有楽製菓は2026年4月9日、釣具メーカーのデュオと共同開発したコラボレーション商品「ブラックサンダールアー」を全国の釣具店で発売した。菓子ブランド「ブラックサンダー」をモチーフにした異色のプロダクトであり、食品と釣具という異なるカテゴリーを横断した取り組みとなっている。

ブラックサンダーは1994年の発売以来、「圧倒的ザクザク感」を特徴とするロングセラーブランドとして認知を広げてきた。一方で本企画は、釣りという長時間の集中力と体力を要するアクティビティに着目し、手軽にエネルギー補給できる"行動食"としての新たな価値を提示することを狙った取り組みである。釣りを楽しむシーンにおいて自然に想起される存在になることを目指し、ルアーという形でブランドを再解釈した点が背景にある。

商品はチョコレートバーの質感や形状を忠実に再現したビジュアルが特徴でありながら、実際に魚が食いつく性能も兼ね備えた設計となっている。開発には約9か月を要し、釣具としての機能性とブランドの象徴性を両立させた。パッケージのギザギザ形状を活かしたリップ構造やフラットボディなど、見た目のユニークさと水中での動きを両立する構成となっている。また、発売に先駆けて出展した「釣りフェス2026 in YOKOHAMA」では、各日100個限定の商品が最短10分で完売するなど高い注目を集めた。
販売開始にあわせて、X上ではフォローと引用リポストによるキャンペーンも展開された。ルアーとブラックサンダー1箱が当たる企画を通じて、SNS上での拡散と話題化を促進する設計となっている。「#釣りのおともにブラックサンダー」というハッシュタグを軸に、ユーザー参加型のコミュニケーションを誘発する構図を構築した点も特徴だ

ルアーという一見無関係な形にすることで「なぜブラックサンダーが釣具に」という驚きを生みつつ、約9か月かけて実際に魚が食いつく性能まで作り込んだことで、単なるネタ商品ではなく品質そのものが会話の材料になる。さらに、まずは釣りフェスで各日100個限定の商品が最短10分で完売するなど、熱量の高い趣味コミュニティの中で受容を確かめ、その後にXの引用リポストキャンペーンやハッシュタグ「#釣りのおともにブラックサンダー」で自発的な投稿を広げる流れは、マス向けの一斉拡散より先に"わかる人が語りたくなる"状態をつくる進め方になっている。

