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ロート製薬、親子でリアルな対話を描くショート動画「ママむすトーク」公開
クリエイティブの注目ポイントは大きく3つあると藤本氏。1つ目は、親子の設定づくり、ターゲットの"親子像""母親像"の理解だ。
リサーチとプランニングを重ねる中で、ターゲットである現在20代後半〜30代前半の世代の親子関係は、「ともだち親子」のようなフラットで身近な関係性であると同時に、母親を"メンター"として捉える若者も多い実態が見えてきたという。またターゲット世代の母親は1990年代に出産をした世代で、1992年に育児休業法が施行され、育休取得が少しずつ増える一方で、結婚や出産を機に退職をする女性も多く存在し、まさに価値観が大きく揺れ動き、多様な働き方・人生の選択が混在した時代を生きていたことがわかったそうだ。こうしたターゲット像への理解を深め、見えてきた"親子像" "母親像"が、映像を制作するすべての基盤になったと藤本氏は話す。
2つ目は、リアルな親子の声から制作した脚本だ。
捉え直したターゲットの"親子像"、"母親像"に合わせて、ターゲット親子に独自のアンケートを実施し、そこから実際に聞こえてきたリアルな親子の声から脚本を制作したという。アンケートで聞こえてきた母親の言葉は、先述の"母親像"をまさに象徴しており、動画のセリフ「自分が一番幸せだと思うように、好きに生きてくれるのが一番よ」に見られるように、自身の経験や価値観は大切にしながらも、子どもにそれを押し付けたりせず、現代の社会環境をフラットな視点で見つめながら、子どもたちらしい人生を願う姿を描いている。見た人が自分を重ねあわせて温かい気持ちになったり、自身の親とも話してみたいなと思ってもらえるような読後感を意識して、シチュエーションやセリフを作り込んだと説明する。
3つ目は、リアルな親子の化身としてのパペットだ。
「ともだち親子」とはいえ、自分の母親が妊娠・出産した時のエピソードや「親になるってどういう感じ?」と改めて聞くのは照れくさかったり、躊躇してしまうこともあるかもしれない。また実写映像の他人の親子の会話は、逆に自分ごと化しづらいこともあるかもしれないと考えたという。そこで、リアルな"とある親子"の会話を、楽しく、かつ自分ごととしてちょっと気になるものにするために、「パペット」を使うことにしたそうだ。パペットは、人形のキャラクターではなく、あくまで実在する"とある親子"の化身として、人間としての温もりやリアリティの中にかわいさや愛着を感じるようなパペットデザイン、演技を目指したそうだ。
ロート製薬が公表する「妊活白書2024」では、若年層の多様な意識と実情を分析し、現在の妊活に対する考え方を「令和の妊活5タイプ」として分類。自分がどのタイプに当てはまるかが分かる診断チャートと、それぞれのタイプに合わせた「おすすめのはじめの一歩」を提案している。

同社はこれまでも妊活をサポートする製品の研究開発や、妊娠に関する正しい知識の情報発信など様々な取り組みを行ってきた。今回公開された「ママむすトーク」は、"母世代"を身近なロールモデルとして、若い世代が自分らしいライフプランを考えるきっかけにしてほしい、としている。
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