Topics①：「ディズニーツイステッドワンダーランド」の広告
「ディズニーツイステッドワンダーランド」の広告です。
新宿駅南口改札内にある大型サイネージで、ツイステ5周年を記念した特別映像広告が放映されていました。各キャラクターが登場するビジュアルが印象的で、BGMも相まってジャック感のある展開となっていました。
Topics②：NHK朝ドラの広告
NHK「放送100年 NHK朝ドラギャラリー」「連続テレビ小説 あんぱん」の広告です。鮮やかな黄色と赤色をベースにした2種類のデザインが展開されていました。
特に「朝ドラ ギャラリー」の広告は、立ち止まって会話をしている通行人の様子が多数見られるなど注目度の高さが伺えました。各年代のテレビ枠には歴代の代表的なドラマシーンや出演者が表示され、その下には各年代の作品名が列挙されており、懐かしみながら広告を見る様子が目立ちました。
幅広い世代の視聴者に向けた訴求力を持ち、特に朝ドラという日本の視聴文化を代表するコンテンツを中心に据えることで、視聴者との思い出や感情的なつながりを呼び起こす広告であったと感じます。
Topics③：「クラフトボス 世界のTEA」の広告
サントリー「クラフトボス 世界のTEA」の広告です。大型サイネージで放映されたコンテンツでは、鮮やかな色彩を使い分けた複数のビジュアルが連続して展開されていました。
「世界のTEA」という言葉と明るい屋外シーンの組み合わせによって、日常から一歩踏み出した特別な体験を提案する演出となっています。通勤・通学者を中心とした幅広い層に向け、生活に彩りを加える飲料としての印象を上手く伝えているように感じました。
Topics④：レッドブルの広告
新宿駅 大型広告
レッドブルの広告です。白色を基調としたクリエイティブはモンスターハンターワイルズとレッドブルのコラボ展開。武器や装備が壁に陳列されたイラストの中にレッドブル缶が並べられており、「狩りの道具、全部揃ってる？」というゲーム内の“狩り”を意識したメッセージが描かれていました。
新宿駅を利用する若年層から社会人までの幅広いターゲット層に向けて、エナジードリンクがもたらす活力を「翼をさずける」という象徴的な表現で印象づけるレッドブルらしい広告展開となっていました。
新宿駅 大型広告
Topics⑤：「晴れ風」の広告
新宿駅 大型広告
キリンビールの「晴れ風」広告です。キリンビールの「晴れ風」ブランドと全国の桜の名所を組み合わせたキャンペーンを紹介。広告には、「晴れ風」の広告ではお馴染みの内村光良さん、天海祐希さん、今田美桜さん、目黒蓮さんを起用しています。
爽やかな水色を基調としたデザインで、各地域の美しい桜の風景が印象的なビジュアルです。福井県勝山市や山形県南陽市、宮崎県西都市といった全国各地の桜の名所が紹介されていました。
渋谷駅でも展開された同広告。新宿駅では駅構内の複数箇所で展開されており、普段あまり見ない場所で広告展開されるなど、「晴れ風」ブルーをいたる所で発見した週となりました。
Topics⑥：大谷翔平選手出演の広告
今週は「MLB TOKYO SERIES」開幕に関連してか、ドジャース大谷翔平選手が出演する広告が複数見られました。
1つ目が、大人気ゲーム「Fortnite（フォートナイト）」の広告です。MLB選手が同ゲームに登場するのは史上初とのこと。
フォートナイトの世界観に合わせたアニメーション風のデザインで描かれていました。スポーツファンとゲームファンという異なるターゲット層に同時にアピールした広告展開となっていました。
2つ目がセイコー「アストロン」の広告です。
青と銀のメタリックな時計のデザインが、大谷選手のユニフォームの青色と調和しています。新宿メトロプロムナードを利用する多くのビジネスパーソンの目に触れる位置に展開されており、プロフェッショナルとしての大谷選手の姿と腕時計という組み合わせで、特に男性層に効果的にアピールする広告となっていたのではないでしょうか。青を基調とした洗練された色使いと、スポーツと時計という異なる分野の卓越性を融合させたデザインが印象的でした。
Topics⑦：日本生命の広告
日本生命の新社会人向け就職支援広告です。広告では「新社会人Blue処方箋」という全体タイトルが描かれ、これから社会人になる若者たちへのメッセージが詰まった内容となっていました。
保険会社というイメージが強い日本生命が若年層と共感的なコミュニケーションを図り、社会人生活の始まりに寄り添うサポートを提供する姿勢を表現しています。マンガやゲームを思わせるポップなビジュアルとポジティブかつ共感的なメッセージの組み合わせが、新社会人の不安を和らげながらも前向きな気持ちになるような展開であったように感じました。
編集部から一言
今週はレッドブルの「狩りの道具、全部揃ってる？」広告が特に興味深い事例でした。
特筆すべき点は、モンスターハンターワイルズとのコラボレーションを通じて、製品とゲームの世界観を見事に融合させた点です。白色を基調とした壁面に、狩猟装備として武器とともにレッドブル缶が並べられている構図は、「エナジードリンク＝ゲームプレイに必要な道具」という位置づけを表現。特に「狩りの道具、全部揃ってる？」というコピーは、ゲーム内の「狩り」という行為とレッドブルを結びつけつつ、プレイ前の準備アイテムとしての役割を自然に印象づけています。
ゲームというカルチャーとの親和性を長期的に構築してきたレッドブルのブランド戦略は非常に興味深く、「翼をさずける」というブランドメッセージを、ゲーマーにとっては「プレイパフォーマンスの向上」という具体的なベネフィットに翻訳し、抽象的なブランドスローガンを特定コミュニティにとって意味のあるメッセージへと変換している点は、特定マーケットへの商品認知度の拡大を図るブランドにとって参考になる事例といえるでしょう。
アドクロ編集部
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