トヨタ自動車は、江ノ島電鉄の中吊り広告で「516文字の衝撃切り絵」と題した交通広告を2026年3月17日から23日までの期間限定で掲出した。ドライバーに安全運転を改めて考えるきっかけを提供する狙いがあり、アーティストの手仕事による繊細な切り絵アートを通じて、日常の安全が「奇跡の連なり」であるというメッセージを発信した。

この企画は、2026年2月26日に公開された動画「玄関あけたらラブストーリー」の内容と連動している。家族のもとへ無事に帰ることの尊さを描いた同動画のテーマを、交通広告でより身近に伝えることを目指した。広告ビジュアルには、切り絵作家・坂下奈美氏が120時間かけて手作業で制作した唯一無二の作品を起用。この繊細な切り絵は、毎日の安全が奇跡的につながっていることをアートで表現している点が特徴。

広告内には二次元コードが掲載され、動画を視聴できるという構成。静止画の切り絵から動画コンテンツへの誘導を通じて、安全運転を自分ごととして深く考えるきっかけを創出する狙いを打ち出した。

今回の施策は、デジタル中心の広告環境において、あえて手仕事の価値を前面に押し出した点が特徴だ。唯一無二の切り絵というアナログ表現をOOHに落とし込み、さらに動画と連動させることで、多層的なメッセージ伝達を実現している。公共交通という日常動線の中で、移動体験そのものを内省の機会へと転換し、単なる情報接触を超えた深い共感を創出した取り組みと位置付けられる。

