはありますか?
ビズ菜(ベテラン)
通常の広告宣伝と同じで、広告効果を高めるためには広告媒体の選定が重要ですね。
特に応援広告では通常の広告宣伝と違って費用に限りがある場合が多いですからね。
アドクロ先生
応援広告の場合、いつ、どこで、何を、誰に、伝えたいかで、広告媒体を選ぶことが大切ですね。
必要な資金によって資金の集め方も変わってきますからね。
ビズ男(初心者)
なるほど!
ファンにとっても広告業界にとっても良い分化だと思うので、もっと広まっていくと嬉しいですね。
ビズ菜(ベテラン)
肖像権の問題とかあるみたいですけど、応援広告を出したいっていう声が多くなればなるほど、その規制も少しずつ緩和されていきそうですよね。
広告手法として韓国では実績がある訳ですしね。
アドクロ先生
個人が広告宣伝を積極的に行えるようになることで、今まで思いもよらなかった広告手法が出てくる可能性もありますからね。
応援広告が今の時代にあった広告手法の1つとして、もっと日本にも広がっていくと良いですね。