京成電鉄と京成バス千葉ウエストは、2026年4月25日から5月10日までの期間、市川真間駅の駅名看板およびバス停表記を「市川ママ駅」に変更する施策を実施した。母の日に合わせた期間限定の取り組みとして、駅空間そのものを活用した話題性の高いプロモーションを展開した。

今回の企画は、市川真間の読みが「いちかわまま」である点に着目したもので、母の日との語呂合わせを起点に企画された背景がある。東京近郊の生活動線にある駅名を大胆に変更することで、日常の中にある違和感をフックにして注目を集める狙いだ。また、地域と連携しながら母の日というテーマを拡張し、単なる交通広告にとどまらない地域活性化施策として位置付けられている。

駅構内およびバス停のサインを「市川ママ駅」仕様に変更し、利用者の視界に強く入り込む形で展開した。期間中は記念乗車券の販売も行われ、乗車券を提示することで近隣寺院にて限定御朱印を受け取れる仕組みを用意するなど、周辺施設との回遊性を高める構成となっている。さらに駅構内では、地域の子どもたちによる家族の似顔絵やカーネーションの展示が行われ、空間全体を母の日仕様に演出した。母の日当日には商店街と連携したイベントも実施され、物販やキャラクターグリーティングなど、来訪動機を強化するコンテンツが用意された点も特徴だ。

「市川真間」という地名が「いちかわまま」と読めることを母の日のプロモーションに接続し、地名という変えられない資産に「意味」を与え直すことで、大胆な駅名変更の演出に必然性を持たせている。

