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2日で200件体験談集まる ヤッホーブルーイング「終着駅での寝過ごし」ネタを広告に
株式会社ヤッホーブルーイングは12月4日から、都心からの終着駅7駅で適正飲酒を呼びかける「#年末寝過ごし防止運動」を展開している。
この取り組みは、飲酒機会が増加する忘年会シーズンに合わせ、アルコール度数0.7%の微アル飲料「正気のサタン」への置き換えを提案するもの。同キャンペーンでは、南栗橋駅や森林公園駅など7つの終着駅に全21種類の寝過ごし防止を呼びかけるポスターを掲出した。
同社が実施した「忘年会と飲酒に関するアンケート」によると、12月は年間で最も飲酒機会が増加する時期であることが判明。お酒飲用者741人に「月別の飲み会頻度」を聞いたアンケートでは、週1〜2回程度以上と回答した人の割合が最も多いのは12月であることが明らかになった。
この結果を受けて、同社では楽しく健康的にお酒と付き合えるよう、アルコール度数0.7%微アル飲料「正気のサタン」を選択肢に取り入れることで適度な飲酒機会を保つことを提案している。
株式会社ヤッホーブルーイングよなよな未来課の鈴木さおり氏によれば、本企画は2024年3月からアルコール度数0.7%「正気のサタン」の認知拡大を目的に検討を開始。限られた予算の中で、プロジェクトメンバーによるブレインストーミングを繰り返した結果、「終着駅での広告展開」というアイデアに至ったという。「正気のサタン」の特徴である「酔いにくさ」を活かし、酔いすぎた人向けのメッセージを届けることを意図した。また、終着駅は都心部に比べて広告掲出費用が抑えられるため、予算面でも実現可能な選択肢だったそうだ。
クリエイティブ面では、SNSでの拡散を意識した攻めの表現を採用。寝過ごしの失敗談や終着駅ならではの「あるある」を、ユーモアを交えて表現している。同時に、寝過ごしで困っている方や終着駅周辺の住民への配慮も忘れなかったという。鈴木氏は「寝過ごし防止帽子には降車したい駅名をワッペンで付けられるなど、人に話したくなる仕掛けを随所に盛り込んだ」と語る。
【「寝過ごし防止グッズ」や「正気のサタン」1年分が当たるSNSキャンペーンも実施している】
「社内で寝過ごし体験をヒアリングした際、誰もが詳しく語り出す話題だと気付いた」と鈴木氏。その気付きを活かし、SNSでの投稿キャンペーンを企画。実際に、公開からわずか2日間で約200件の体験談が寄せられるなど、話題化にも成功している。忘年会シーズンというタイミングも、飲みすぎによる寝過ごしへの共感を得やすい時期として戦略的に選んだという。
本キャンペーンは12月18日まで実施され、通販サイト「よなよなの里」では「正気のサタン」24缶セットを通常価格5,650円から4,871円になる割引クーポンも配布中だ。鈴木氏は「遊び心のある企画を通じて、楽しく健康的な飲酒習慣を提案していきたい」と述べ、新しい飲み方の提案に意欲を示した。
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