多摩美術大学は3月26日から4月6日まで、東京ミッドタウン・デザインハブで特別展「ポケモンと考える アート・環境教育展 4」を開催した。

会場では、同大学プロダクトデザイン専攻 Studio3の学生が、不用品や廃材などを使って制作した91体のポケモンを展示した。ポケモンを入り口に、アートと環境教育を結び付ける企画となっている。
循環型社会の構築とごみ問題の解決を目指して「すてるデザイン」に取り組む活動の一環として実施された。身近な不要物を素材に変える制作を通じて、環境問題を考える機会を提示した。4回目となる今回は、昨年の展示作品に加えて新作も展示した。

展示では「POKÉMON UPCYCLE SCULPTURE」と題し、過去作品に加えてゲンガー、ガブリアス、ミジュマル、ココドラなどの新作を紹介した。海洋プラスチックごみを使った制作活動もあわせて取り上げた。会場では小学生と保護者のペア向けワークショップ「君だけのモンスターボールをつくろう」も実施したほか、「ポケモンピカピカ団」で使われた黄色い手袋を使って「スマイルピカチュウ」を制作できる体験も用意し、体験を通じて環境問題を意識してもらう施策も展開した。

ポケモンという認知度の高いIPを起点に、環境問題を身近に感じられる企画である。不用品や海洋プラスチックごみを用いた作品展示を中心に、親子参加型ワークショップを組み合わせている。社会課題を前面に押し出すのではなく、親しみやすいキャラクター接点から参加障壁を下げているため、親子層を含む幅広い来場者に自分ごと化を促しやすい設計といえる。中心となる展示が理解や関心喚起を担い、ポケモンIPを活用しながら社会課題への関心を引き出し、教育とプロモーションを連携させた事例である。

